藤代洋行ブログ

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ご存じでしょうか? 点字名刺は価格だけで選ばないでください。

2023-07-27 11:35:10 | 手話指文字・点字アート


点字名刺をお使いの方やご検討されている方にお願いがあります。
点字名刺は、視覚障害者とのコミュニケーションツールとして用いられるだけではなく、障害者雇用として点字を打刻する作業もしています。

これから点字名刺のご購入(版下作成、印刷、点字打刻)またはお手持ちの名刺に点字を打刻される際は、価格だけで選ばないでください。
なぜなら福祉は市場競争の原理になじまない分野だからです。点字名刺の適正価格はあえて記載しませんが、インターネットで相場を調べれば必ず分かります。

売上が伸び悩み、正当な理由もなく、自分のところにだけ集中させる価格は、単なる価格勝負になってしまいます。
点字名刺の販売(版下作成、印刷、点字打刻)やお手持ちの名刺に点字を打刻されているところで、もうからなかったら相場の価格以下に設定したりして、簡単に価格を引き下げる傾向があるのです。

「点字名刺を身近にさせたい」「名刺に点字を打刻する作業で障害者を雇用したい」など、われわれと同じ気持ちで点字名刺の普及活動はありがたいのですが、安易な発想は慎むべきでしょう。全国にある障害者施設などの影響も考慮していただきたいです。社会福祉の仕事はコストが高く、経済性に合いません。

点字に付加価値を付けた商品やサービスを開発したり、視覚障害者にとって点字は大切な文字(触覚情報)であることを世の中に広める努力をしてください。
メディアも不当な低価格販売するところに取材するのと、障害者を見世物にした映像はやめてください。

手話指文字・点字アート
https://japan-iseya.com/shuwa_tenji/

障害者雇用を代行するビジネスの将来

2023-07-19 11:36:13 | 障害者コンサルタントコズミック
いま障害者雇用を「代行」するビジネスが急増しています。
企業に貸農園などの働く場を提供し、就労を希望する障害者も紹介して雇用を事実上代行するビジネスなのですが、国会でも取り上げられ、厚生労働省も対策を講じる旨の発言があったことから改善されるでしょう。
一見、障害者雇用しているように思えますが、何が問題なのでしょうか。

1.自社や特例子会社で障害者を働かせるのであれば問題はありませんが、代行サービスが間に入ることによって、障害者の人材紹介会社に支払う手数料や障害者が農園で働く場の施設利用料などのサービス料金を引かれ、障害者に支払われる給与が低く抑えられてしまうことです。

2.もしかしたら農作業をしたくない(自分の意思ではない)障害者がいるかもしれません。
障害者の法定雇用率を形式上満たすのが目的で、外部に丸投げするのではなく、障害者の能力・適正・希望する仕事を把握しないといけません。

障害者雇用促進法43条第1項では、従業員が一定数以上の規模の事業主は、従業員に占める身体障害者・知的障害者・精神障害者の割合を「法定雇用率」以上にする義務があります。ちなみに、民間企業の法定雇用率は2.3%です。従業員を43.5人以上雇用している事業主は、障害者を1人以上雇用しなければなりません。

2024年4月より2.5%(従業員を40人以上雇用している事業主)、2026年7月より2.7%(従業員を37.5人以上雇用している事業)へ段階的に引き上げられることが決まっています。
障害者の雇用は増えることはあっても減ることはありません。

そのうち障害者雇用を代行するビジネスがなくなりますので、自社や特例子会社で障害者を働かせるようになります。
例えば、農業などのブルーカラーの職種、または事務職などのホワイトカラーの職種になりますが、障害者コンサルタントコズミックでは両方ともコンサルティングができます。
障害者コンサルタントコズミック
https://japan-iseya.com/cosmic/

農福連携×SDGs
このたび、農業コンサルティング会社の方と一緒に活動しますので、農業ビジネスモデル構築、6次産業化サポート、ブランディング、販路開拓、PRなどのご相談にのることができます。ワンストップサービスでお手伝いさせてください。

農福連携とは
農業分野と福祉分野の連携が、SDGs(持続可能な開発目標)につながると注目されています。
障害者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取組です。
農福連携に取り組むことで、障害者等の就労や生きがいづくりの場を生み出すだけでなく、担い手不足や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手の確保につながる可能性もあります。