「見慣れぬ遊戯」亭

ゲームが趣味のテキトー人間が綴る備忘録+駄文。
更新停止。

紹介/タイルゲーム/「かれいど」

2015年01月01日 00時19分19秒 | アナログゲーム紹介
 お正月ということで、桜遊庵さん作成のシンプルな陣取りゲーム「かれいど」のご紹介です。


 原題:かれいど
 日本語タイトル:同上
 デザイナー: 折口 日向
 発売:2013(日)
 可能人数:2人~5人
 プレイ時間:30分
 ボックスサイズ:95×95×51(mm)

 「エリアマジョリティ」「可変ボード」「エコ」「アイデアとシステムが合致」


 12月の初旬に所要で東京方面に向かったついでに「すごろくや」さんに回り道した(目的地とは反対方向)時、テーブルに置かれていたタイトル。
 

 和紙を張り付けた素朴な感じの外箱が派手目に存在を主張するボドゲ界隈の箱達の中で異彩を放っていてかえって注目してしまいましたよ、はい。
 底面を見ると…

 「あなたは江戸時代のそこそこ有名な万華鏡職人です」

 …「そこそこ」かぃ!
 もうこの一文だけで購入する気になりました。キャッチーなセリフって怖いわぁ…
 なおwikiを見たところ万華鏡の発明は1817年のストットランドでのことで、オランダを通じて輸入されたのはその2年後らしい。日本史だとシーボルト事件が1928年でしたかね。もう幕末という感じですが(笑)
 

 で、他にもいろいろと購入して帰ってきて真っ先に開けたのがこれ(笑)
 ストーリーとしては将軍様に無茶振りされたらしい。
 
 「余は綺麗な万華鏡が見たい。お前たち全員で1つの万華鏡を作ってみせよ!その中で1番目立った者には褒美を取らす!」(桜遊庵ブログより)

 …将軍って…該当しそうなのは11~15代ですかね。寛政の改革やった11代とかそれをほぼ継承したような12代は除外しても良いかな(笑)
 てーか、なんで万華鏡を全員で作らなあかんねん、しかも一番目立った奴ってどゆこと…色じゃ赤系統が圧倒的に有利やん!(笑)1人1本作らせて一番豪華に見えるヤツ選べば良いじゃん!!
 とか言うとゲームの前提が崩れるので心の中で叫ぶとして。全員が1つの万華鏡を作ることになったそうです(笑)

 

 中身は六角形の打ち抜きボードとおはじき。

 

 タイルを抜き終わったランナーは…捨てたらゲームが出来なくなります。
 これはルールのタイトルより上に赤字で書かれている最重要事項ですね。というのも、このランナーもタイルとして扱い、ゲームに使用するからです。

 

 プレイヤー1人に配られるセット…規定の数のタイルとランナー改め「枠」が2個。

 

 自分の色タイルのうち2個はこうして得点マーカーとして使います。中央に枠を2個置いて準備完了。
 ゲームは手番制で1回スタートプレイヤーが決まればあとは持ち回りで流れていきます。手番に出来ることは3つ。

 

 「自分の色のタイルを填める」
 枠はタイルを打ち抜いた後のものですのでやろうとすれば填まります。これは手番に必ず行わなければなりません。

   

 左「自分の持つ白のタイルを填める」
 自分の色タイルと同じことを白タイルで行います
 右「自分の持つ枠を配置する」
 新しい場所に枠を配置します。今までの枠と1辺以上が接していなければなりません。
 この2つの行動は1回の手番にどちらか1つまで行うことが出来ます。やらなくても構いません。
 また、先の「自分の色のタイルを填める」の前後、どちらで行っても構いません。

 で、手番が進むと…

 

 この様に1つの枠の6つの穴に全てのタイルが填まります。この時に得点計算が発生します。
 得点はその枠の中で「自分の色のタイルを最も多く填めた者とその次点」が得点を得ます。複数いる場合のルールも開設されています。
 そして得点計算が終わりましたら…

  → 

 このように、得点計算を行った枠をタイルごと回転させることが出来ます。決定するのは得点計算を発生させたプレイヤーです。これはゲームの最後に関係してきます。

 

 全員が色タイルを置き終わった場です。これでゲーム終了…ではありません。

 

 赤戦で囲んだような「おはじきの位置を中心とした六角形」があるので、これらについても計算をします。計算が終わり、一番得点が高かった方が勝者として将軍様から褒美を賜ることになります。
 …将軍様って北の(以下検閲)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 段々広がっていく六角形の枠と填められていくタイルによって万華鏡の色彩が再現されていくのは綺麗です。得点計算の後に枠を回すというギミックがあることで「そこからの戦略」を見たり聞いたり盗んだりが発生し、視覚効果と共に目を引きます。ただし、プレイ中はかなり考え込むガチなゲームなので余裕はないかもしれません(笑)
 なお、ゲーム後の片づけですが

 ---

 得点タイルを一番下に、ゲームで使用した枠と余りを適当に填めた枠重ねて行って…

 

 こうなります。
 あとは残った得点タイルでフタをしておけば

 

 すっきりと納まります。
 それにしてもこのタイトル…ゴミとなったのは外装のシュリンクだけ。こちらとしてはランナーなどを捨てる手間も無く楽です(笑)


コメントを投稿