まだ見ぬ風景を求めて…
この道の先にはどんな風景が待ってるのだろう…

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高知県高知市と愛媛県西条市を結ぶ国道194号線は、ここ2、30年間で大幅に改良が進み、ほぼ全線で快走できる道に生まれ変わってます。

…という事は、それだけ多くの旧、廃道が点在してるという事で…

今回のトップページの写真に写っている2代目大森隧道もその一つです。

現道は昭和53年竣工の新大森トンネルを通っており、2代目大森隧道は既に廃隧道になって、フェンスで塞がれてしまってます。

2代目大森隧道の竣工は昭和35年3月。

竣工から僅か18年で現役を退く事になったのですが、なぜそれほど早く廃止されてしまったのでしょうか…

実はこの隧道、完成直後に大崩落を起こしてしまったという、とんでもない"前科"があります。

その大崩落の原因となったのが、コンクリートの壁の厚みが僅か数センチしかない箇所があるなど、致命的な欠陥があったからだそうです。

復旧の際、壁に鉄骨を巻くなどの補強をして再び開通したものの、やはり手抜き工事の影響は大きく、隧道全体に綻びが生じてきたため、現在の新大森トンネルに切り替えられ、僅か18年で現役を退く事になったというわけです。

この隧道は現在もなんとか崩落せずに残ってますが、壁のクラック(ひび割れ)からは凄まじい量の水が湧き出ており、そのクラックも徐々に広がりつつあります。

もう、いつ大崩落を起こしてもおかしくない、危険な状態なのかもしれません。

…という事で、侵入者を防ぐために坑口の前のフェンスはさぞかし頑丈なものだろうと思ってたんですけど…

鍵、閉まってねーじゃん…(汗)


鍵、開いてるじゃねーか…(汗)

しかも、坑口手前にある溝にはご丁寧に蓋を乗せてあるので、バイクなら進入できるようになってます。

この隧道の"前科"を知ってるだけに、中には入りませんけどね(笑)


ちなみに、この記事の"2代目大森隧道"というタイトルの通り、この隧道のそばに初代大森隧道も存在してます。

初代大森隧道の竣工は昭和10年ですが、隧道の幅が狭く車のすれ違いができなかったため、そのバイパスとして2代目大森隧道を開通させたのですが、完成直後に2代目が大崩落を起こしてしまったため、一度現役を退いた初代が再び迂回路として利用される事になりました。

2代目が復旧した後は再び利用されなくなって、隧道に続く道も廃道になり、現在はクルマやバイクでの到達はできなくなってます。


私が2代目大森隧道を探索した時は既に日が西に傾いており、また松山市内に宿を取ってたということもあり、残念ながら初代大森隧道の探索はできませんでしたが、マフラー巻きさんのサイト、隧道探訪にて詳しくレポートをされてますので、是非ごらんください。










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コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




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コメント
 
 
 
Unknown (がんも)
2009-12-09 20:21:06
今日、NHKのニュースで工事中に大昔の幻のトンネルが関西で発見されたって放送されていました。
来年には一般公開されるみたいですよ♪
鉄道のトンネルと思われます。
 
 
 
うそっ!? (レオの兄貴)
2009-12-09 22:53:29
NHKでそんなニュースをしてたなんて…

そのトンネルって、どの辺りにあるんでしょう?

来年には一般公開されるって事は、一般公開される前に行ってみないといけませんねぇ~
 
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