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ウクライナ大統領選でチョコレート王がリード

2014年05月19日 11時21分00秒 | 保管記事


 

  記事の紹介です。

 

 ウクライナ大統領選でチョコレート王がリード
 
2014 年 5 月 19 日 11:21 JST

 


ペトロ・ポロシェンコ氏 Mykola Lazarenko/Press Pool
 
 ウクライナ大統領選挙まで1週間を切った。候補者の中でトップを走るペトロ・ポロシェンコ氏(48)は、分裂した国を団結させるための第一歩は、第1回投票で自分を選出することだと呼びかけている。

  大富豪の政治家ポロシェンコ氏はウクライナが生き残れるかどうかは全て大統領選にかかっているとして、同氏は夫人や顧問らとともに自家用ジェット機で同国東部を飛び回っている。

  菓子帝国ロシェンを築き、「チョコレート王」とも呼ばれるポロシェンコ氏が25日の大統領選で50%を超える得票率を得られるかどうかは依然不透明だ。過半数を取れば、支持率第2位につけるユリア・ティモシェンコ元首相との決選投票は不要となる。

  最近の世論調査では、ポロシェンコ氏の支持率は54.7%で、第1回投票での勝利を示唆しているが、過半数を得たのは初めてだ。同氏は、決選投票となれば決着が数カ月先になるが、ウクライナにはそのような余裕はない、と警告している。

  同国はクリミア半島を失い、東部では親ロ派の分離主義者が政府へ対抗している。これらは皆、キエフでの親欧州連合(EU)派のデモでヤヌコビッチ大統領が追放されてからわずか3カ月の内に起こったことだ。

  選挙で選ばれる次期大統領がウクライナの政治にはびこる根深い不正、政治のまひをもたらす内部抗争に終止符を打てるかどうかが、EUに近づき、ロシアの新たな介入を回避する上での重要な要因となる。

  ポロシェンコ氏は、あらゆる党派と同盟関係を結ぶことのできる人物との評価を得ている。支持者らは、同氏はこれまでの経験を生かして改革を実行できる手腕を持っていると述べている。一方で、これまでの同氏の経歴から見て、ウクライナを旧弊な政治に戻すだけだとの批判もある。

  元副首相で今は市民活動家のオレ・リバチュク氏は、「彼には管理能力はあるのか。その通り。彼には政治的才能があるのか。その通りだ」とした上で、「彼にはイデオロギーがない」と語った。ポロシェンコ氏の広報担当者はインタビューの要請を断った。

  ポロシェンコ氏は間違いなく同国の混乱を生き伸びてきた政治家の一人だ。1990年代末と2000年代初めには、当時のレオニード・クチマ大統領を支持したあと、同大統領を打倒する運動に参加した。同氏は次のビクトル・ユシュチェンコ大統領の下で外相を務めた。ユシュチェンコ氏はポロシェンコ氏の娘たちの名付け親になった。また、ヤヌコビッチ政権では貿易相となり、その後は2月にヤヌコビッチ氏を追放した親EU派のデモを率いた。

  こううした経歴にもかかわらず、ポロシェンコ氏の選挙戦のスローガン―「違った生き方を!」―は過去との決別を約束している。同氏はEUとの貿易協定を結び、国際通貨基金(IMF)の経済立て直し計画に従うことでウクライナ経済を救うとしている。

  同氏は、クリミア半島の人たちが「自分たちの過ちに気付き」再びウクライナに戻って来たくなるようにウクライナを大いに繁栄させる計画だと述べている。東部2州の危機を解消するために、同氏がテロリストと呼ぶ武装勢力に対して軍事力を行使し、これらの州の住民の自治権を拡大するために憲法を改正することを提案した。

  しかし、東部の多くの住民は、候補者の誰も自分たちの利益を代表していないとして、大統領選では投票しないとしており、選挙がウクライナを一致団結させる上で助けになるのかどうか疑問視されている。分離主義者はドネツクとルガンスク両州では投票をさせないとしている。

  一方、ポロシェンコ氏は理想的とは言えないまでも最善の候補者だと見ている人たちもいる。ドニエプロペトロフスクの新聞ポプリャルナヤの編集主幹、アンドレイ・ボガティリョフ氏は「彼を好むと好まざるとにかかわらず、ほとんどの人は最も悪くない選択肢だと考えている」と語った。

  ルーマニアとの国境近くの町に生まれたポロシェンコ氏は、ソ連崩壊後に事業で成功。まずカカオの輸入、次いでキャンディーメーカーを作り、この会社はウクライナ最大となった。バスの製造業者からテレビ放送局まで傘下に収め、13年初めにはフォーブスのウクライナ版で資産16億ドル(約1630億円)とされた。

  同氏は98年に国会議員に当選し、地域党の設立に加わった。クチマ、ヤヌコビッチの両大統領を支持した政党だ。同氏はその後同党を離れてユシュチェンコ氏と手を結び、04年の親西側オレンジ革命を支援した。しかしオレンジ革命のリーダーの一人、ティモシェンコ氏と強いライバル関係にあり、05年には首相の座を争って彼女に敗れた。2人の非難の応酬も一因となり政権は倒れた。

  ポロシェンコ氏の政治的な運が上昇し始めたのは昨年のことだ。ロシアは同氏の会社のチョコレートを品質が劣悪だとして輸入禁止とした。この輸入禁止は、ウクライナがEUとの貿易協定に調印しないよう警告するものだったとみられている。莫大な損失を被った同氏は親EU派の顔となった。
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303923004579570833496056894

 

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