湘南空手道連盟OB会

110 失恋② また九州

順子から呼び出された。

いきなりとんでもない話しをきり出してきた。

「叔母さんのウチに行く事になったの」

「どこ?」

「大分」

何にも言えなかった。

「今まで本当にありがとうね」

『そんなの嫌だ!』

とか言えれば良かったと今でも後悔している。

ショックが強いと動きが止まる。

ずっとのちにして気がつくのだが
親父が他界した時も
赤坂がなくなった時も涙は出なかった。

しばらくしてガクッとくるのである。

 そのままあれこれ事情を聞いて

「そうか」

「さびしくなるけど頑張ってね」

『まったく落ち着いたそぶりしてる場合じゃないだろ』

いたしかたない。

俺も大したことはない。

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