
中国初遠征となった今回のレース遠征は、マウンテンバイクシーズンの合間だったのが、UCIクラス1に参加出来る滅多に無い機会で、サポートスタッフも同行されると言う事もありシクロクロス北京遠征部隊のメンバーで参戦。様々な点でMTBとは勝手が違い、招待レースでおもてなしが素晴らしい。前日の午前中には万里の長城ツアーで、午後からはコーストレーニング。夜は、ウエルカムパーティーで、レース。翌朝は、次の会場へ1日かけて移動して、また観光ツアー、コーストレーニング、ウエルカムパーティー、レース、アフターパーティーと盛りだくさん。また、現地大会スタッフも、日本語話せる方がいたりと安心する。海外遠征で大事なのはそれに従い楽しむ事。レースだけじゃなく、観光、文化、パーティーと国際交流。他の国の選手とも同じ時間を共有したのは、面白い時間だった。
さて、メインとなるレースの話題と移していきます。先ずは北京。
全体的には、平坦な印象がそうでは無く、細かいアップダウンの繋ぎが難しく、ギア選択もフルで使い切る程斜面変化が時折あり、スキルが必要。また、路面凹凸も激しく、スピードを上げないと逆に苦しむコース。最後尾スタートで渋滞から始まり、折り返しのアップダウンコーナーで落車するライダーを見送り。縦一列に走るトレーンから引きちぎりあい、徐々に2,3人で走る展開だった。追いつきそうで追いつかず、コーナーの切り返しの少しのパートで水を身体にかけ、水分も飲む。直ぐに曲がるので一瞬の作業を素早くこなさなければならない。最終周はピット前で24位と言う情報。2人で争い中でゴールで何とかしたい。コーナーでは軍敗はあり、ゴールギリギリまで狙う。ゴールスプリントで重ならないと勝ち目が無かったが駄目元のダッシュ。あと一瞬の踏みをミスして25位でフィニッシュした。
今年から追加されたハイナン島でのネクストステージ。コースは、新しく造られたようで軽自動車が走れる幅で森の中にコーナーが連続する。立体交差も恐竜をあしらった橋のダイナソーブリッジが造られたり、川に架かる橋と大きめの段差で階段があったりとての入れ具合。前回に引き続き最後尾スタートからレースは始まり、雨が降り出しと共に変わりゆくコース。第1コーナーから落車を交わし、縦一列で走るスキマに突入しようにもパスができなかった。タイヤに付いた泥がクセモノとなり、アスファルト路面と何も敷かれていない木の橋がとても滑る状態でパタパタ落車するライダーを次々とパスして順位を上げる事が出来た。コースも得意であったが、機材に慣れて無いせいで攻める走りが出来ずに無難に23位で終わってしまった事が悔しい。
今シーズンに向けた課題を見つけることが出来て、シクロクロスシーズンが待ち遠しい。
松本駿