
自己満足度 5点満点で4点
いやぁ~終わってしまいました。
いぇ、この後、連ドラから映画へと続いていくわけですが。
面白かったですね~コレは。
とりあえず春日局を嬉々として演じた麻生祐未さんに助演女優賞をあげておきましょう。
あとね、このドラマで最も可哀そうだと思ったのが春日局の息子であり、将軍の影武者になった稲葉正勝殿(平山浩行)です!
この人は本当に気の毒な人でした。
家族とも引き裂かれ、影武者として息をひそめて生きた正勝。
最後まで将軍とともに生きた人でした。
救いがあったとすれば、正勝が切腹したのち、赤面疱瘡で亡くなった息子が父を迎えにきたことでしょうか。
彼の半生を思うと切ないです。
玉栄(田中聖)もキチンと役目を成して。
再び出家された彼がこの後の映画では、舞台が5代将軍・綱吉(菅野美穂)となり、玉栄は将軍の父となり桂昌院と名を変えて絶大な権力を手中にするのだそうな。
ちなみに、この桂昌院の役は西田敏行へと移行しているらしい。
加えて、それに敵対する御台所の信平(宮藤官九郎)が、有功と瓜二つの公家・右衛門佐を大奥に呼び寄せて、この右衛門佐が大奥総取締となり、これまた権力を手にしてゆくのだそうな。
ちなみにこの右衛門佐の役は堺雅人で!
ふっほ~、これは映画も観たいかも~♪
それにしても多部未華子がみごとにこの役を演じきって名実共に本格派の女優に化けた感がいなめない!
観る前は、彼女に時代劇、しかも女将軍とかってできるのかと素人ながら心配してたのですが・・・。
スゴイです!
とにかく後半からは毎回、泣かされたドラマでした。
しかし、大奥というのは理不尽な世界。
ここで生きるということは皆、人としての大きなものをあきらめて現実を受け入れるということだったのでしょうか。
登場人物の誰もが孤独であり哀しみを抱えて生きる姿に、この時代に生まれた人々へのやり切れなさを痛感させられた。