久しぶりにワインを買ってみた。
コロナ以前にもう家でお酒は
飲まないぞと決めていた。
誰かと楽しくお酒を飲もうと
思っていた。
が、コロナで世の中は家飲みが主流と
なったみたい。
1日目、グラス2杯でいい気分に
なった。
2日目、グラス3杯でもいい気分に
なれない。
3日目、グラス4杯でもまだ飲みたい。
やっぱり、私は、断酒が無難みたい。
アルコールの量を自分でコントロール
出来ない日がやって来るに違いない。
今はまだいいが、職を辞した時が怖い。
普通に上手にお酒と付き合える人達が
羨ましい。
もう、昔になるが、アルコール性
認知症の男性と介護をされる奥様とに
お話を伺った事がある。
奥様は発病以前から相当苦労されていた。
傍らでご自分の過去の悪事を聞かされて
いたにもかかわらず、
その男性は赤子の如くニコニコして
おられるばかりだった。
残ってるワインを流しに捨てた。
私はウィスキーやブランデー等の
強い酒をストレートで飲むのが好き。
飲み込んだ時の喉をジッと焼きながら
通って行く感覚が好き。
けれど、心身ともに良くなさそう。
ああ、そうだ。
医師に何かの病で余命宣告を
受けた時
何処かの山に登って
星空を見ながら
ブランデーをチビチビ飲もう。
出来れば冬山がいいな。
それまでお酒よ、さようなら。
流しに捨てたワインは翌朝まで
甘く香っていた。