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山奥の鍛冶工房日記

趣味でやっているあれこれ

2014年初打ち

2014-01-06 13:54:14 | 日記

2014年初打ち画像

 

新年を迎え、今年初めての鍛冶作業を実施。

 採火はファイヤーピストンで行い、炭布に小さな火種を落として消し炭をかけて送風機を作動させて火を起こした。

 コークスへの着火もよく、昨年に床下から発見した昔の金槌を再度火造りすることにしたのだが、この金槌は子供の頃に目にしたもののいつの間にか行方をくらましていた。曾爺さんがどこかで入手したらしいものと思われるので、製品自体に使われている鉄は戦前のものかもしれない。

 実際に加熱していると、コークスから青い焔が出てビビった。一酸化炭素が燃えるあの紫っぽい薄い色の焔じゃなくてほんとに青だった。

 銅の化合物かほかの元素がコークスに混ざっていたのかは不明。

 赤くなったのを引き出して打ち鍛えてみるとすこぶる怪しい。可塑性が怪しい。なんだかちょっとひび割れた鏡モチみたく、細かいヒビ割れが入った。

 とりあえず、全体を打ち鍛えずに打面だけを整形火造りして、全体を900℃に赤めて灰箱の灰の中に埋めて徐冷をかけて終了。1時間にも満たない初打ちの作業となった。


去りゆく年そして訪れる年

2013-12-31 21:19:31 | 日記

 2013年を振り返ればめまぐるしい年だったと思う。

 自分自身の身の近辺もめまぐるしくいろんなことが過ぎ去った。

 来年はどんな年になるかは知らないが、不惑を迎える自分自身にとって厳しい年になるかな。

 今年もあと数時間しかないが、来年は充実した年にしたいものだと切に願う。

 それでは皆様よいお年を。


年末の掃除。

2013-12-29 17:38:50 | 日記

 数年来、腰痛になったりなんぞして、まったく掃除もなにもしとらんかった細工房の掃除を本日実施。

 いやはや、砂灰ばかり。迷い込んだスズメのミイラとかあったりして。

 炉からこぼれ落ちたコークスを回収して、送風機を設置した奥までやろうかとしたけれど雑然過ぎてどうもならず、

とりあえずは炉の周りと金敷(金床)周りを掃いておいた。

 いろいろ雑多な鋼の切れ端とかダマスカス打った時の余り材とか、6~7年前にもろうたSS440で作られた卸金とか

お馬さんの中古のクツ(蹄鉄)とかもう何がなにやらどれがどれやら。

 1時間でとりあえずはきれいになった。たまに掃除せにゃだめやね。

 これじゃ、可搬式の鍛造機を導入するとしてもできんわな。

 新年明けてまた鍛冶作業始めよう。


金敷(金床)の天面を擦り磨いてみたら

2013-12-25 09:55:41 | 日記

 鍛冶道具で最大の重量を誇り、鉄材を叩くうえでは重要不可欠な金敷(金床)。

 当方のモノはたかだか30kgで軽い部類だが、その天面(金敷または金床の平らな面)はあまり手入れをしていなかったのでボッコンボッコンになっているうえサビサビになっていた。

 そのため、鎌研ぎ用の荒砥石(金剛砥石)でもって天面を擦り磨いてみた。

 打ち外してつけたハンマーの痕やらタガネの切り傷とかモロ。また、購入した当時に表面に塗られていた塗装を剥がす時にしくじったと思われるへこみとか、製造時の巣穴とかいっぱいでてきた。

 これらの傷をすべてなくすとなれば、どのくらい時間がかかるかわからない。

 さしあたっては使いながら研磨していくしかないようだ。


今年の鍛冶作業を振り返ってみれば

2013-12-23 20:23:05 | 日記

 腰痛に悩まされたり、鬱が復活したりしてなかなか思うようにはいかなんだ年だったと思う。

 それでいて、今年は例年になく猛暑が続いていたりした。火を焚いてやる以上はとても耐えられん暑さ。

 今年の作業でできたのは、乗馬をやっている関係で、馬装を行うときにする馬の蹄の裏掘りのための鉄爪を作ったことだ。

 試作品を含めて3本のみにとどまった。無垢材とダマスカスで作った2本。そのうちダマスカスの1本はある馬乗りさんに差しあげた。

 今現在カスタムで握り手のところに持ちやすいように象牙をあしらうとのこと。どう変化するか、それも楽しみである。

 作ってみて思うのはダマスカスでしても無垢の鉄材でやっても、手間の違いだけでそう変わらないことだ。

 デザインは到ってシンプルに。ダマスカスで作るなら浮かび上がる模様にどのように変化をつけるかだ。

 鍛造機があればそれは効率が上がるのは間違いないのだが、いかんせん今現在のところは手打ちで始終している。

 30代前半はまだしも40になるし、体力もどんどん衰えてくるだろう。

 厳しいところだがしかたあるまい。