みょうみょうの読めばなんとかなる

読めばなんとかなる本の紹介

『ひとり老後はこんなに楽しい』保坂隆

2011-04-30 05:58:13 | 日記
なんか負け惜しみのようなタイトルだが、まあいいか。私も40歳、そろそろ老後のことを考えねばいかん。ひとりとなるか二人となるか、最悪大人数となるかわからないが…ひとりの可能性が高い。(というかひとりを希望する)ひとり老後がどれほどいいものか、目次を読むだけでもワクワクしてくる。

* ひとり暮らしだから楽しめる気ままな生活
* わずらわしい人間関係をカットできる快適さ
* 連れ合いはあってもよし、なくてもまたよし
* ちょっとしたぜいたくが心を豊かにする     

だが、ひとり暮らしだからこそ気を付けねばならないことももちろんある。

* ひとりだからこそきちんと食べる習慣を
* テレビをダラダラと見続けない
* 万年床の想像以上のデメリットとは

ひとり暮らしであれば、趣味や人付き合いもそれなりにあったほうがよい。そしてそれらにはルールがあるということです。

* ペットを飼う前に考えること
* 楽しいおしゃべり会での注意点
* ‘人恋しいコール’ は節度を持って
* 必要以上に若さを強調しない
* モテる基準はルックスより人柄

老後というよりも、ある程度の年齢を過ぎたら気をつけないといけないことばかりである。世間では40歳はまだまだ働き盛りなのだろうけど、老いは 確実に忍び寄ってきている。私は老人ホームに勤務しているが、入所している人たちのことが他人事とは思えない。特養なので、自分の意思で入所している人などいない。みな誰かかれか、他人の意思で入所させられている。ひとり暮らしは無理、心配、施設は安全、責任感等々理由は様々であろうが、本人の意思が全く尊重されていないことは確かだ。ひとり暮らしはかわいそうだが、施設だと一人ぼっちではなく、介護職員もいて安心でよい、などと本気で思っている人はいないだろうが、ひとり暮らし=孤独でかわいそうという考えは根強い。私自身は、ひとり暮らしの経験がほとんどないので、老後に限らずひとり暮らしそのものに漠然とした不安がある。ひとり暮らしの長い人に、孤独ではないか聞くと、憮然とした表情で否定される。孤独、かわいそうと思われるのが嫌なようだ。そのくせ、老後のひとり暮らしは嫌だ、などと思っていたりする。「老後の」ひとり暮らしはどうやらそうとう敬遠されているようだ。