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鎮壇具について

2021-08-03 14:29:51 | 日記
 東大寺や興福寺の堂宇の地下埋設に埋設されている鎮壇具は、その源流を古代メソポタミアのシュメール人の土製釘人形や銅製釘人形の求めることができ、その地鎮の願いが近代の家屋新築のおりの建前の鎮め物やビル建設時の定礎の埋め物に連綿と受け継がれています。
 土製釘人形は、土に埋め込まれ表面に施された美しい文様が後に多用されるモザイクタイルの源流ともなっています。
 銅製釘人形は、楔形文字が使われなくなってその目的が分からなくなってしまっていましたが、1877年ラガッシュ市のギルス地区で発掘作業をしていたフランス隊がそれまで実在が疑問視されていたシュメール人の存在を実証し、1960年代末に米・メトロポリタン美術館とニューヨーク大学美術史研究所の共同チームがラガッシュ市のラガッシュ地区を発掘した時に銅製の釘人形が出土しました。そのうちの2体が日本にやってきています。1体は東京国立博物館にもう1体は出光美術館に所蔵されています。
 出光美術館に所蔵されてい銅製釘人形は、出土時の状態のままで錆のある状態ですが、土中に埋納されていたことが充分に理解できます。
 考古学分野にも科学的な分析方法が援用されるようになり、遠い昔の人々の願いや暮らしぶりが分かるようになってきています。
 ユダヤ教から分岐した唯一一神教のキリスト教やイスラム教には、様々な神々に祈りを捧げるということはないので、シナゴークや教会、寺院の建設時に埋納物を捧げることはないようです。
 

コロナ対策で知財無償提供 トヨタやキヤノン、数十万件 2020/4/30 15:10 日本経済新聞 電子版

2020-04-30 18:46:28 | 日記
 日本の知的財産を無償開放して、新型コロナウィルス対策を加速させようと言う画期的な試みを今日のトピックスとして記録する。京都大学医学部で博士号を取得した夫の研究テーマは「酵素療法」だった。
 ー京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センター長の松田文彦教授の企業への呼びかけがきっかけーということも誇らしい。

「トヨタ自動車やキヤノンなど約20社は世界で広がる新型コロナウイルス感染症の対策向けに、日本や海外で持つ特許などの知的財産を広く無償で開放する。ウイルスの検査や治療技術、医療機器などの開発を、企業や研究機関などが進めやすいようにする。世界経済に深刻な影響を与える新型コロナ感染拡大の早期収束へつなげる。

日産自動車、ホンダ、島津製作所、味の素、みらかホールディングスの臨床検査子会社のエスアールエル(SRL、東京・新宿)なども参加する。今後も幅広く企業に参加を呼びかける。

 各社が独自で持つ全ての特許権、実用新案権、意匠権、著作権を新型コロナウイルス感染症の対策に限って原則として無償で使えるようにする。海外企業も使用できる。世界保健機関(WHO)が同感染症の流行の終結を宣言するまで、権利を行使しない。開放する特許は数十万件以上とみられる。

トヨタ自動車が公開する特許で目玉になるのが、新型コロナウイルス感染症の患者などの体に触れずに呼吸のデータを取る技術だ。介護ロボット向けで開発した。呼吸の状態を観察すれば、肺炎発見につながる。

島津製作所の小型のエックス線装置関連の特許にも注目が集まりそうだ。新型コロナウイルス感染症の患者は、肺をエックス線で撮影した画像に特徴的な形が出やすい。同社の小型装置を使えば、患者が多く入る病院で効率的に画像撮影を進められる。重症度の判定や、最適なタイミングでの投薬などに役立つ。

 特許を使う企業や研究機関の利点は数多い。従来は保有する企業へ特許の使用を求める交渉をしていたが、保有企業の意思決定や手続きも含めて1~2年かかることも多い。今回、無償開放した特許はこの交渉を省き、すぐに使える。交渉の結果、使用料の価格などの条件で折り合えずに、望んだ特許を使えないリスクも避けられる。

ウイルス検査キットや患者の病状を調べる医療機器、遠方へ情報を伝える通信機器やアルコール衛生剤などの開発をスムーズに進められる。

 特許を開放する各社にとって直接の利益は無いが、新型コロナウイルス感染症の流行を早期に収束させ、企業の業績に響く経済の落ち込みを最小限に抑える狙いもある。

 今回の取り組みは、京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センター長の松田文彦教授の企業への呼びかけがきっかけとなった。事務局は京大発スタートアップのジェノコンシェルジュ京都の中に置く。

 事務局は今回の無償公開の実効性を高めるために、各企業が手軽に参加できるように工夫した。多数の特許を他社が使えるようにするには、通常は各社の担当者からトップまでが慎重に議論を重ねるため、長い時間がかかる。今回は専用サイトからダウンロードした書類に署名し、サイトにアップロードするだけで済むように、手続きも簡素化した。」

疫病との戦い2

2020-04-27 16:04:14 | 日記
 中世のヨーロッパでペストが猖獗を極めた時、人々は天に祈りを捧げると共に超自然的な力にすがろうとしたと思われる絵画がある。2020年開催予定だったが新型コロナウィルスの蔓延で日延べになっている「ロンドンナショナルギャラリー展」で展示される予定のイタリア中部マルケ地方で活動していたカルロ・グリエッリの「聖エミデウスを伴う受胎告知」(1496年)は、上空のUFOのような飛翔体が鳩を通じてマリアにお告げを仲介している。足元に「教会の自由」とラテン語が刻まれ、白百合を手にひざまずく大天使ガブリエルや市の模型を手にする聖エミデウスをはじめ描かれている人々は、右手で天を指している。装飾的な意匠を尽くした画面は硬質で透視図法が緊張した雰囲気を伝えている。「受胎告知」の祝日3月25日に教皇領のアスコリ・ピチェーノ市が自治権を認められたことを記念して描かれた。
 この絵は円盤型の物体が聖母マリアの頭上にレーザービームを当てているようにも見える。
 コンピュータ科学者であるジャックス・ヴァレ氏は、「当時のキリスト教徒が実際に見た超常現象を、彼らなりに解釈したものかもしれないという見解を述べている。ヴァレはUFO研究者としてはトップクラスの知名度と影響力を持つ人物で、『未知との遭遇』のラコーム博士のモデルだとも言われている。ヴァレは「未確認の飛行物体」の目撃などは昔からあったと主張しているものの、それがエイリアンの宇宙船であるとはまったく考えていない立場の研究者だった。見たことも聞いたことも無い出来事が起こった時、彼らはそれをキリストの物語と関連づけて考えた。こうした絵画がエイリアンとの遭遇の証拠であると断言できないが、なんらかの超常現象を目の当たりにした中世の画家がそれを絵に取り入れたという解釈はできる。」
 15世紀に描かれた、『聖母子と幼子聖ヨハネ』には、イエスを見つめる母マリアの背後に、緑色の奇妙な何かが空中に描かれている。また、ヴェッキオ宮殿博物館には他にも、崖の端にいる犬飼がドーム型のUFOのようなものを見上げている絵もある。ヨーロッパで14世紀から18世紀初頭にかけて描かれた絵画には、現代で言うUFOのような謎の飛行物体が描かれているものが多数存在する。
 神を称賛し、キリストの生と死の物語を表現する宗教画が主流だったその時代に、なぜ画家たちはこのような物体を絵の中に取り入れたのだろうか。
 バルカン半島最大の修道院、デチャニ修道院に『キリストの磔刑』(1350年)がある。キリストの両脇に奇妙な飛行物があり、その中にはパイロットらしき人間もいる。
 アールト・デ・ヘルデルの『イエスの洗礼』(1710年)では、巨大な円形の物体がキリストに光線を当てている。これは、天使の梯子や天使の階段とも言われ、黄昏時に見られるが幸せの前兆とも言われ、前途への希望を象徴すると考えられる。
 14世紀ごろの絵画に大きく影響を及ぼした出来事として、ルネサンス(文芸復興)がある。絵画では写実主義が興り、見た物を可能な限りそのまま描く芸術思潮があった。14世紀を境に、当時の画家たちが、天空に現れた謎の飛行物体を「そのまま天の使い」として描き始めたと考えることもできる。中世絵画に現れるこれらの飛行物体は果たして当時地球を頻繁に訪れていたエイリアンの船なのか?それとも当時の流行りなのか?タイムトラベルができるようになったら、是非その真相を確認しに行きたいものだ。
 神や天使のモチーフとして配置したとしても、こうした絵画が多数存在する理由は不明だが、宗教画は4世紀にキリスト教に公認されたのを契機に広まり、ヘレニズムやオリエント文化の影響の元で成熟していったと考えられ、教会や有力者の注文に応じて作成され、数世紀を経た14世紀に円盤状の光や宇宙船のようなオブジェクトが現れ出した。
 これらの超自然的なものに願いを託して、難儀な疫病を克服する縁としたのではないだろうか。

オーロラと母衣打ち

2020-04-23 15:13:51 | 日記
 昨日のYahooトピックスに雉の母衣打ちがあったので、検索してみたらYuoTubeに動画が2件Upされていた。母衣打ちは、雄雉が縄張り侵入する雄雉を追い払うドラミングで、縄張り争いをする2羽は体を膨らませて大きく見せ、激しく羽を打ち鳴らして互いに譲らず時計回りに移動しながら相手を威嚇する。そして、時には、尾羽を扇状に開いて更に体を大きく見せる。
 秋田県秋田市寺内の古代官衙跡.秋田城内外には数番いの雉が生息していて、毎年親子が散策したり、砂浴びしたりしているところを目撃することができる。雄雉は、母子を見守りつつ縄張り内を移動している。
 秋田城跡では、雄の縄張りが冒されることが少ないのか、母衣打ちを見たことはなかったので、眼を見張った。
 さて、2020年3月19日の日本経済新聞には、「聖徳太子オーロラを見た?飛鳥時代、夜空に赤い扇型」という記亊が掲載された。キジが尾羽を広げたような扇型の赤いオーロラを聖徳太子が見たかもしれないと国立極地研究所国文学研究資料館などのチームが16日までに『日本書紀』推古天皇28(620)年の記述を分析して発表した。「天に赤気あり」「形雉尾に似れり」の記述に着目し、過去に観察されたオーロラは赤く扇型だったこと、世界各地のオーロラ観測から類推し、磁気嵐のあった時の日本でも天候に恵まれればオーロラが観測できたはずだと考えた。記事では、飛鳥時代の人々には身近だった雉が求愛の時に、雄は尾羽を扇型に広げて、雌にアピールする習性があることを知っていたので、赤いオーロラを雄雉の広げられた尾羽に例えたのだろうと述べている。極地研の天文学と国文研の国文学の共同研究の成果と考えられる。『日本書紀』の筆者は、1418年を経て自分の書いたことが、このような天文学上の説を証明する資料になることは考えても見なかっただろう。
 1287年前に創建された秋田城跡は、ニホンカモシカの親子や季節の花々、珍しいキノコなどが季節に彩りを添えている。しかし、今だ雉の求愛の姿を目撃したことはない。日本野鳥の会の観察ポイントになっている寺内の高清水公園には、まだまだ数々の謎が隠されていそうだ。

古文書解読口座終了

2014-08-03 00:12:07 | 日記
 2014年8月2日(土)
 6/2(土)~8/2(土)全6回の入門講座が終わった。あっという間!!
 段階的に進められたので、何とかついていくことができた。9月からの古文書解読講座は、より高度になりそうなので、夏の間に参考文献を読む事ができるようにしたいと考えているが…

 今回の講座での収穫は、室町期の半済についての知見が得られたことである。
 半済によって、皇族・寺社・貴族が経済的な基盤を失うと共に武断的な闘争からも交代することになったことが分かったことである。

 昨年、河川の氾濫防止のため東京都が一時間の降雨量70㍉に対応出来る地下施設を建設したでも分かるように
中野区の善福寺池を水源とする善福寺川の名前の由来となっている善福寺が善福寺池から山門だった虎ノ門までが寺域だったことを考えると現在の善福寺がどんなに小さな寺域になっているかが分かる。

 所領が縮小していく様子は、心穏やかざるものがあったに違いないと思われる。