2014年初打ち画像
新年を迎え、今年初めての鍛冶作業を実施。
採火はファイヤーピストンで行い、炭布に小さな火種を落として消し炭をかけて送風機を作動させて火を起こした。
コークスへの着火もよく、昨年に床下から発見した昔の金槌を再度火造りすることにしたのだが、この金槌は子供の頃に目にしたもののいつの間にか行方をくらましていた。曾爺さんがどこかで入手したらしいものと思われるので、製品自体に使われている鉄は戦前のものかもしれない。
実際に加熱していると、コークスから青い焔が出てビビった。一酸化炭素が燃えるあの紫っぽい薄い色の焔じゃなくてほんとに青だった。
銅の化合物かほかの元素がコークスに混ざっていたのかは不明。
赤くなったのを引き出して打ち鍛えてみるとすこぶる怪しい。可塑性が怪しい。なんだかちょっとひび割れた鏡モチみたく、細かいヒビ割れが入った。
とりあえず、全体を打ち鍛えずに打面だけを整形火造りして、全体を900℃に赤めて灰箱の灰の中に埋めて徐冷をかけて終了。1時間にも満たない初打ちの作業となった。