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ロシア、シリア飛行場に戦車配備 基地準備か
2015 年 9 月 15 日 19:45 JST
【ワシントン】米政府関係者によると、ロシア軍はこれまでにシリアの飛行場1カ所に6台の戦車を配備した。シリアの海岸沿いにあるこの戦略的な土地を、アサド大統領を支援するための新たな軍事拠点に変貌させる準備をロシア政府が進めていることを示す強力な証しだと関係者は述べている。
米政府関係者によると、6台のロシア製T-90戦車が先週末、シリアの港湾都市ラタキアの南にある飛行場に到着した。ここではロシア軍が集中的な装備拡充に着手している。
ロシア軍の装備が途切れずに到着していることで、ロシアがシリア内戦で武力行使という役割を拡大させる準備を進めているとの米国の懸念が強まっている。それが事実であれば、過激派「イスラム国(IS)」に対する米国の戦いと、紛争の外交的解決策を模索しようとしている米国の試みの両方を複雑化する可能性がある。
アサド政権は5年目に突入した複数の側面を持つこの戦争での一連の失敗に、このところ苦しんでいる。アサド氏は6月、脱走や離反などで兵士の数が激減しているため、政府軍が掌握しきれない地域があることを珍しく率直に認めた。
米防衛当局によると、ロシアの貨物機が1日当たり平均で2機飛行してくるため、ロシアはシリア海岸沿いの飛行場に戦闘機を配備する準備を進めているとの見方で一致しつつあるという。ロシアの戦闘機はアサド政権の転覆を狙うISや反体制勢力に空爆を行うことでアサド氏を支援するはずだ。
戦車に加え、ロシアはすでに36台の兵員輸送装甲車と、約15基の新しい砲撃装置、さらに1500人収容可能な住居をシリアに展開したと米政府関係者は指摘する。
同関係者によると、動きはかなり速まっており、今月末までにもロシア製戦闘機の受け入れ体制が整う可能性がある。
ロシア外務省のザハロワ報道官は「シリアに移動された兵器はテロリストの脅威に対抗するものだ」とし、シリア政府軍は「ISとの地上戦で矢面に立つことになる」と述べた。
オバマ米大統領は先週、アサド氏を支援することは間違いだとロシアに警告した。
米軍戦闘機がシリア上空でロシア軍のパイロットと最終的に戦うことになりかねない、もしくはロシア軍による空爆が米国の支援する反体制派を標的にしかねないことを米政府関係者は懸念している。
米国防総省のジェフ・デービス報道官はISとの戦いにロシアが直接関与することは歓迎するが、それはアサド氏との連携体制のもとで行われない場合に限ると述べた。
シリアの港湾都市ラタキアは同名の県の県都であり、アサド氏本人とアサド政権と関係の深いアラウィ派(シーア派系の分派)の政治拠点でもある。こうした海岸地帯はロシアにとって地中海への重要な玄関口となる上、ロシアはラタキアから南へ約60マイル(約100キロ)の港湾都市タルトゥースに海軍基地を持っている。仮に首都ダマスカスが反体制派勢力に掌握されれば、アサド氏はラタキアに逃避するとの見方が多い。
http://jp.wsj.com/articles/SB10922328955711303277604581234462349503254
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■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。
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