アニメについて

アニメの感想をのせていきます

AIR

2005-01-10 08:24:46 | アニメ
出崎版AIRの前にテレビ版がやっています。

監督は、
気まぐれオレンジロードの監督さん
などでおなじみの石原立也さんらしいです。

まず美術が空前にきれいですね。
空といい町並みといい、
雲の中に飛び込んでいく動画
(あれはエスカフローネ以来、どうやっとんじゃ?CGか?)
はすさまじい美しさ。
アフターエフェクツかなにかで
横に引っ張っている雲すらきれい。
そんで、小倉ひろまささんが
王立で魅せた『王立雲』でました。
美少女系の集大成かな。ビジュアルで。
美しい。

見せ所はキャラ作画ですか、
動く動く、髪の毛なびくなびく。
人形動く動く。

ところが今回の一番の感動は、
背景と人物のハーモニクスかな。

ハーモニクスといえばほたるの墓の庵野さんのカンカン式の悲劇。
まぁややこしいのでここでは『釣り合い』という意味にしますね。
現在深夜とか夕方にテレビでやっている
『全部』のアニメはこのハーモニクスの課題を見事に放棄しているようで、
背景は背景、
キャラはキャラで自由に作ってるようで、
(CGはCGで)
セル画時代との断絶を味わったのは、
この作業が最大の課題だと私は認識しています。

キャラクターの存在が薄く、背景はゴリ押しで、
まったくの説得力に欠け、
『デジタルアニメーションはもう見たくない。』とまで私に言わしめたほど、
この釣り合いの不均衡は目立ちました。
一時私は18禁アニメーションに逃避していました。
これはエロという領域もあるんですが、
テレビでやっているアニメーションより、
キャラと背景の『シンクロ』の課題を
クリアできているものが多いと感じられるからであります。

今回のAIRはその集大成を観た様な気分です。
まるでメジャーを避けて18禁にいたクリエイターたちが、このAIRでもって復活したかのような(でも原作は18禁だからなぁ・・・)
セル画時代をまた思い出させるような釣り合いの上手さ、
感激でした。

相対的に観るとキャラクターデザインの関係もありますが、(別に似ていないんだけど)
釣り合い的に、
カードキャプターさくらレベルまで復活した感じです。(ラーゼフォン以上、クレヨンしんちゃん未満ぐらい)

とにかく観て損はないけれど、下界の人々、年齢の垣根なし、男女の垣根なし大衆を考慮するなら、
総合的に中の下、位になるかな
(ストーリー配役含め私の主観、自分家のかあちゃんとうちゃんは見ないだろう、姉ちゃんも。)
ビジュアルはマックスですけど。

ギャル設定の非常識
主人公が人形使いで~、マイナス1
いきなり女の子で~マイナス1
キャラクターデザインで~マイナス1
(母父姉は確実に観ない。
ばあちゃんは観そうだけど・・・・。)

ストーリー展開。
ギャルゲームの定番をやった。
『楽園の構築』
主人公が自分に好意的な
美少女二人に囲まれて生活。
変態男の夢の実現である。
職が人形遣い。(非現実、大人の理由を考慮に入れない職、不安定収入、でも他人を喜ばす職)
マルコビッチの穴で魅せた感じもあった・・。
ゲーム版を私がやってないので展開がどうなるか知らんが、
スキゾイドで
がぉーっていうヒロインとか、
動物と話せるとか、
出会いが『ギャルドラマチック』
だったりとか、
いわゆる青春物と、
まぁ展開を知らないので、
先に何かを期待させます
(補完物かな、欠落を埋める話)

まぁそこらのオタクさんたちからすれば、
出崎氏がどこかで言ったらしいように
『18禁でもなめるなよ説』
ようは大衆うけのために18禁ゲームのシナリオがどこまで通用するかためしているらしいが、

どうだろうねぇ。
もう少し後なら受けただろうな、
(判断はうちの家族だけど・・・)
ようはオタク世代の上が死んだ後の世界。
高齢化社会だからなぁ、

あのキャラクターデザインでは厳しい。
受けるなら、

故・近藤喜文さんとかね、
ジブリの高畑さんが描く女の人とか、
宮崎さんぐらいの自然さだと
受けると思うんだけどね。

目があの系だし、
髪の毛もバリバリだし、
この世にいなそう感が強いデフォルメ世界なんだけど、

恐怖のオタク世界襲来の
さきがけなんだろうか。

女の人は捻じ曲げられ、
アニメの少女こそ真の女の子であるという思想の元で、
親をオタクに持った子供達は、
廊下で転ぶ練習をして、パンチラをめざすのであろうか。
トイレも行かず、何も食べない。
肉体を伴ってないかのような。
話すのは
『アキトは私が大好き』

・・・うーむ狂気。

If
もしも劇場版のキャラクターデザインが
杉野あきおさんだったら、
確実に『神』

期待大です~。