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三磨の位

新陰流兵法を学ぶオヤジの稽古日記です。

三学

2013-11-10 16:55:09 | 日記
「三学」とは新陰流の型の名称で、本来は「三学円の太刀」といいます。
型の名称は、流祖上泉伊勢守が禅語から選んで名付けています。
なお、禅でいう三学とは「戒(かい)」「定(じょう)」「慧(え)」という意味で、
「戒」とは、禁戒を守ること、
「定」とは、心静かにして乱れないこと、
「慧」とは、明らかに観照すること、
です。
三学円の太刀は5本の型から成り、それぞれの名称は
「一刀両段」「斬釘截鉄」「半開半向」「右旋左転」「長短一味」
です。
これらも、全て禅語で表されています。
よく、「一刀両段」を「一刀両断」と書き表す人いますが、
型の名称としては「一刀両段」が正しい名称です。

三学円の太刀は、入門後最初に習う型であり、また新陰流を代表する「表太刀」の型でもあります。
表太刀とは、この三学円の太刀と「九箇の太刀」「燕飛」の3つの型のことをいいます。
九箇の太刀とは、流祖が緒流から代表的な型を九つ選んで編み直したもので、9本の型から成ります。
燕飛とは、6本の型から成り、珍しいことにその6本の型を一気に使う型です。
我々はこの表太刀を十分に使えるよう日々精進しているのです。

私の場合は、三学の取り上げ使いと相雷刀八勢法だけを1年間みっちりやりました。
最近は進み方がずいぶん早くなったと思いますが、これらは他の型の根本となる型ですから、
今この道を学んでいる初学の志はしっかりと修練してもらいたいと思います。



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