子乗せ自転車という車種がある。
軽快車……いわゆるママチャリなわけだけれど、ハンドルの所が低くえぐれていて、その中に座席が収まっていたり、または後ろの荷台に座席があったり、という特徴がある。普通の軽快車に子供が座る為の座席を後から付けたものはこの車種とは別物。
ウチにはもうすぐ三歳になるムスメがいる。
ちょっと前までは座席の中でぐらぐら揺れるので、そおっと揺らさないように走っていた彼女も、既に座席の中で暴れまくりこちらのハンドルが取られる(結構危ない)くらいになっている。
妻とムスメが自転車に乗ると、色々話をしたり、歌を歌ったりと、それは大騒ぎらしい。ところが、僕と一緒に乗ると、彼女はすぐに眠り始める。スライド式で延ばす事ができる背もたれを延ばして寄りかかり、目を閉じてうつらうつらする。
僕は僕なりに、彼女に散歩を楽しんでもらおうと思って、色々と話しかけてみたり、ちょっとふざけた運転を(安全な範囲で)してみたりする。
でも、彼女は寝る。確実に。
なぜかは分からない。何となく、習慣付いてしまっているような気がする。
彼女が前の席で寝てしまうと、僕は本当にゆっくりと自転車を走らせる。
歩道の段差をよけて、なるべく揺らさないように、ブレーキをなるべくかけずにすむようなコース取りをして。
ペダルを「踏んで」というよりも、ペダルが足の重さで勝手に回るような速度で自転車を走らせる。
この子乗せ自転車、それなりにロングホイールベースで重量があるために、安定している。だから出来る走り方かもしれない。
思いの外、このゆっくりとした走り方は楽しい。
これまで気持ちよく走るには車の少ない車道を走るしかない、と思っていたけれどこの乗り方だと歩道を走っても楽しい。道が空いていれば。(歩行者で混雑している所を自転車で走るのはどうやっても面倒なのだ)
「ゆっくり走ると普段見れない色々な物がみえてきたり……」とか、そういう事ではなく。単に、じわじわと自転車で走るという感触が楽しいのだ。
軽快車……いわゆるママチャリなわけだけれど、ハンドルの所が低くえぐれていて、その中に座席が収まっていたり、または後ろの荷台に座席があったり、という特徴がある。普通の軽快車に子供が座る為の座席を後から付けたものはこの車種とは別物。
ウチにはもうすぐ三歳になるムスメがいる。
ちょっと前までは座席の中でぐらぐら揺れるので、そおっと揺らさないように走っていた彼女も、既に座席の中で暴れまくりこちらのハンドルが取られる(結構危ない)くらいになっている。
妻とムスメが自転車に乗ると、色々話をしたり、歌を歌ったりと、それは大騒ぎらしい。ところが、僕と一緒に乗ると、彼女はすぐに眠り始める。スライド式で延ばす事ができる背もたれを延ばして寄りかかり、目を閉じてうつらうつらする。
僕は僕なりに、彼女に散歩を楽しんでもらおうと思って、色々と話しかけてみたり、ちょっとふざけた運転を(安全な範囲で)してみたりする。
でも、彼女は寝る。確実に。
なぜかは分からない。何となく、習慣付いてしまっているような気がする。
彼女が前の席で寝てしまうと、僕は本当にゆっくりと自転車を走らせる。
歩道の段差をよけて、なるべく揺らさないように、ブレーキをなるべくかけずにすむようなコース取りをして。
ペダルを「踏んで」というよりも、ペダルが足の重さで勝手に回るような速度で自転車を走らせる。
この子乗せ自転車、それなりにロングホイールベースで重量があるために、安定している。だから出来る走り方かもしれない。
思いの外、このゆっくりとした走り方は楽しい。
これまで気持ちよく走るには車の少ない車道を走るしかない、と思っていたけれどこの乗り方だと歩道を走っても楽しい。道が空いていれば。(歩行者で混雑している所を自転車で走るのはどうやっても面倒なのだ)
「ゆっくり走ると普段見れない色々な物がみえてきたり……」とか、そういう事ではなく。単に、じわじわと自転車で走るという感触が楽しいのだ。