じいちゃん、93歳。
最近、お別れをしました。
朝方、じいちゃんの夢を見ました。
じいちゃんは、いつものように庭仕事。
温室から重たい鉢植えをよいしょと日当たりの良いところに運ぶ。
伸びた枝を脚立に登って、丁寧に切り揃える。
いつもの日焼けした帽子、ポロシャツ、ズボンに茶色のサンダル。じいちゃんの足の爪は分厚くて、少し伸びている。あんな分厚い爪が切れる爪切りなんてあるのかな、といつも思っていた。
黙々と働くじいちゃん。
びっくりしている私を見て、ニコッと優しく笑って帽子を脱いだ。
手を伸ばせば届きそうな距離でした。
じいちゃんは本当はもういないし、これは夢だって本当は分かっていました。
じいちゃんのお葬式の時は、たくさん生きて、やっと楽になれたんだという気持ちが強くて、あんまり涙も出なかったのに、
私が実家を出る前の、あのいつもの光景を思い出した時、懐かしくて涙がたくさん出ました。
どんどん思い出が溢れ出てきて…
虫に喰われないように、じいちゃんが一つ一つ丁寧に桃をくるんだ新聞紙。
クリスマスや誕生日の日には、香梅のケーキ。
チラシの裏に几帳面に書かれた毎日の血圧の数値。
重たい弟を何回も高い高いしてくれて…
学校から帰ると、作業を止めて体を起こしてニッコリ笑ってくれました。
最後にじいちゃんに会った時、じいちゃんの呼吸はすごく苦しそうだったけど、はーくんのかんちゃんが近くに行くと、手を握って同じ言葉を何度も何度も繰り返し伝えてくれました。
ありがとー!
げんきでねー!
じゃあねー!
ばいばーい!
じいちゃん、こちらこそありがとう。
とても優しい気持ちで目覚めた朝でした。
そして、今日は久々のいい天気。
最近、お別れをしました。
朝方、じいちゃんの夢を見ました。
じいちゃんは、いつものように庭仕事。
温室から重たい鉢植えをよいしょと日当たりの良いところに運ぶ。
伸びた枝を脚立に登って、丁寧に切り揃える。
いつもの日焼けした帽子、ポロシャツ、ズボンに茶色のサンダル。じいちゃんの足の爪は分厚くて、少し伸びている。あんな分厚い爪が切れる爪切りなんてあるのかな、といつも思っていた。
黙々と働くじいちゃん。
びっくりしている私を見て、ニコッと優しく笑って帽子を脱いだ。
手を伸ばせば届きそうな距離でした。
じいちゃんは本当はもういないし、これは夢だって本当は分かっていました。
じいちゃんのお葬式の時は、たくさん生きて、やっと楽になれたんだという気持ちが強くて、あんまり涙も出なかったのに、
私が実家を出る前の、あのいつもの光景を思い出した時、懐かしくて涙がたくさん出ました。
どんどん思い出が溢れ出てきて…
虫に喰われないように、じいちゃんが一つ一つ丁寧に桃をくるんだ新聞紙。
クリスマスや誕生日の日には、香梅のケーキ。
チラシの裏に几帳面に書かれた毎日の血圧の数値。
重たい弟を何回も高い高いしてくれて…
学校から帰ると、作業を止めて体を起こしてニッコリ笑ってくれました。
最後にじいちゃんに会った時、じいちゃんの呼吸はすごく苦しそうだったけど、はーくんのかんちゃんが近くに行くと、手を握って同じ言葉を何度も何度も繰り返し伝えてくれました。
ありがとー!
げんきでねー!
じゃあねー!
ばいばーい!
じいちゃん、こちらこそありがとう。
とても優しい気持ちで目覚めた朝でした。
そして、今日は久々のいい天気。