親の遺産、数億という知り合いがいた。
幼い頃から、お手伝いさんがいて
家事や子育ての補助を行っていたらしい。
彼女は、衣食住の内、衣住にはこだわりが
あってブランドの洋服をきて、こじんまりとは
しているが重厚な家に住んでいる。
食もさぞかし、豪華だろう。
三ツ星レストランで高級なワインを
嗜みながらのお食事が定番だろうと
想像するが、さにあらず私なぞは
首を傾げるくらい貧相である。
自分が作った物以外は食べる気が
しないらしい。
外食も個人経営のレストランは
生理的に無理とのこと。
チェーン店での食事ならかろうじて大丈夫らしい。
どこがどう違うのか、良くわからないが
手作り感が漂う物が受け付けない
みたいだ。
特に他人が作った漬物、おにぎり、
惣菜なんか見たくもないとのこと。
主婦現役の時はバリバリ高級食材を
使って料理をしていたであろうが
子育てがすんだ今、一人暮らしの身となった
彼女は、あまり、自炊もせず、コンビニで購入
した物を食していた。
コンビニねえ、確かに手作り感は
あまりないよね~。
しかし、コンビニのお握りは機械が形成
してはいるが仕込みはやっぱり
人の手が介在している部分もあるのだけれど。
それを言ったら、彼女の食べられる物が
なくなりそうで怖くて言わなかったが。
想像だけど、幼少期のお手伝いさんが
嫌いだったのかも知れないね。
その人が作っていた食事も嫌いと
思っていたのかも知れない。
幼少期の感覚っていうのは、後々
大きな影響を残すのだろうね。
ご馳走はなくても大好きな
お母さん、若しくはお父さんが
作った物に勝るものはないって
いうのはどうやら定番のよう。
注)決してコンビニを批判している訳では
ありません。