相馬遊楽応援団…

おはよう野球の顔ぶれは、やがてボランティアで街の清掃を始め、震災では危険区域からの犬の避難所を建てた…


そして、議員も行政も宛にならずと言いながら、今日もボランティアで放射線の測定に出掛けて行く…

どの街でも、被災した人が被災地を助けている姿がある…

偉ぶる事も無く、出来る事をしているだけだと、いつも必ず同じ事を、みんなが言う…

港…

壊滅と言われた相馬の港は
行き交うダンプが忙し過ぎて
風の音すら楽しませてはくれない…

復興の音楽は
いつも五月蠅く賑やかで
そして勇ましい…

復興丼…

被災地の漁港では
各々自慢の魚貝で丼を飾り立て
その絢爛豪華な盛りは
復興丼と呼ばれていた…

水揚げすら出来ないこの街では
遠く遠方から仕入れた魚で丼を拵え
…全国からの御支援で
ここまで復興出来ました…
と、訪れる人達に深々と頭を下げている…

それは琴線に触れる程、けなげで逞しく
そして悲し過ぎて見える…

復興を、何処よりも遠くに見つめながら
誰をも怨まず、心に鬼をつくらず…

その姿に心が揺さぶられ、かき鳴らされ
泪がまた、止まらない…