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2013年 3月 18日 11:07
2012年は保有米国債の金利収入が464億ドルに
連邦準備制度理事会（FRB）は15日、景気活性化を目指して買い入れた米国債と住宅ローン担保証券（MBS）の持ち高について、昨年はそれぞれ464億ドルと314億ドルの金利収入を得たことを明らかにした。
FRBは今年初め、非伝統的な債券買い入れ策によって昨年は財務省に納付した利益が過去最高の889億ドルに達したという監査前の数字を発表したが、15日公表した2012年の財務報告ではこのさらなる詳細が示された。
FRBは、経費などを除いた利益を国庫へ納付することが法律で義務付けられている。
財務報告ではまた、市中銀行がFRBに預け入れる準備預金への金利として39億ドル弱が支払われたという昨年12月公表の数字も示されている。FRBは現在、準備預金金利を0.25％に設定している。
保有債券で高い利益を上げる一方、銀行への金利払いが比較的低水準にとどまるという現在の傾向が反転すれば、FRBは政治的難題に直面する可能性があると、一部では懸念されている。景気の改善に伴い短期金利の引き上げ開始を決定する際、FRBは市場が過剰な信用であふれることのないよう、準備預金金利の引き上げを計画している。
FRBはそれと同時に、債券の買い入れを中断していずれ売却するか、もしくはバーナンキFRB議長が先ごろ提案したように償還させることとなるため、保有債券から得る利益は減少するだろう。そうなれば、FRBは市中銀行へ数十億ドルを支払う一方、財務省へ納付する利益は大幅に減少し、数年間はゼロになる可能性さえある。
FRB関係者は電話での記者会見で、財務報告はFRBの財政に関し引き続き明るい話題を提供していると語った。
FRBは昨年12月、期限を定めず米国債とMBSを合わせて毎月850億ドルずつ買い入れる計画を継続すると決定した。最近の米連邦公開市場委員会（FOMC）議事録やFRB関係者の公式発言からは、債券買い入れを続行すべき期間について内部の見解に大きな隔たりがあることがうかがえる。国庫納付金が先細りすることへの懸念は、FRB関係者に不安を抱かせる問題の1つだ。
全体的には、FRBの米国債保有高は2012年に589億ドル、MBSは1020億ドル増加した。FRBの保有債券の市場価格は、金利が上昇すれば暴落する恐れがある。だが財務報告によれば、昨年12月31日の時点で債券の市場価格は費用を2000億ドル以上も上回っていた。
FRBの資本は547億ドルとなり、11年の538億ドルから増加した。一般的な銀行であれば資本は損失に対する緩衝材となる。しかしFRBには独自の会計規則があり、収入で費用を賄えない場合には財務省への納付を差し止め、損失を「繰り延べ資産」として計上するよう定められている。この繰り延べ資産は、FRBが財務省への送金を再開する前に埋め合わせねばならない金額を表す。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324823704578367200996865488.html
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■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。
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