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るるの日記

なんでも書きます

平家物語・巧妙を極めると自然に感動が起こるのは道理。神も感動に堪えられず表現する

2022-02-27 10:04:01 | 日記
清盛は嫡男・重盛を8月に亡くしてから3ヶ月余り福原で引きこもっていましたが、11月14日都に戻りました。清盛の心境は「もうどうにでもなれ」という思いになっていました

清盛は関白や大臣など殿上人43人の官職を辞めさせて追放した。関白には清盛の婿である藤原基通をつけた。基通は二位中将から、大納言・中納言を経ずに関白となったが、周囲はその異常な昇進に呆然とした

前関白・松殿基房はて九州に流されたが、出家したので備前あたりにとどまる

前・太政大臣・藤原師長は尾張国へ流される。風流心のある人だから、師長は、配流地から海をはるか遠くに見て、いつも月を眺め、朗吟し、琵琶を弾き、和歌を詠んで、悠然と月日を送った

ある時、熱田明神に参詣し、その夜、神への奉納の楽として、琵琶を弾き朗詠をする

この土地はもともと無知な所だから、風情が解る者はいない。人々は耳を傾けはしても、音律の相違、調子の変化を知ることはない

しかしものが巧妙を極めると、自然に感動が起こるのは道理だから、人々は身の毛がよだち、そこにいる全ての人が不思議な気持ちになった

琵琶の秘曲をひくと、神もその感動に堪えず、神社の宝殿がたいそう振動した

平家の悪行がなく、ここへ流されなかったら、今このような神のめでたいしるしを、拝むことはできなかった、と感激の涙を流した

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