みょうみょうの読めばなんとかなる

読めばなんとかなる本の紹介

『風に吹かれて豆腐屋ジョニー』男前豆腐店ストーリー

2010-06-13 09:49:34 | グルメ
今ではどこのスーパーでも見かける男前豆腐ですが、数年前初めて「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」を見たときには???と衝撃と笑いですぐに購入しました。だってメーカー名が男前豆腐店って、買ってみたくもなるでしょ。味はご存知トロトロ濃厚、気に入ってすぐにHPを見てみたのですが、???豆腐屋とかいてあるから豆腐なんだろうけど、豆腐の文字がなけりゃ、いったいなんの商売してるのか全くわからない、そんな男前なサイトでした。なので、いったいどんな野郎が(失礼)どんなわけで作ってるのかわからないまま、マサヒロやジョニー、実録!シリーズを食べていました。つい最近、古本でこの本を見つけ、ようやく男前野郎の正体がわかったのです。男前豆腐店の社長伊藤信吾による著書で、創業に至るまでの話が中心になっているのだが、ジョニーこと伊藤信吾という男は、笑わずにはいられない、ダサいのかかっこいいのかわからない、イケてんのかイケてないのか判断しがたい、だけど熱い魅力にあふれる、そんな男です。“ルックスがいいわけでもない僕がジョニーを名乗り、男前豆腐店を名乗る。ギャグなんですよ。でも、それは大きな意味でのデザインなんです。格好悪くても格好いいものが作れるんだっていう。堂々と男前を名乗っている心意気こそが男前なんです。37歳、オレ。まだまだ青いぜ、ロケンロー”極少数ですが、こんな男が残っているのですね。私は女なので男前のなんたるかは知りませんが、男前というその心意気にしびれます。

勝つ技術ではなく、『負けない技術』

2010-06-05 19:57:20 | 日記
前著『人を見抜く技術』同様つい手に取ってパラパラッと読んでみたくなるタイトルである。だがパラ読みするとやはり止まらなくなり、買ってしまった。さっと読んでエッセンスだけ取れ入れようとしてもできないのだ。この本は“負けない”ことの重要性について書かれている。“勝つ”ことではない。桜井章一は“勝ちたい”と“負けない”について次のように言っている。「字面だけ見て、勝ちたいは前向きで、負けないは後ろ向きとの印象を抱く人も多いかもしれない。でも私から見れば、勝ちたいは厚化粧をしてなんとか見られる人、負けないはすっぴんできれいな人、というくらいの違いがある」とのこと。この言葉にすべてが要約されているように思う。ちょっと意外だったのは、得意・不得意についての考え方だ。彼をよく知る人には意外ではないのだろうけど… 「得意技を磨くより、不得意を克服したほうがよい」と言うのだ。これって、いわゆるビジネス書や自己啓発本に書かれていることと正反対である。勝間和代だって、いろんなところで「不得意を克服するより、得意技を磨くべき」って言っている。不得意なことをどんなにがんばっても、それが得意な人にはかなわない、かららしい。なるほど“勝つ”にはこちらが必要らしい。だが“負けない”ためには、不得意の克服は必須なのだ。もっとも桜井はもっと肩の力を抜いていて、「そのほうがおもしろい」から、不得意を克服するらしい。言われてみるともっともだ。私なんて(たぶんほとんどの人がそうだろうけど)得意なものが少ないので、極端にやることがない。不得意なこともやってると、たしかに面白い。よしもとばななが、「あらゆる角度からほんとうのことしか書いてない本だと思います!」と推薦しているが、そうかも。