因果応報のむくい☆どのオタクだって戯言を喋る(仮)

オタクの戯言かつ社会批評を少しはやってみたいのにいつの間にやらダラダラしてしまったブログらしい

趣味とオタクな話

2006-11-25 | お話のお話
 生きている、というのは何を求めているのでしょうか。


 萌え、という言葉はいつの間にか世間に広まっており、テレビや雑誌に聞くたびに、何だか無性に嫌な気分になるのは一体何故でしょう。
 まあそれは2ちゃん語を実際の声で聞くのを嫌悪するのと同じ理由でしょうが。

 それはともかく、雑誌でも使われるくらい広く使われる言葉になりましたよね「萌え」という言葉。
 しかし言葉が本来の意味と離れて使われる印象がありますが、本来の意味なんてそんなにないような気がします。

 だからこそ定義づけなる議論が行われるのでしょう。


 「萌え」に関する定義なんて、各人各々が持つ「好き」や「フェチズム」に似た感情で説明は充分だと思いますが、しかしそれらの感情は誰かしら持っている感情ではないのでしょうか。
 本格的に「萌え」に語ろうと思ったら中々混み合ってきますね。


 しかし必要かどうかに関すれば、必要なゆとりなのではないのでしょうか。
 上で「好き」や「フェチズム」に似た感情と書きましたが、それらははっきり言って生きているだけなら必要ないです。適度に食べていれば人間生きられます。

 でも僕達は何かしらの無駄を抱えて生きていますよね。
 それが趣味、娯楽という訳です。

 理解可能不可能関わらず、それらは生きていく上で心を寄せられる意味あるものとなります。

 丁度昨日放送のタモリ倶楽部で「電チラ選手権」なるものが開催されていました。有名大学の電車オタク達が電車をチラリと見えるスポットを紹介して、それがいかに素晴らしいかというような企画なのですが、電車はそんなに好きでもないボクでも中々見ごたえがありました。チラリズムはいいものです。
 電車は生活する上で便利な移動手段ですが、機種の話となると大抵の人はついていけなくなります。しかし彼等はそうした一般の人には中々ついていけない電車というモノが大好きで、結果奥深い知識と楽しさを得ているのです。

 こういった趣味は生活に必要ないどころか、生活を圧迫しかねないものですが、しかし本人にしてみればやめたくない、生きる上でかけがえのないものでしょう。
 なくしてしまったら生きる気力が減るのでしょうね。


 こうしたオタク的、マニア的行動は気持ち悪いとか言われますが、気持ち悪いと言っている人が逆に気持ち悪いような気がします。
 貴方だって何かしら満足を得る手段を持っているのでは?
 それがファッションだったり、旅行だったりする訳で、結局は誰も同じような気がします。ちょっと方向性が違うだけ。内面と外面の違い。


 少し萌えとは違う方向になってきましたが、結局言いたい事は何を持って生活して、その影響はどこにでるのかということです。
 下手に何かを失ってしまえば、失った以上の喪失感を持っててしまいます。
 しかし何か趣味を得たならば、それは確実にその人をプラスの方向性へと向かわせるのではないのでしょうか。


 本田透は『萌える男』で、「萌え」について宗教に代わるものと書いています。
 勿論それは宗教のように信仰すべきものと書かれているのではなく、昔は心のよりどころが宗教にあったというだけで、別に危ない話をしているわけではないですよ。

 人は何かを支えにして生きているのは、事実です。
 それが家族だったり宗教だったり趣味だったりしますが、結局独りでは生きていけないんだなと。

 難しい話です。


 結局何が言いたいかというと、個人個人好きなように生きていけばいいのでは、ということ。
 勿論人に迷惑をかけないように、ですが。
 あまり人の行動に非難したりするのも野暮ですよ。
 ね。

スパロボな話

2006-11-18 | お話のお話
 燃える展開は、いつだって心躍らせます。


 オタクというと最近では何かとメイドといったような『萌え』について語られるような気がしますが、本来は違うのではないのでしょうか。

 過去、良しとされてきたアニメやマンガは、必ず『燃え』というべき要素が入っているのです。


 例えば『機動戦士ガンダム』
 人間関係が物語の主体なので非常に暗い展開になりがちですが、モビルスーツの戦闘は興奮させられる何かがあります。

 例えば『新世紀エヴァンゲリオン』
 やはり人間関係が主体で、しかも主人公がとことんマイナス思考なものだから、やはり暗いですが、でもエヴァと使徒との戦闘は興奮させられる何かがあります。


 作為的に選んだこのふたつの共通点は、ロボットモノであるということです。
 男の子はメカが好きな人が多いのです。
 日本だけですよ、ドラえもんといったような夢ある人型ロボットを開発しようと夢見ているのは。一部ドラえもんじゃなくマルチというメイドロボに代わりますが。

 それはさておき。
 萌えについて否定するオタクは結構いますが、ただロボットといった燃えは結構好きな人がいたりすることも事実の一面です。
 同列に扱う事は難しいですが、オタクを語る上で忘れてはいけない要素です。
 オタクを扱ったムック『メカビ』は、メカと美少女の略ですが、こうして扱われる事は女の子とニャンニャンしたいという性的な願望だけでなく、男としての夢を強く持たなければならないような気がしてきます。


 さて今回は『スーパーロボット大戦』について触れていきましょう。

 簡単に説明すると、古今東西日本のロボットアニメを集めてゲーム化したものです。
 ガンダムやマジンガー、エヴァンゲリオンといったような知名度が高い機体から、ラーゼフォンやゼオライマー、OVAのガンダムといったようなマイナーに数えられてしまうような作品まで様々なロボットが参戦するシミュレーションゲームです。

 まさに夢!
 ガンダムとゲッターロボが共闘するなんて!

 ゲーム中にそれぞれの作品中にあった話を織り込むなど、ファンとしてもニヤリ、知らない人でもその作品について知ることが出来る素晴らしいゲームです。
 実際自分なんかほとんど見ていないのに、それなりに作品のことについて知ったような気になっています。

 そして戦闘シーンが素晴らしい!
 媒体こそPS2といったようなハードに限定しますが、戦闘シーンはロボット達が動きに動き、アニメ以上の必殺技を魅せてくれます。

 ゲームとしてのバランスも良く、様々な戦略をもって敵を倒していくことができるゲームです。
 例えばスーパー系と呼ばれる、威力の高い必殺技を持っているロボットを戦略の中心に置くことが出来ることもできますし、俗にリアル系と呼ばれる回避力が高いロボットを囮に使って敵を倒していくというような戦略も取ることが出来ます。


 また上では版権モノの作品について名を挙げましたが、近頃ではスパロボに参戦したバンプレストオリジナルのロボットも積極的にメディアミックス展開を行っています。

 例えば現在放送中の『スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ』なんか、1年くらい放送するのか、なんて疑問に思うくらいの盛り上がりを見せています。
 歌が熱い!

 これは元になったゲームボーイアドバンス専用『スーパーロボット大戦OG』のアニメ化であり、同時に1月に発売される予定のアドバンスで発売された1・2にプラス要素を加えてPS2で発売される『スーパーロボット大戦OG』の宣伝を兼ねた番組でもあります。

 オリジナルの機体も、格好よくて好きなので、期待しているこの頃です。


 上でも触れましたが、このゲームの見所はなんといっても他作品のキャラとの競演です。
 ある意味同人誌でしかできないことを商品にして、なおかつキャラクターのかけあいが面白く、そして作品のできごとから他キャラクターに語ることが熱く、見所のひとつとしてなりたっているのです。
 そして原作では敵キャラクターとして去っていったキャラクターも、時に味方となって戦うのです。まさに夢!

 明らかに表面だけを語るような薄っぺらい作品にならないところが素晴らしいのです。


 ただ色々と難点も。

 一番に言いたいのは、長い。
 とにかく1プレイどころか1マップすら、終盤になると3時間ほどかけてクリアする事もあるくらいに長い。
 仮に平均1マップクリア時間が2時間だとしても、それが50話以上ある場合も在り、半端じゃない時間を取られる事になります。

 また様々な作品が入り乱れるため、矛盾点や原作の設定を変更、あるいは無視せざるを得ない場合もあります。
 原作ファンにとっては悲しい話でもあるでしょう。


 とはいえ一体何十、何百時間かけて作ってんだ?なんて思うほどの戦闘シーンは、とにかく魅力的ですし、終盤の逆転していく物語はプレイしていて盛り上がること間違いなし。

 不定期ながらも時々無性にプレイしたくなるシリーズです。
 ああ、早くOG発売しないかな……

本日発売!のPS3な話

2006-11-11 | お話のお話
 そういえばPS3が発売しましたね、本日。

 アニメも放送中だし、ゲームもしたいのでスパロボについて適当に語ろうかな、なんて思いましたがとりあえず置いておきます。

 ということで、前にも似たようなことを書きましたが、改めてPS3について書きたいと思います。


 とりあえずニュースを見る限りにおいては、出だしは悪くないというところでしょうか。

 悪くない、と書いたには当然それなりに理由がありまして、そもそもPS3の生産がどうやら遅れているようでして、先程ニュースで見た時には約10万台という、X-BOXならまだしも……なんていう数でした。

 とはいえこの頃のPS2のソフト販売状況を見る限りは、まあ、ちょっと足りない位かな……なんて思うのですが。
 もちろん販売数を見た限りにおいて、という話なので、層が異なってくることを全く考慮に入れてませんが。


 とりあえず有楽町に1000人、PS3を求めてくるという報道があるくらいなので、注目度の高さは窺えますよね。
 何故なのか、自分なりの考えを少し。

 PS3はゲーム機として以外の機能も求めた上で、最新技術を詰め込んでいる仕様であり、ゲーム機としては高い値段、しかし技術的な話から見た値段としては破格ともいえる値段での販売です。
 その技術は、ブルーレイディスクの普及を担うものであるからこそ、破格にする必要があるという一面があります。

 ブルーレイは、技術力が圧倒的に高いディスクです。ただ新技術故にコストが高いため、ブルーレイと同じく今後を担う可能性があるブルーレイではない新ディスク(名前失念、H-DVDでいいんだっけ?)に差をつけられてしまう可能性があります。

 そのために、PS3は成功して差をつけなければなりません。
 そのために高いといわれた値段を下げ、今回の販売にへと至ったのですが……まあ、苦言みたいなのは後で。


 あと、注目される一番の理由は信頼ですね。

 少なくとも国内で現在メインのハードはPS2です。
 海外だと日本国内より圧倒的にX-BOXの調子がいいという噂を聞いたのですが、とりあえず自分は日本しか知らないので。

 SONYには実績があります。
 PSを国内メインハードに押し上げ、その成功を元にPS2が好調であり、今現在へと流れているのです。

 それは圧倒的なキラーコンテンツのおかげでしょう。

 キラーコンテンツというのは、大雑把に言えば買う動機が強いソフトです。
 例えばPSでファイナルファンタジー(以下FF)の参入が決まり、200万本以上を売上ており、当時競っていたセガサターンと差をつけました。
 その後ドラゴンクエストもPSに参入し、駄目押しともいえる決定的な結果となり、その後セガが出したドリームキャストとパッとしないままセガはハード業界から撤退、ソフトハウスとしての存在感で今成り立っている現状です。
 その間ずっとPS及びPS2は、好調にキラーコンテンツを出し続けて、その安定感が信頼感へと結びつき、高いと言われているPS3も、何だかんだ言われつつも注目すべき存在となっているのでしょう。

 PS3もキラーコンテンツは当然揃えています。
 確かFFの最新作はPS3で予定されていたはずです。
 今も100万以上は売上を出せるFFは、当然PS3側としてもかなり注目されている存在であり、今後PS3の売上を占うことになるでしょう。

 それまでにはとりあえずそれなりの数は出回っていて欲しいのでしょうが、日本国内だけでなく海外分もありますから、どうなるのやら。
 少なくともDSのように、いつまでたっても足りない、なんて状況は避けていて欲しいと願うことがプレイヤー側なのですが、自分は現在PS3欲しくないな……
 理由は、やっぱり欲しいソフトがないというキラーコンテンツな話。FFは自分の中ではどうでもいい存在……


 少なくとも現在売り切れともいえるPS3ですが、当然不安要素も。

 最新技術故に、故障が怖い!

 東京ゲームショウなどの展示会で、ゲーム中に故障するという失態を犯しています。
 そもそもPSPも初期不良で色々騒がれ、終いには画面がリアルに飛び出すなんていう話も出たくらいです。端から見てて楽しかった記憶がありますが、信用は一気に失いましたよ。

 そういったこともあり、今買おうとしている人たちは、時々マゾなのではないか、なんて思ってしまうことも。


 あとは、Wiiが強敵だということですね。
 技術は圧倒的にPS3が高いですが、値段も圧倒的にPS3が高いという皮肉も。

 現在好調なDSの流れを汲んでいるWiiということもあり、あとはどの位魅力的なコンテンツを出し続けるかが問題となってきます。


 買う立場の僕はというと、少なくとも現状はどちらにも手を出そうとは思いません。
 理由は、欲しいソフトがないですね。
 どうしても手を出したい時、時を見て買うのが今後のスタンスとなるでしょう。少なくともPS3、Wiiどちらも1年は絶対様子見ますが。

 だから転売目的で買った人たちが、ネットオークションで売りさばく様をニヤニヤしつつ今回はここまで。
 楽しみというのは色々あるのです。

メディアミックスによる良い作品、悪い作品な話

2006-11-04 | お話のお話
 面白いことは正義!
 しかし愛があってからこそでは?


 秋改変から1月経ちました!
 もう11月です!
 早いなぁ……


 今期はアニメ以外にも、原作付きのドラマがありますよね。
 月9枠の『のだめカンタービレ』(以下のだめ)は、ノリがよく、見ていてとても楽しいドラマです。

 マンガという分野から人物での映像化、なんていうのはどうも原作とかけ離れるような印象を持っているのですが、今回は役含め、うまいこと再現しているような気がします。
 特に『のだめ』は、マンガ的表現(部屋の駄目具合や、殴る表現等)を多用しているので、結構心配だったのですけど、それが杞憂に終わり、それどころか音楽を知るきっかけにもなれる、素晴らしい作品かと。
 久々に毎週放送を待てるドラマになりました。

 成功点として、私的にはキャラクターの点が挙げられます。
 マンガとそう変わらない破天荒ぶりは、見ていて愉快。
 千秋なんて女をよく殴るし(これはのだめオンリーですが)、すぐ切れるし、物凄くストレートな物言いのため人を傷つけることをよくしますが、それでも憎めないキャラクターであるという原作と変わらない点は、流石といえましょう。

 マンガが素晴らしいからこそ、栄えるドラマです。
 だからこそ、不安がありましたし、成功するであろうドラマなのです。


 こういった原作付きは、俳優を使った作品が近頃増えてきました。
 ドラマだと2期目ですが『Dr.コトー診療所』があり、映画では最近後編が公開されました『DEATH NOTE』が挙げられます。
 両方とも見てませんが、原作がよかったからこそ映像化されたのでしょう。

 マンガという文化が浸透した結果、日の目を見ることができたのだということなのでしょう。


 でも前から移植されている媒体、アニメは中々酷い状況にあるようで……

 最近話題なのはこれ。

 youtube使って見てもらおうと思いましたが、何故だか反映されず、お手数をかけますがリンク先を参照してください。

 というわけでひどい緑の球状はキャベツとして表現されました。

 夜明け前より瑠璃色な』という美少女ゲームをアニメ化したものですが、このキャベツとは思えない作画は様々なところで話題を呼び、後年に語り継いでしまうようなネタとなっています。

 流石にここまでひどくネタになる例は稀有ですが、作画の乱れは近年顕著になってきたようでして。


 今年のアニメ界で、ある意味においての伝説となった作品があり、その愛好家達は作品をもじって「MUSASHIST」などと呼ばれています。
 その作画例はこちら
 googleを使っているので、様々な例が見られるかと。

 その検索結果のページを見てもらえばわかるとおり、行き過ぎたひどい作品だからこそ、彼らは愛を感じてしまうのでしょう。
 古くは「ヤシガニ」なんて呼ばれてましたね。


 これら作画の乱れは、ある意味国際化の流れが原因とも言われていますが……実際裏の話によると、韓国や中国などに任せると酷いものとして帰ってくることが多いようですが……
 多くは予算がないこと、作る作品が増えて時間がないこと、そしてそんな作品でも買ってしまう人がいることなのでしょうね。

 ただ単純に作るだけでも、ある程度ネームがあれば購入してしまうのもオタクの特徴のひとつです。
 例えば上の『夜明け前より瑠璃色な』は元々その手の業界では結構売れている作品、そして12月にはPS2で売り出される作品ですから、キャベツ事件がなかろうとそれなりの数は売れる見込みがある作品です。
 そういった駄目な作品は買わなければいいのですが、買わなければつぶれてしまうなんとも脆いビジネスをしているようなので、本当難しいですよね。


 もうひとつ。
 これも『夜明け前より瑠璃色な』とも絡むのですが、上の『のだめ』と違い、キャラクターを若干いじっているようなのです。
 姿形はそのままとはいえ、ストーリーラインはいじっており、話としてはあまり評価されていないのが現実です。

 これは夏に放送された『つよきす』という作品が顕著ですかね。
 キャラクターはキャラクターデザインにより、ツンデレに見えないほど可愛く、声優は美少女ゲーム時と違う人。
 まだここまでならよくある話なのですが、問題なのは監督が一切ゲームをプレイしない宣言をし、別にその人が監督をやらなくてもよいのでは、なんてツッコミが入るような行為を行ったことです。
 結局微妙な評価のまま、作品を終えました。

 『うたわれるもの』は、裏方さん達が何度もプレイした上での放送で、高評価なまま終えたというのに……
 しかもゲームの売り上げまでしっかり確保した、メディアミックスの手本となる結果を残しましたしね。


 何度も読み直したからといって放送に上手く反映されるというわけではないと思うのですが、放送するからには何故そこまでにいたるか、しっかりと考えが反映できるようにすべきではないのでしょうか。

 それが反映できたのが『のだめ』であったというのが、今回の結論。