みやざき家で生き残るには

うちは、常にワチャワチャしてるから、

自分から気持ちを伝えていかないと、

気づいてもらえない。

旅に疲れた次の日の朝。

準備がスムーズに行かず、

いつもは７時に出発するところ、

すでに10分過ぎている。

半泣きのかんちゃん。

ぶつぶつ呟いている。

Jたち、もうぜったい行っとる…

やらんといけんことを先にせんからやろ！

怒られて、不満げな表情。

にいにやきーちゃんのこと怒ってて、

かんちゃんの宿題チェックや

連絡帳へのサインとかが後回しになってたのは確か。

今日はもう送ってあげようか？と言うと、

いや！歩いて行く！！

と、涙を堪えながら、ズンズン歩いて

出かけて行った。

多分、親友に真っ先に旅の話をしたかったんだろう。

お土産も早く渡したかったんだろう。

だから、多分間に合わないと分かってるけど、

とりあえず出発したんだろうな。

モヤモヤした気持ちのまま、

寝たり、出かけたりするのだけは

絶対にやめよう、と話してきたし、

かんちゃんもそれは分かっているから、

予感はしていたんだけど、

ガチャ！

ハァハァ言いながら帰ってきた。

やはり！

Jたち、もう遠くに

行っとったけん…泣

やっぱり送って行って

くれんかねぇ　泣

絞り出すように必死で言いました。

いいよ、いいよ！

じゃ、準備できるまで好きなことしとき！

と伝えた。

無事送ってもらえることになったんだから

遅刻する事は無い。

それですっきりしているなら、

泣き止むはず。

でも、iPadで動画を観る準備をしながら、

ポロポロ涙をこぼしているかんちゃん。

だから、かんちゃんを呼んで、

送ってもらってもスッキリしそうにないんじゃないの？本当はどうしたいの？

と聞いた。

かんちゃんは、またポロポロ涙を流して

Jたちといっしょに歩いて

行きたかった…泣

と気持ちを言えました。

かんちゃんは気を遣ってしまうかも

しれないけど、気持ちは我慢せずに

伝えていいんだよ。

それはわがままではないし、

無理な時は無理って言うからね。

言わなきゃ、モヤモヤが

どんどん溜まってしまうよ。

大きく頷きながら聞いてくれました。

そして… Jくんたちがいるところまで、

車で送って行ったんだけど、かんちゃんは

まだ泣いていました。

久々に泣いたねー。

無事歩いている親友くん兄弟を発見！

いってきますっ！！

元気な声で言って、

　

親友の元に。

またまた心が成長したかんちゃんでした。