「空ちゃんのお弁当って、いつも冷凍食品入ってないね」
空が先週の日曜の部活から帰ってきて、お弁当を食べてる時に友達に言われたと話してくれました。
それを聞いて「よく見てるもんだね」と私。
今年度になって三回ほどお弁当を持って行ったでしょうか。
確かに一度も冷凍食品は入れていません。
毎日ならともかく単発だと残ってしまうんですもの。
決して「可愛い子供のお弁当に冷食なんて入れるものですか」なーんて母じゃありません
お弁当が続くときは使うし、むしろ自分でキンピラとか冷凍にしておいたり・・・。
お弁当と言えば、私の中学校の昼食はお弁当持参でした。
毎日学生カバンにお弁当を入れて自転車通学。
みんな密閉性のあまりない弁当箱だったので汁が染みてとんでもないことになったりw
男子はともかく女子は蓋を立てて、自分のお弁当を隠して食べてましたね。
私は気にせずにそのままでしたが。
で、向かいの男子と
「あれーー?練り物ばっかりだねお互い」
「おう!」
「ウチ、昨日親が結婚式に出たから」
「ウチは法事や」
慶弔の違いに大笑いしたのも楽しい思い出。
毎日ではなかったのですが、
自分でお弁当を作って詰めていったこともありました。
クラスメイトが「Wolちゃん、自分で作ってくるのーー!?すごいね」と言われ、
「卵焼きとかキューリとか、あとちょっと肉を焼いて入れてくるだけだよ」と言ったら
「私もやってみよー!」
数日後、彼女が
「Wolちゃん。昨日ね、寝る前にエプロンを用意してから寝たの。ちゃんと詰めてきたよーー
」と嬉しそうに。
って、詰めただけかーーいw
彼女、超お嬢様だったからね。
そんな中学時代でもうひとつ忘れられない思い出があります。
幼稚園の頃から一緒の子なんだけど、すごく嫌いな子がいました。
幼稚園の頃、その子にいじめられたんですよ。
遊んでいるおもちゃを無理やり持っていかれたり、つねられたリ。
いろいろされました。
小学校に上がると心境の変化なのかいじめられることもなくなりました。
その子はみんなからは「大人しい女子」というイメージで見られているようでした。
でも私は執拗にいじめられた記憶があるので「みんな騙されてるんだ」と心の中で思っていました。
彼女と中学二年の時、また同じクラスになりました。
昼食時に私がなんかの用事で前の教壇に立ちました。
席に戻るときに、彼女の蓋を立てて隠したお弁当の中身が見えた時、「あっ!」と心で声をあげました。
お弁当の中身は市販のシュウマイが2/3で残りはマスカットでした。
彼女のお母さんは半年前に亡くなっていたのです。
そのお弁当を見て、もういじめられたことは忘れよう、と思いました。
私はたまにでも、彼女は毎日なのです。
私は母に作ってもらえる。彼女は・・・。
そして今、これを書きながら、
なんてくだらないことをいつまでも引きずっていたのだろうと思います。
幼稚園の時にいじめられたのは事実。
でも小学校の頃にはやめていたのに。
それをいつまでも、憎しみというのは大げさになりますが、
彼女に対して腹立ちの心を持ち続けていたなんて、愚かしいことです。
嫌だったのならハッキリ言えばよかったんです。
私が私の親ならそう助言するでしょう。
空のお弁当から自分の子供時代を振り返ってしまいました。