天皇、其の黒日売を恋ひたまひ、大后を欺きてのりたまはく「淡道島(あはぢしま)を見まく欲りす」とのりたまひて、いでましし時、淡道島に坐して遥(はろぼろ)に望(みさ)けて歌ひたまはく
「【おしてるや】
難波の崎よ
出で立ちて
我が国見れば淡島
淤能碁呂島(おのごろしま)
あぢまさの島も見ゆ
佐気都島(さきつしま)見ゆ
とうたひたまひき
乃ち其の島より伝ひて吉備国にいでましき
★おしてるや
強く照る
難波の海は日のよく照る所とされた
■なおも天皇はその黒日売を恋しがられ、皇后を騙して「淡路島をみたいと思う」と仰せられて、お出かけになり、そしつ淡路島に着いて、遥か遠くを望まれて歌われた
「おしてるや、難波の岬から出で立って、自分の治める国を眺めると、神話に伝えられた淡島や淤能碁呂島(おのごろしま)、あじまさの島も見える。佐気都島(さきつしま)も見える」
と歌いになった。そして淡路島から海上を島伝いに吉備国にいらっしゃった
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