週刊少年マガジン1967年15号~1969年10号 別冊少年マガジン1967年8月号~1969年1月号
連載回数/掲載号/サブタイトル/竹書房文庫版/講談社KC版/講談社KC版サブタイトル/曙コミックス版/曙コミックス版サブタイトル
1/週刊少年マガジン1967年15号/わしらはバカボンだ/1/1/同/1/わしらはバカボンなのだ
2/16号/バカ+バカ=? /1/1/バカにするのはよくないことだ/1/同
3/17号/バカちゃんおんぶ/1/1/ほんとの赤ちゃんおんぶしたい/1/同
4/18号/バカシングのボクシング/1/1/同/1/同
5/19号/モシモシ早く生まれておいでね!/1/1/同/1/モシモシ早くうまれておいで
6/20号/どんな顔こんな顔/1/1/赤ちゃんがうまれた/1/同
7/21号/赤ちゃんはハジメちゃんなのだ/1/1/同/1/同
8/22号/しゃべりハジメなのだ/1/1/ハジメちゃんがしゃべった/1/同
9/23号/天才児のカンソウのイモ/1/1/同/1/同
10/24号/ボロショイサーカスの天才児/1/1/同/1/ボロショイサーカスの天才児なのだ
11/25号/パパはめでたい日本一/1/1/同/1/同
12/26号/ショーギでショーブだ/1/1/同/1/ショーギでショーブなのだ
13/27号/川でトリをつるのだ/1/1/同/2/同
14/28号/バカボンのロボットいい研究ね/1/1/同/2/同
15/29号/スルメの国の旅ガラス/1/1/同/2/スルメの国の旅がらすなのだ
16/30号/バカボンにヒゲがはえるか!/1/1/同/2/バカボンにヒゲがはえるか
17/31号/カニボスと海のショーバイ/1/1/同/2/同
18/32号/バカかガカかそれが問題だ/2/2/同/2/バカかガカかそれが問題なのだ
19/33号/バカは日本製がいいのだ/2/2/同/2/同
20/34号/サルマネ菌のウン命だ/2/2/同/2/同
21/35号/アッホーアッホーと山へいくのだ/2/2/アッホーアッホーと山へいこう/2/同
22/36号/都の西北ワセダのとなり/2/2/同/2/同
23/37号/ネズミがワシをバカにしたのだ 2/2/ネズミがわしをバカにした/3/同
24/38号/なんじ神さまをだますなかれなのだ/2/2/なんじ神さまをだますなかれ/3/同
25/39号/ハイハイな俳句で電報うってきた/2/2/同/3/ハイハイな俳句でデンポーうってきた
26/40号/タリラリラ~ンのとうがらしなのだ/2/2/タリラリラ~ンのとうがらし/3/同
27/41号/パパはいぬでバカボンはネコなのだ/2/2/パパはいぬバカボンはネコ/3/同
28/42号/ハリとカモイがシキイなのだ!!/2/2/同/3/ハリとカモイがシキイなのだ
29/43号/キョーレツな香水なのだ/2/2/キョーレツな香水/3/同
30/44号/パパのムスコがやってきたのだ/2/2/パパのムスコがやってきた/3/同
31/45号/バカ塚不二夫と少年バカジンなのだ/2/2/バカ塚不二夫と少年バカジン/3/同
32/46号/お金のなる木はいかがなのだ/2/2/お金のなる木はいかがかね/3/同
33/47号/わしは夜中のガードマンなのだ/2/3/わしは夜中のガードマン/3/同
34/48号/免許証なんか知ってたまるか/2/3/同/4/同
35/49号/みんな消えたのだ!ゆうかい事件だ/3/3/ママもハジメもバカボンも!ゆうかい事件だ!/4/同
36/50号/パパかおまわりかどっちかなのだ/3/3/パパのまねしたおまわりさん/4/パパかオマワリか?どっちかなのだ
37/51号/いったいきょうはなんの日なのだ/3/3/きょうはなんの日かおしえてよ! /4/同
38/52号/セイザにギョーザにモノホシウメボシ/3/3/同/4/同
39/1968年1号/コケコッコは月給トリなのだ/3/3/コケコッコの月給トリ/4/同
40/2・3号/ことしもきたのだお正月さん/3/3/同/4/同
41/4号/しょうじと習字とどうちがうのだ/3/3/しょうじと習字とどうちがう/4/しょうじと習字とどうちがうのだ!!
42/5号/歩きはじめたハジメちゃん/3/3/同/4/同
43/6号/お城とスイカをこうかんしたのだ/3/3/お城とスイカをこうかんしよう/4/同
44/7号/服をきてると死刑なのだ/3/3/服をきてると死刑だぞ!/4/同
45/8号/やくそくまもれば死ぬほどひもじい/3/3/同/5/約束まもれば死ぬほどひもじい
46/9号/アッホヤッホスキーはたのし/3/3/同/5/アッホーヤッホースキーはたのし
47/10号/宇宙人をタイホせよ/3/3/同/5/同
48/11号/うちの殿におヘソをあげて/3/3/同/5/うちの殿にオヘソをあげて
49/12号/パパは警官になったのだ/3/4/パパが警官になったら/5/同
50/13号/きーめたきめた犯人にきめた/3/4/同/5/同
51/14号/あたらないからうらない買わない/3/4/同/5/同
52/15号/あそびにきたのだ土の中/4/4/あそびにきました土の中/5/同
53/16号/おくさんこわいエントツこわい/4/4/同/5/同
54/17号/サクラはちるちる人もちる/4/4/同/5/同
55/18号/パパはそうじ大臣なのだ/4/4/パパはそうじ大臣/5/同
56/19号/ヤカンをかぶった三カン王/4/4/同/6/同
57/20号/夜なきそば屋でもうけよう/4/4/おまわりさん夜なきそば屋でもうけよう/6/夜なきソバ屋でもうけよう
58/21号/死んだらたばこはすえないのだ/4/4/死んでもタバコはやめられない/6/死んだらタバコはすえないのだ
59/22号/だれがとったかおサカナさん/4/4/だれがたべたかおサカナさん/6/だれがとったかおさかなさん
60/23号/えんぜつするにはセビロがいるのだ/4/4/同/6/同
61/24号/テッポーもって記事とりに/4/4/同/6/同
62/25号/トンカツブタさん/4/4/同/6/同
63/26号/おとなはおとなとあそびなさい/4/4/同/6/同
64/27号/クツミガキはおそろしいのだ/4/5/クツみがきと怪奇人間/6/同
65/28号/わしのいくとこうらなって/4/5/わしのいくとこうらなって!/6/同
66/29号/TENSAI BAKABON/4/5/同/7/同
67/30号/わしはサイケなセールスマンなのだ/4/5/わしはサイケなセールスマン/7/同
68/33号/ハジメちゃんは家庭教師/4/5/同/7/同
69/34号/シッチャカメッチャカの海水浴/5/5/同/7/同
70/35号/クマさんとギッタンバッタン/5/5/同/7/同
71/36号/お酒のにおいをよこすのだ!/5/5/お酒のにおいをよこしなさい/7/お酒のにおいをよこすのだ
72/37号/カッパの王さま/5/5/同/7/同
73/38号/わしとわしは同期の桜なのだ/5/5/わしとわしとは同期の桜/7/わしとわしとは同期の桜
74/39号/天才ブタボン/5/5/同/7/同
75/40号/ネコの目パパの目/5/5/同/7/同
76/41号/ターターターのタリラリラーン/5/5/ター!ター!ター!でタリラリラン/8/同
77/42号/ケンカの勝ちかたおしえてよ/5/5/同/8/同
78/43号/モシモシお月さんこんばんはなのだ/5/5/モシモシお月さんこんばんは/8/モシモシお月さんこんばんは
79/44号/悪寛和尚の金もうけ/5/6/悪寛さんの金もうけ/8/同
80/45号/二本だての夢をみよう/5/6/2本だてのゆめを見よう/8/同
81/46号/おまわりさんのクセを直そう/5/6/おまわりさんのわるいクセ/8/同
82/47号/パパはノーベル賞を書くのだ/5/6/同/8/同
83/48号/木の葉が一枚さびしいのだ/5/6/木の葉1枚毛が1本/8/同
84/49号/空頭の大先生なのだ/5/6/同/8/同
85/50号/パパはヒイキするのだ/6/6/パパはヒイキ魔!?/8/同
86/51号/パパの警察手帳/6/6/同/8/同
87/52号/ボーナスをつかまえるのだ/5/6/ボーナスをつかまえよう/8/同
88/1969年1号/お歳暮はそうじ鬼なのだ/6/6/お歳暮はソウジ鬼/9/同
89/2号/とられたスモーをかえしてよ/6/6/おまわりさんとられたスモウをかえしてよ/9/同
90/3号/おめれとうお年玉作戦/6/6/同/9/同
91/4・5号/わしは新聞にだまされた/6/6/同/9/同
92/6号/石さん100万円!/6/6 同/9/同
93/7号/九官鳥王子/6/6/同/9/同
94/8号/ウイリアム・テルなのだ/8/6/ウイリアム=テルと人食い人種/9/ウイリアム=テルと人食い人種
95/9号/バカは死んでもなおらない/6/6/同/9/同
1/別冊少年マガジン1967年8月号/アピヨーン星は宇宙のココロ/1/2/同/2/アピョーン星は宇宙のココロ
2/11月号/タイムマシンで神サマになるのだ/3/3/タイムマシンで神サマになろう/4/同
3/1968年1月号/雪やコンコンサトウやコンコンなのだ/2/2/同/3/同
4/4月号/ブタの惑星なのだ/4/4/ブタの惑星/6/ブタのワク星なのだ
5/8月号/ゴミの中から100万円なのだ/4/4/ゴミの中から100万円でたよ/6/同
6/9月号/バカ田大学思い出日記/5/5/同/7/同
7/11月号/夏のなごりの砂浜で/5/5/同 /7/同
8/1969年1月号/天のお雪をお待ちするのだ/13/未収録/未収録/22/同
・解説
さて、赤塚不二夫の代名詞であり最高傑作ともいえる『天才バカボン』の完全リスト、今回は「週刊少年サンデー」移籍前までの「少年マガジン」「別冊少年マガジン」掲載分である「第1期連載」全103話のリストをお届けする。
また、単行本収録時に付けられたサブタイトルは講談社コミックス版、曙コミックス版で違うものも多く、今回は現在のスタンダードである竹書房文庫版を選んだ。竹書房文庫版のサブタイトルは講談社コミックス版、曙コミックス版の2種からセレクトされていることが多い。編集者が工夫を凝らして付けたであろうサブタイトルはリスト上で確認していただきたい。
赤塚不二夫は『ダマちゃん』(1961年15号)で「週刊少年マガジン」に初登場。同年『インスタント君』等を発表した「少年サンデー」に比重を置いた赤塚は、「マガジン」への登場の間隔があき、1965年13号『デカとチビ』(1965年13号)、『おた助くん』の変奏曲である『ジャイアントママ』(同年32・36号)、『らくガキ』(1966年2号)、『ケイジとゴエモン』(同年49号)を経て、1967年14号に『天才バカボン』の予告が掲載される。
「日本一のマガジンに日本一の爆笑まんが登場!」「ゆかいまんがの王者、赤塚先生がおくる大力作!」の言葉が躍る、丸1ページを割いた予告は2色刷りであることをみても、鳴り物入りで始まったことは見て取れるだろう。編集部から提案された何通りものアイデアのうちの1つ、当時話題となっていた韓国人少年のニュース“天才少年キム君”のアイデアをもとにバカと天才のコンビを思いつく。これがバカボンとハジメちゃんとなるわけだが、ハジメが生まれるまでに、脇役だったパパがバカボンとハジメを喰っていった。これは赤塚漫画における主役よりも脇役が目立つ・人気が出る、という定番パターンの1つに数えられる。
バカボンのネーミングに関しては放浪者を意味する「バカボンド」から。シャンソン「幸福を売る男」の歌詞にもこのワードが登場、これもアイデアの1つとなったようだ。世間一般の馴染みがないことから短縮、「バカボン」となった。
連載初年となった1967年は15、20、27、33、35、41号がカラー扉。この頻度をみても連載初期からの人気・実力が伺える。40号からは漫画内の1コマを使って、赤塚の近況紹介や読者の似顔絵を掲載する“バカボンコーナー”がスタート。
企画ページでは36号の「木乃美光のホイホイまんが家訪問」、39号の「天才バカボンぼんくら塾」などで取り上げられた。40号の表紙では、盟友・森田拳次の『珍豪ムチャ兵衛』とのコラボレーション表紙が実現。パパ、バカボン、ハジメがムチャ兵衛、ボケ丸との共演を果たした。
翌1968年は1、7、14、22、28、40、48号がカラー扉。企画ページでは13号「爆笑画報 天才バカ田大学」、「ぼくの週間日記」、31号「人気まんが家うらない名鑑」などに登場。37号では作品初のソロ表紙を飾り、赤塚本人の写真とパパ、バカボンが共演している。
連載は1969年9号まで。連載終了後の14号の表紙は漫画家の集合写真で、トキワ荘出身の面々や水木しげる、ジョージ秋山にまざって赤塚も登場している。
1967年8月号からは「別冊少年マガジン」にも連載が開始。「別冊」連載の当初はページ数も多く、宇宙篇など舞台を移した番外編が掲載されたが、のちにページ数の少ないショート篇になってゆく。1967年1月号では『デカとチビ』、『ジャイアントママ』(1965年32号分)の再録が行われるということもあった。別冊では本誌連載終了後も傑作選として、再録が度々掲載されており、この事実は“また読みたい”、“纏めて読みたい”という声が多かったことを表していると言えるだろう。
・単行本
講談社 講談社コミックス『天才バカボン』
1巻2巻・1969年3月10日
3巻4巻・1969年5月10日
5巻6巻・1969年8月9日
曙出版 曙コミックス『天才バカボン』(初版記載なし・推定)
1巻・1971年3月31日
2巻・1971年5月29日
3巻・1971年7月30日
4巻・1971年8月30日
5巻・1971年8月31日
6巻・1971年9月16日
7巻・1971年9月25日
8巻・1971年9月30日
9巻・1971年10月9日
竹書房 竹書房文庫『天才バカボン』
1巻~7巻・1994年6月20日
8巻、10巻、13巻・1995年4月6日
(小学館・オンデマンド版赤塚不二夫全集「天才バカボン」全17巻・2005年9月30日刊は、竹書房文庫版を底本としている)
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