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夢売るふたり

2014年03月19日 | ≪や≫の映画

2012年9月8日 公開
原作・監督・脚本 西川美和

自己満足度 5点満点で3点


この人の作品なら観たい!と思わせる女性監督の数少ない一人。

でもこの人の作品てどれも
ねぇ皆さんこれをどー思います?って
問われてる気がする。

『ディアドクター』は好きな作品です。
あれも、ねぇどー思いますこの人やったこと?
って投げかけれてたね。

で、今作もやはり。
これって罪ですかね?って聞かれたら
ん~、悪いことではあるんだけれど。
あくまでも返済する気はあったってことで
あくまでも一時、借りてるって程だったったみたいな。

いゃいゃ、やっぱあの二人は確信犯だわなぁ。


阿部サダヲが演じることで
市澤という男はどこか憎めない。
お嬢様女優だと思ってた松たかが
この役で一皮むけた感もありつつ
なかなかの亭主を陰で操るしたたかな女房の里子を
ある時は可愛らしく
またある時は殺気立った怨念を燃え立たせ
つかみどころがありそでなさそな
そんな女を演じきってた。

里子以外に出てきた市澤を取り巻く5人の女たち
不倫の末に捨てられた玲子(鈴木砂羽)
この人とかかわったことで夫婦は結婚詐欺へと進んでいくのだけれど

婚期を逃した咲月(田中麗奈)
ウエイトリフティングのひとみ(江原有友夏)
体を売って生活する紀代(安藤玉恵)
シングルマザーの滝子(木村多江)

「自分の足で道を開かないと卑怯なことになる。」

一番それができてないのは
この夫婦だったよね。

しかし、いざとなると女は
どうやってでも生きていけるもんなんやねぇ。


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