worldOfYouAndMe

合言葉は LOVEworldPEACE そして YouAndMe。
今日も夢を乗せて。

dreams of zion

2007-07-31 22:21:58 | Weblog
いっぱい、いっぱいの思い出乗せて
いっぱい、いっぱいの夢乗せて
いっぱい、いっぱいの感謝乗せて
午後8時23分発の夜行列車「zionの夢」は24番目の駅から満天の闇夜の中へと滑り出た。
"有難う"の汽笛を冬の夜空に轟かせ、"希望の光"をライトに変え、見送りに来た人々に見送られながら新たな旅路へと発った、24両編成の夜行列車「zionの夢」。

そうか、そうだったんだ、きっと。切符を渡さないでこの汽車を降りたからなんだ。

24番目行きの切符。手に握り締めたままの切符。こんなつもりで握り締めていたわけではないけれど、結局記念の切符になっちゃったよ。なんの記念だと思う? 「私がここにいた証し」の記念だよ。
記念切符に押すスタンプはお母さんの「優しさ」に縁取られた「私の笑顔」さ。

出口の見えないトンネルの中を彷徨って走って来たけど、今からは「夢の夜明け」に向かって走り続けるんだ。昇る朝日の輝きが夜明けの天幕を押し広げ空一面に青空が広がる時、そして、汽車のライトの光が再び「希望の光」となり、陽光と溶け合った時、「zionの夢」が夢でなくなり現実の物となるんだ。
そしたら、今度は私が「安らぎ」と「笑顔」をお母さんにプレゼントするんだ。壊れないように「愛」のクッションを入れたギフト箱に詰め込んでね。勿論、箱にはピンクの色した「優しさ」のリボンをかけてね。添えるギフトカードにはこう書くんだ。

"いつも優しいお母さんへ
私をここまで育ててくれて有難う。お母さんがくれたいくつもの「優しさ」と「笑顔」、忘れないよ。そして、袋いつぱいに詰まった「小さな幸せ」もね。いつも一緒だったお母さんにプレゼント
これからもよろしくね
from your lovely daughter"

お母さん、喜ぶだろうな。

夢の夜行列車「zionの夢」は今走り始めたばかり。満天の闇夜にその影を浮かばせて、月明りでキラめく星屑のレールの上を。

The train name is dreams of zion har jast moved with thanksgiving.

maki's memo

2007-07-23 14:51:02 | Weblog
page 2 ☆wait a minute☆

CAST;
♀☆maki(このmemo noteの持主) 
♂☆kare(makiの助手)
☆彼(都心の裏通りを友人と歩いている)
☆友人(彼の友人)


"都心の夜明けの空気を感じたくなったな" makiはふとそう思った。都心のビジネス街に漂う夏の夜明けの空気の匂い。昼間の雑踏からは想像もつかない静寂が漂い、新鮮な光が至る所に満ち溢れ、街角には人通りも無く、走り去る車の数も少ない都心の夜明け。何とも言えない懐かしさがmakiの胸をついた。
もう何年前になるんだろうか。何時だったか、都心の夜明けに偶然出合った時のことを思い出た。

今でもその頃と同じ夜明けかな?

薄明るかった空はだんだんと明るさを増し、青い色は空一面に広がり始めた。漂う空気の匂いは、その日も暑くなることを知らせていた。

そんな日の午前中、makiはコーヒーショップの窓越しに、表通りを行き交う人や車の流れをボンヤリ眺めていた。kareを誘ってみようかとも考え、胸騒ぎをkareに送ったけど、kareは昨日の徹夜で仕上げた仕事のためか、ぐっすりと寝込んでいたので起こすのをやめた。

"はぁ~あ。今日も暑いな。こんなに暑いと気が重くなるよ"。 ワイシャツの胸元のボタンを外しながら友人が呟いた。
"どうしたんだい" 友人と都心の裏通りを肩を並べて歩いていた彼は友人の横顔を見ながら尋ねた。

お昼近くなると空の上には夏の太陽が一層眩しく輝き、強い陽射しをアスファルトの上に照り付け"ムッ"とした蒸し暑い空気を作りだしていた。

彼と彼の友人は吹き出した汗を拭きながらコーヒー専門店のドアをくぐり、カウンターで冷たい飲み物を注文し、makiの横に空いていたテーブルに陣取った。

彼はストローを口元にもってきながら、"ふ~。それにしても、かなり暑いなぁ。で、どうしたんだっけ" と、冷たい飲み物で喉を潤しながら友人に話しかけた。

"実はね。意見の食い違いがあってね。衝突じゃないよ。食・い・違・い"
友人はことさら「食い違い」を強調するように言葉を区切た。

"誰と。会社の人?" 聞くのは余計な詮索だとは思ったけど彼は聞いた。

"彼女と"

"彼女とか....。それで、彼女は何て言っているんだい?"

"「○×♀☆☆♂♪!?♀×♂」"

"えっ? 何? なんだって?"
"だからさぁ。「○×♀☆☆♂♪!?♀×♂」だよ。"

"ふ~ん。何を言っているのか良く分からないけど...今、流れているこの曲知っている?"

"あ~。知っているよ。 Beatles の DRIVE MY CAR だろ....話、聞いている?"

"あぁ、聞いているよ。う~ん、何が問題なのか良く分からないけど、意見の違いがあっても不思議はないさ。お互い育った環境も違うんだし。それに、男と女では物の捉え方や見る視点が違うことがよくあるからな。考え方によっては、彼女の気持ちが言葉となって出てくるのは、いいことじゃないか。お互いの理解を得ようとしているんだろうから"

"まあ、そうなんだけどね" 友人も冷たい飲み物を口に含みながら相槌を打った。

"それにさ、違いが分かれば、あとは埋めるだけだから。埋まれば隙間が無くなり、もっと仲良くなるんじゃないかな。どう思う?"

"それもそうだけど。もし、埋まらなかったら、どうする?"

"う~ん、どうするかな....。でもさぁ、上手くいかないこと今から考えてもしょうがないから、上手く行く事を考えたほうがいいよ"

"そうだな。チョット待ってみて、時間を空けてから話してみるか"

"その方がいいかもしれないな。気持ちが落ち着いていないと論点がずれ易いし、伝えたいことがぼやけて、お互いの気持ちを主張するだけに終始してしまいがちになるからな"

"分かった。ところで、腹減ったな"
"よし。昼飯食べに行くか"

彼と彼の友人はコーヒーショップを出て再び蒸し暑い夏の町の中へと足を踏み出した。

"ナルホドネ。確かに男の人と女の人では見方に違いがあること経験したことがあったな" makiは窓越に彼ら2人の後姿を目で追いながら、思い当たることがあるのに気付いた。

"それにしても、男の人と女の人の、ものを見る視点の違い、興味があるなぁ。kareに会った時、聞いてみようかな。どんなふうに言うのか楽しみだな" そんなことを考えながら maki もコーヒーショップを後にし蒸し暑い通りの中へと姿を消して行った。


He's going to talk with her.
But he quit.
What makes him do so.
It needs enough time for him to talk with her.


face to face

2007-07-15 21:44:07 | Weblog
朝から穏やかな日だった。初夏の香る空気に包まれた陽光は、透き通った光を暖さに変え、地面の上に日だまりを作り、木の葉が作りだす影と戯れている。

そんな休日のある日、女の子は椅子に座り新聞を読んでいる彼のそばに来て声をかけた。
"ねぇ、何しているの? 天気もいいし、お母さんと3人で何処か行かない?"

彼は新聞に書かれている記事を目で追いながら "うん? あぁ、" と、新聞の脇に置いてあるコーヒーカップに手を伸ばしながら気のない返事をした。
そんな彼の態度に女の子はちょっと悲しい顔をしたけど、新聞の記事に気を奪われている彼には女の子の表情が分かるはずもなかった。

彼は突然読んでいる新聞から顔を上げ、まっすぐに女の子を見て、"そう言えばコーヒーが飲みたいなぁ。" と言い直した。
"だけど、コーヒーって、今飲んでいるのコーヒーじゃないの?" そう女の子に言われて、
"あぁ~、そうだね。そうだけど、たまにはお店で飲むコーヒーもいいんじゃないかって思ってね。"

"うん。行こう。食べたい物あったんだ。今、お母さんを呼んで来るからちよっと待っててね。"
そう言うと女の子は嬉しそにお母さんのところへ行くために彼から離れた。

ところで、彼がコーヒーショップに行くのは、何もたまではなく、気が向いた時には良く足を運んでいた。
それにしても、何故,彼は直ぐに言い直したかって?
それはね、大いに反省すべき態度をしたことを思い出したからさ。"それはね"の"それ"は、女の子にとって大事な話しを女の子が彼にしていた時、あいまいな態度で聞き流してしまったことで、女の子には悲しい思いをさせてしまい、彼は彼自身で長い間そのことで思い悩んでいたこと。

そこで彼は自分の態度に反省をし、女の子に悲しい思いをさせないこと、そして彼自身も思い悩まずにすむよう、"どんな時でも"、"ちゃんと"そして"しっかりと"女の子と向き合って女の子の話しに耳を傾ける、そう自分の心に言い聞かせたことを思い出したからだったのさ。

"なんといっも、話に耳を傾けるのは信頼の芽生えの第一歩だからな" そう呟いた時の彼の視線は新聞の上に落ちていたが活字を送ってはいなかった。
"思い出して良かった。すっかり忘れていた大事なことを思い出して。"

お母さんと話をしていたのか,暫く経ってから女の子が戻ってきた。"お母さんも行くって。丁度コーヒーでも飲もうと思っていたところなんだって。"と言って彼の横の椅子に座った。

"ねぇ、この間の話し覚えている?"
"「モヤモヤ」の話しかい?"
"そう。私、お母さんに聞いてみたんだ。私が入院していたとき、面会時間にお父さんとお母さん、私に会いに来てくれたでしょ。なのに、なぜ、私が寝ている間に黙って帰ってしまったの? ってね。"

"それで、お母さんは何て言ったんだい。"新聞を読むのをやめた彼の目は、話し始めたときから女の子に注がれていた。

"お母さんはね、私に寂しい思いをさせたくなかったんだって、そう言っていたよ。帰るときに、私の涙を見たくないって言ってた。お父さんもお母さんと同じ気持ちのはずだって。そうなの?"

"そうだよ。その通りだよ。"

"だけど、「涙を見たくない」って何のことなの?"

"面会の時間が終ったら、帰らないといけないだろ。その時、「帰っちゃだめ」って泣くじゃないか。離れるのが嫌だから。辛かったのさ。その時の涙を見るのがね。。それに、すやすや寝ているのに、「またね」を言うだけのために起こすのもねぇ。何だか....
"
"だけどね、前にも言ったけど、起きたらお母さんもお父さんもいなくなっているのって、とても寂しいよ。一人ぼっちで、置いて行きぼりにされたみたいで。とってもね。"と言って女の子は指にはめた指輪をクルクルと回し始めた。

"ゴメン。寂しい思いをさせちゃったね。"

"うぅん、私もお父さんやお母さんに辛い思いをさせてたんだね。"

"ごめん。ごめん。遅くなっちゃって" そう言ってお母さんは二人が座っている机のに近付き、"どっこいしょ" と言いながら椅子に腰掛けた。

"何の話しをしていたの"と聞きながら小さなバックの中を何やらゴソゴソかき回し、"あった" と割引券を取り出した。

コーヒーショップの帰り道、3人はお昼ご飯を食べた後、買い物をして帰途についた。道の上に作る影は長さを増していた。

女の子は思った。
やっぱり、思っていたとおり、お父さんもお母さんも私のこと思っていてくれたんだ。
改めて、自分が大事に思われていることに、嬉しさが込み上げてきた。

"よかった。嬉しいな"

To listen to the words is the first step of making confidence in each other.

maki's memo

2007-07-10 20:43:13 | Weblog
Page 1
☆in the beginning of....☆

登場人物 ♀☆Maki(女の子) ♂☆Kare(Makiの助手)。


こんにちは。私はMaki。皆がそう呼ぶから。このメモノートの持ち主で女の子。このメモノートに文字を書くために用意された鉛筆が変身して女の子になったんだ。なんてね。お話の中の女の子なんだ。だから、何でもできるんだ。例えば、空を飛んだり、雲の上で日向ぼっこをしたり、海の上を歩いたり,海の中に潜ってお魚とお話したり。まだできることあるんだ。木や花とだってお話できるし。すごいでしょう。
ところで、私には頭のネジが少し曲がっていて緩んでいる男の助手、通称 "Kare" がいて、このメモノートに色々なことをメモしてくれているんだ。"私が書いてね"って、頼むと書いてくれるんだ。

一方、助手に選任されたKareはまさかKreの同意なしに事が運ばれているなどとは知らずに、その日は徹夜明けで、そろそろ事務所を出ようとしているところだった。

Makiが彼を助手とした日の前の日、Kareは納期が迫った仕事を完成させるために、朝から仕事をしていて夜はほとんど寝ていなかった。徹夜明けの朝、、予定通り仕事が終わっので、一息付いたあと事務所を出ることにした。
事務所のあるビルから表の大通りに出ると、外は夏の太陽がギラギラと輝き、まだ午前中だというのに気温はうなぎ登りで、いくらも歩かないうちから汗が吹き出した。道行く人も思わず "暑いなぁ~!" と呟ぶやきながら強い陽射しの中を歩いていた。Kareは駅の方に歩きかけたが、仕事の終えた後の解放感からかお腹がすいているのに気が付いた。
そこで。駅に行く途中にあるハンバーガー店に入り軽い食事をした。コーヒーカップに残ったコーヒーを口に含み、席を立とうとした時、胸騒ぎがして立ちかけた姿勢を元に戻し、手に持っていたコーヒーカップをテーブルの上に置いた。
実はこの胸騒ぎこそがMakiの助手に選任された、Makiからのお告げだった。

"まっ、いいか。" Kareはそう呟き店を後にした。


How do you do.
My name is Maki.
Why your name is Maki?
Because everyone calls me Maki.
I am a imaginary girl in this memo-note.
Now, let's go together.