吊された 鳥かご
風に揺られて ゆらゆら 揺れる
閉じこめられた 鳥は 少女
羽を なくした
ずっと そこから出られない
どんなに 青い空が見えても
どんなに 気持ちの良い風が吹いても
ただ かごの中で、じっと
ひとつ できることは
目を瞑り 歌うこと だけ
その声は どこまで行くのか
誰かに届けば いいと 願う
私はここだ、と
どれくらい 歌えばいい?
どんな想いを 乗せればいい?
ただ かごの中で、じっと
誰かに 気付いてもらうまで
私はここから 動けない
どうして こうなってしまったの?
誰も何も 答えてくれない
だって私は
流れた涙が 頬を濡らす
そう 私は そうか、私は……
ただ かごの中で、じっと……
歌うことしか、していなかった
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思いつきで書いてみましたw
ワイヤーで作られた吊すタイプのバードケージ
けっこう好きかも。