日々の出来事

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キルギス政権崩壊か、デモで65人死亡

2010-04-08 14:00:01 | 日々の出来事
 【モスクワ=貞広貴志】中央アジア・キルギスの反政府デモを率いるロザ・オツンバエワ元外相は7日夜、地元テレビなどを通じて「野党勢力が権力を掌握した。私が率いる暫定政権が発足した」と一方的に宣言した。

 退陣を迫られたバキエフ大統領は首都ビシケクから第2の都市オシに逃れた模様。2005年の「チューリップ革命」に続き、大衆運動によって政権が崩壊する公算が大きくなった。

 現地からの報道によると、野党勢力は7日夜までに、内務省や国家治安局、国営テレビ局などを占拠した。デモ隊の一部は暴徒化し、大統領府など政府施設や店舗で略奪行為や放火を行ったため、騒乱状態に陥った。保健省によると、65人が死亡、420人が負傷した。野党側は「100人以上が死亡した」と主張している。

 権力掌握を宣言した女性指導者、オツンバエワ氏は、英BBCに対し、新しい国防相、内相を任命したとし、ロイター通信に「今後半年間で憲法を起草し、自由・公正な選挙の条件を整える」と述べた。同氏は05年、アカエフ大統領(当時)による選挙不正を訴える抗議行動をバキエフ現大統領とともに主導、政権交代後は外相代行に就任したが、バキエフ氏の強権政治を批判し、政権を離れていた。野党勢力内にはほかにも、バキエフ陣営からたもとを分かった幹部が参加している。

 また、野党勢力はキルギス・マナス基地に駐留する米軍の完全撤退を求めた。ただ、7日夜現在、基地運用に大きな影響はない模様。

 今回、一気に野党の権力掌握にまで急転回した背景には、バキエフ政権下で経済改革が遅々として進まず、前政権と同様に縁故主義と汚職がはびこったため、国民の反発が予想以上に強まったことがある。さらに、最近の電気代、燃料代の大幅値上げで大衆の怒りは頂点に達し、野党の反政府行動呼びかけに多数が応じた。

 ◆キルギス共和国=旧ソ連解体に伴い、1991年に独立。人口約550万人。キルギス人が人口の約65%を占める。国民の約75%はイスラム教徒。面積19万8500平方キロ・メートルの国土の3分の2以上が標高3000メートル以上。主要産業は農業と牧畜業。輸出は金など。米空軍が2001年からアフガニスタンでの対テロ作戦支援の拠点として首都ビシケク郊外のマナス基地に駐留。露空軍も03年から首都近郊カント基地に駐留する。

☆☆☆引用元:Yahoo!JAPANニュース☆☆☆