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E-2C Hawkeye

2012年07月21日 10時00分00秒 | 軍装備

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E-2C-Hawkeye 001 E-2C Hawkeye アメリカの飛行機

 ホークアイ hawkeye


E-2は、アメリカ合衆国のノースロップ・グラマン社が製造している早期警戒機
主にアメリカ海軍が航空母艦および地上基地で運用している。
愛称はホークアイ(hawkeye:鋭い視力・鷹の目、の意味)

 

 

概 要

アメリカ海軍が艦上機として運用するために開発した早期警戒機。旧名称W2F-1(後にE-2A)1号機は19601021日に初飛行した。機体背面に大型の円盤型レドームを有し、強力なレーダー・電子機器により、対空警戒・監視を行なう。乗員はパイロット2名のほか、3名のレーダー手が乗り込む。

手ごろな早期警戒機であるため、日本をはじめとした多数の国にも輸出されている。

改良も継続されており、電子機器を改良・換装し、2010年代でも運用されている。

 

 

開発[編集]

1950年代半ば、アメリカ海軍の空母機動部隊(現空母打撃群)の早期警戒用の空中レーダー母機としては、AD スカイレイダーの派生型が運用されており、WF-1(後のE-1)の開発が行われていた。アメリカ海軍は、より高性能の艦載早期警戒機を求め、1957年にWF-1の開発も行っていたグラマン社(当時)の案を選定した。これは、W2F-1として1959年に機体発注が行われている[1]。

要求としては、大型のレーダーを搭載すること、艦隊の情報システムである海軍戦術情報システム(NTDS)にリンクできることであった。

W2F-1の初飛行は1960年10月21日に行われた。これは、レーダーを搭載しない空力試験機によるものであり[2]、量産型は1961年4月19日に初飛行した[2]。1962年にW2F-1はE-2Aに改称され、1964年1月より部隊配備が行われている。1965年には空母に搭載されベトナム戦争で実戦に参加した。

当初はアナログコンピューターの処理機能が低く、稼働率も低かった[2]。そのため、A型の生産は1967年で終了し、搭載コンピューターをアナログ型からデジタル型へ改修したB型が開発された。1969年から1971年にかけて、A型よりB型へ49機が改装されている[2]。

 


E-2C

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1971年からは陸上低空目標捜索能力が優れた APS-120 を搭載し、ALR-59PDS(パッシブ探知装置)を持つ C型が生産されている。C型ではエンジンが強化され、胴体の冷却気取入れ口も改修されている。

C型のレーダーや電子機器は順次改良されており、グループ0からグループ1、グループ2と分類されている。APS-120レーダーは、APS-125,138(グループO)へとアップグレードされ、1989年からはさらに高能力でECMにも強いAPS-139レーダーとALR-73PDSを搭載し、エンジンも強化されたグループI(163535以降)が18機引き渡された。1991年からは、APS-145搭載のグループ2となっている。

1994年からはグループ2の能力向上としてホークアイ2000計画が検討されている。これは、コンピューターを換装し、共同交戦能力を有している。2001年より部隊配備が開始されている[1]。このほか、アメリカ海軍の機体においては1997年よりNP2000と呼ばれる、全複合材製の八翅の新型プロペラの研究が行われ2006年からプロペラの換装が行われている。

 


E-2D 先進型ホークアイ[編集]

E-2の最新の型であるE-2D 先進型ホークアイ(Advanced Hawkeye)は現在開発中である。最初に製造された「デルタワン」は既に飛行試験の段階にある。初飛行は2007年8月3日。以下に主な向上点を示す。
新APY-9レーダー ADS-18:電子スキャンド・アレー(ESA)・アンテナ
36エレメント・IFFアンテナ・アレイ・システム
2チャンネル・ロータリー・カップラー・IFFシステム

GPS/CEC/SATCOMのアンテナをAPY-9レーダーのロトドーム内に内蔵
共同交戦能力(CEC)への対応:USG-3共同交戦送信処理セット(CEC能力用)用アンテナが胴体下部に膨らんでいる
新型コックピット(17inカラー液晶×3面 など)
無線機群と統合衛星通信能力(ARC-210/HF121C)
新型発電機、強化型冷却機:発電・冷却能力の向上
機体構造の強靭化

E-2Dでは2人のうちの片方のパイロットも4人目のオペレーターとして活用するために、後席操作員と全く同じだけのすべての任務情報に関与できる。操縦席にあるスイッチ類での操作のため能率は悪い。初飛行は2007年8月3日であり、初期運用能力を獲得するのは2014年を予定している[3]。


 

 

機体・システム

 

            

非常に特徴的な形態を持った航空機である。背面に大型の円盤型レドームを搭載している。エンジンはターボプロップエンジン2基。主翼は高翼配置で、後方へと折り畳むことができる。垂直尾翼は艦載機としての大きさの制限から4枚に分割され、全高が抑えられている。なお、方向舵はこのうちの3枚に付いているが、2重ヒンジとし利きを良くしてあり、水平尾翼も大きめの上半角が付けられている。艦載機であるため、着艦フックやカタパルトバーも装備している。乗員は、操縦員2名のほか、オペレーター3名。

     

 


E-2は、強力なレーダー・電子機器により、同時に250個の目標を追尾し、30の要撃行動を管制することができる。前任者のE-1では、4-6個の目標を追尾し、2の要撃行動を管制することしかできなかったことと比べると、これは格段の進歩であった。

レドームの直径は7.31m、厚さは0.76mある。E-2の各型は、その強力なレーダーを用いることにより、2,460万km3の空域と38万km2以上の地表面を同時に監視することができる。レドームは、回転するレーダー・ディッシュ(いわゆるロート・ドーム)である。レドームの直径は7.31mで、通常は1分間に6回転している。空母の格納庫への収納を考慮して、61cmほど下げることが可能なほか、飛行中に角度を調整して揚力を発生させ、重量と空気抵抗を相殺することもできる。レーダーの使用帯域はUHF帯であり、シークラッター除去に有利なことから選定された。

A型で搭載されていたAN/APS-96レーダーは、機体が標準的な作戦高度(9,150メートル: 30,000フィート)を飛行している場合、370キロメートル(200海里)の探知距離を発揮できた。C型グループ0で搭載されたAN/APS-120レーダーは、探知距離を460キロメートル(250海里)に延伸し、さらに目標情報処理にデジタル制御を採用、ESM装置も統合されている。これはさらに、新型のレーダー情報処理装置(ARPS)を採用したAN/APS-125、低サイド・ローブ化されたAN/APA-171アンテナを採用したAN/APS-138に発展した。

C型グループ2に搭載されたAN/APS-145レーダーは、探知距離が560kmに達し、2,000個以上の目標を同時に追跡可能であり、機上管制官は最大で40機の要撃機を一度に指揮することができる。

E-2Dのレドームは、外皮は複合素材で作られており、旧来のレドームより軽量に仕上がっている。

 

 


C4Iシステム[編集]

本機の最大の特徴は、空中戦術情報システム(ATDS)への対応にある。これは当時、海軍が艦隊配備を進めていた海軍戦術情報システム(NTDS)の空母航空団版であり、本機はATDSの中核的ユニットとして計画された。

戦術情報処理装置[編集]

E-2C グループ0においては、リットン社製OL-77コンピュータ・システム(L-304コンピュータ×2基)を中核として、3名の電子システム士官それぞれにAPA-172コンソールが配置されている。L-304コンピュータは、同時に600個の目標情報を処理することができる。また、グループ1においては、処理できる目標数が倍増したCP-1469/Aコンピュータによって更新された。

 

 

戦術データ・リンク[編集]

当時、空母航空団においては、水上艦および航空機との要撃管制用2-wayデータ・リンクとしてリンク 4が運用されており、本機においても、作戦機に対する要撃管制用として運用されている。

また、これに加えて、本機はリンク 11にも対応しており、NTDS対応の水上艦艇との間で共通戦術状況図を生成することができる。これによって本機は、搭載するレーダーのほか、艦隊の各艦が搭載する対空レーダーの情報を利用して要撃管制を行えるようになった。

 

 


E-2C 全長: 17.56m
全高: 5.58m
全幅: 24.56m
空虚重量: 17,265kg
最大離陸重量: 24,721kg
エンジン:アリソン T56-A-427 ターボプロップ(5,100馬力)×2
最大速度: 338kt
巡航速度: 273kt
実用上昇限度: 11,280m
航続距離: 1,541nm
無給油最大滞空時間: 6.25h
乗員:5名(操縦士 2名(パイロット、コパイロット)、電子システム士官 3名(右前から、レーダーオペレーター(RO)兼ウエポンシステム士官(WSO)、CIC士官(CICO、ミッションコマンダー)、航空管制士官(ACO)

( E-2 (航空機) - Wikipedia )

 

 

 

 

 

     E-2C 航空自衛隊 クリックすれば拡大します。
 E-2C[54-3455] 航空自衛隊 航空総隊 警戒航空隊 飛行警戒監視隊(三沢基地)

 

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 早期警戒機【言葉の説明】 早期警戒機 自衛隊の航空機 

 

 

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