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小池都知事、自民を痛烈批判 都議選の対立構造鮮明に
石井潤一郎 二階堂勇、中崎太郎 末崎毅、小林恵士
2017年5月21日02時59分
「忖度(そんたく)政治、これこそ自民党都連そのものだと断言しておきます」「自民党都連では東京を引っ張る力はない。足を引っ張る力はある」。20日昼、東京・田町駅前で演説した小池百合子・東京都知事は、痛烈な自民批判を繰り返した。
知事になって初の都議選告示(6月23日)まで約1カ月。小池氏は20日に初めて、特別顧問として率いる地域政党「都民ファーストの会」の立候補予定者とともに街頭演説で都内5カ所を回った。「忖度」をキーワードにこれまでにない勢いで攻め込み続けた。「ボスの気持ちを忖度し良い子ちゃんでないと議長になれない」(渋谷駅前)、「忖度しなければ、議会を怒らせれば、条例案も通らない。忖度に次ぐ忖度をやったのは自民党都連そのもの」(有楽町)……。所々で聴衆から大きな拍手が湧く。
矛先は、昨夏の就任後から対立する自民都連のみならず安倍政権にも向けた。「(女性の社会進出を促す国の政策は)急に言い出したでしょ、安倍政権が。でも本質を理解していないから形だけ」
小池氏はこれまで、2020年東京五輪・パラリンピックなどを巡る国との連携も重視し、露骨な政権批判はしてこなかった。
この日の変化は何なのか――。「自民への反撃」と小池氏周辺はみる。
自民はここへ来て党本部や政権の幹部も加わり、五輪準備や築地市場移転問題を踏まえ「決められない知事」と小池氏批判を強めている。自民対小池氏派。その対決構図が固まり、国政への影響もはらみながら、ヒートアップしている。(石井潤一郎)
http://www.asahi.com/articles/ASK5N5Q12K5NUTIL014.html
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