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合言葉はヒュッゲ

映画 水は海に向かって流れる

ある過去の出来事から心の鍵を閉め、くせ者揃いのシェアハウスでクールに暮らす26歳のOL役を広瀬すずが演じると知り、公開前から興味がありました。

「水は海に向かって流れる」ってタイトルも良いですねえ。

原作は田島列島の人気コミック。最近はドラマでも映画でも漫画からが多い気がします。

脱サラ漫画家の叔父の家へ居候するためやってきた男子高校生直達。シェアハウスのメンバーは叔父を含め皆男ばかりで紅一点の榊さんは、美人なのに男気のないクール女子。直達と榊さんの間には因縁があって、その過去を紐解く中、直達は榊さんに惹かれていく。

アットホームな雰囲気のシェアハウスの恋物語は、大きな山場もなく自然な流れで進んで行く。
榊さんが作る料理は、心の葛藤から来る豪快なものが多くて、でもとっても美味しそうで、スクリーンの中から胃袋を掴まれる。

包丁を入れないまま、だしつゆで煮込んだだけの牛丼。タワー型ポテトサラダ。大鍋でまとめて茹でた卵。

気取らないけど美味しい食べ物の映像にはやられました。広瀬すずは「ちはやふる」の高校生イメージが強いのに、いつの間にかこんな大人女子になったのか?綺麗です。

高校生の直達の純粋な愛の表現もいい。
母娘の対峙場面、10年ぶりに会った母への葛藤は、綺麗事では終わらせられない思春期時代の痛みが尾を引いて切なかった。でも悲しすぎない。それがこの作品の醍醐味かな。

個人的には、漫画家の叔父役高吉健吾のゆるさが気に入った。ロケ地は千葉県市原市とか。ひなびた駅が味わい豊かで、風の強い町なのか風の音を表現していて、親近感を持ちました。

※写真はファミレスの朝定食、但しいつでもモーニングプライス。モーニングメニューなのに、いつでも同じお値段って嬉しい限り。ドリンクバー付きで650円くらいです。嬉しい!
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