ああ、複雑

Gさんは、ご主人が退職してから、元気がない。
今朝も、｢主人の昼食のため、出かけられず、楽しみにしていたサークルもやめてしまった。｣と愚痴る。

あ~イライラする。｢新婚じゃあるまいし、週に1、２回、主婦が留守にするのがそんなにいけないのかな。昼ご飯ぐらい自分で作れなくてこれからの人生の下り坂をどうする。貴女の教育が足りないんじゃない?｣
などと自分の声が心の中で鳴り響く。
決して、Ｇさんには言えないが、、、。

そもそも、Gさんは、私になぞ意見を言って欲しいのではない。ただ、愚痴を聞いてもらいたいだけなのだ。
こういう場合、愚痴をあまり聞きすぎてもいけない。｢そうなの?｣ぐらいに留めつつＧさんを他の話題に誘う。

愚痴を聞く役目に成り下がると、私自身が精神的にもたない。たまに聞く愚痴なら耐えられるが、毎度となると、きつい。
反論が出来ないとなると更にきつい。Ｇさんには悪いが、真正面から接していると、こっちが憂鬱に引き摺られる。

しかし、世の中のご主人様はそんなに妻の手料理がいいのかな。
私なら、たまには違う人の料理が食べたいとも思うし、自分で料理してみたいとも思うけどもね。
また、それと同時に主婦として、旦那に台所でウロチョロされるとうざいなとも思う。

ああ、人の心は複雑すぎるのよね。