「見慣れぬ遊戯」亭

ゲームが趣味のテキトー人間が綴る備忘録+駄文。
更新停止。

紹介/ボードゲーム/「Factoria」

2022年02月11日 02時01分16秒 | アナログゲーム紹介
 全員が一斉に同じフェイズの行動を行うタイプのゲームになり、1ラウンドの流れが早いように思えますね。リソース管理はちょっと大変そうですが…このゲームやるのは3月になってからかなぁ…
 「Factoria」のご紹介です。
 


 原題: Factoria
 日本語タイトル: 同上
 デザイナー: 赤瀬 よぐ
 発売: 2019(日) / 2021(日)
 可能人数: 2~6人
 プレイ時間: 30分程度
 ボックスサイズ: 250×249×68(mm)
 カードサイズ: 88×63(mm) / 63×44(mm)

 「拡大再生産」「バッティング」

 

 歯車とか機械とか、そんな感じの「遺物」を売買したり工場で交換していって誰よりも早く100Gを稼ぐゲームです。マニュアルを読んでたら拡張は今回紹介する基本ゲームが終わったら「ゲームはまだ終わらんよ」と言いつつ拡張をセッティングしてゲームを続行するような感じになってました。かなり珍しいタイプの拡張です(笑)
 …って今思ったんだけど歯車とか鍵が遺物って、この世界1回文明が滅んでんじゃないか?(汗)

 

 3人用の個人セットアップがこんな感じ。受け取るのは個人ボード、コマ、キューブ15個、「遺物」として「歯車」2つと「鍵」1つ。そして行先カード。
 プレイ人数で変わるのは左下にあるカードの枚数と使用番号だけです。個人ボードの左側にあるのがお金の表示でキューブのうち3つを使ってパラメータとして表示します。セットアップ時には1Gを表示。これを100以上にするのが目標です。

 

 3人用の中央セットアップ。メインボードと工場タイルを規定の位置に並べ、さらに工場タイルの枠内に初期指定の遺物を配置しましょう。何を配置するかはマニュアルに記載されています。人数によって工場タイルの数は変わります。あと…

 

 メインボードの下側に技術書を5枚配置します。技術書カードは1回のゲームにこの5枚しか使われず、代わりのカードもいっぱいありますので違った感覚で遊べるのでしょう…多分。

 あとは「遺物」を種類ごとにサプライとして準備してたりレジェンダリーギア(金属のマーカー)をメインボードの右側にある歯車の初期位置に置きます。これで大体のセットアップは終了。

 さて、ゲームの流れですが…このゲームはラウンド進行で進みます。1ラウンドは4つの不エイズで構成されていて順番に行っていきます。


 1:工場選択フェイズ

 まずはこのラウンドで選ぶ工場を選択します。工場というのはメインボードの左上に並べた六角形のタイルです。
 3人プレイを想定しているので今回使う工場タイルは4枚になっていますが最大で6枚が並びます。

 

 やり方はまぁ…行きたいタイル番号と同じ数字の行先カードを伏せて…

 

 全員が一斉に表にするだけです。

 

 で、全員が自分の選択した工場タイルに自分のコマを配置します。この時に他のプレイヤーと同じ工場を指定している場合でも特に問題なく全員が一緒に入れます。

 

 工場にいるのが1人(ソロ)であろうと2人以上(シンクロ)であろうと構いません。
 注意点としては1人のプレイヤーが同じ工場を3回連続で選択することは出来ません。2回目に選択した場合は料金を支払う必要が出てきますが使うことは出来ます。違う工場を選択する場合は無料です。 
 ここまでが「1:工場選択フェイズ」の動きになります。

 2:工場稼働フェイズ
 
 工場を選択したのだから工場を動かしてモノを獲得しましょう。
 というところですが、ここでその工場にいるのが1人(ソロ)か2人以上(シンクロ)かで動きが若干違ってきます。

 工場稼働の基本としては…

 

 工場タイルの真ん中にこんな感じで「A」⇒「B」として書かれていて「A」「B」には遺物が置かれています。
 この場合、「A」の遺物1個を「B」の遺物1個に交換することになります。別に稼働させなくても良いです。稼働させた方が得ですけども。
 で、何が違うのかというと…

 同じ工場に2人以上(シンクロ)いる場合、そのラウンドでは効率よく生産が出来るのか、生産効率が上昇します。
 具体的には工場タイルの右下にあるシンクロボーナスがその工場を稼働させた全員が貰えます。
 
 

 例えばここ。
 子の工場の効果は「A」の遺物を持っていれば同じ遺物を1つもらえるというコピー効果です。
 しかし、2人以上で工場を稼働させている場合はもう1つ(合計2個)もらえます。
 
 これだとソロ(1人)が持つ体内気がしますが…ソロの場合は工場の内容をいじくったり出来ます。例えば…

 

 「歯車」を「鍵」と交換するという工場の内容を…

 

 自分が持っている「ゴーグル」を「鍵」と交換することが出来ます。「ゴーグル」は「鍵」より価値が高いので稼ぎやすくなります…さらにこのように工場の内容を変えるとおまけがついてきます。

 ・工場に元々配置されていた「遺物」を獲得できる。(上の写真の場合「鍵」がもらえる)
 ・次にこの工場を使ったプレイヤーからロイヤリティとしてお金が貰える。
 ・変換先の遺物(上の写真の場合「B」)が1つ無料で貰える。

 等の特典がついてきます。



 2つ目のロイヤリティですがセットアップでメインボードに置いたメタルパーツの示す金額Rとなります。ゲーム序盤では1Gですがゲームが進むに従って高額になっていきます。
 全員が工場を稼働したら次のフェイズに移ります。

 3:発掘/市場フェイズ
 ここでは自分の持つ遺物を売ったり、所持金を使って新しい素材を購入したりします。

  →  → 

 素材を売り払う場合は市場を選択し、基本は「1種類の素材をいくつでも」売り払うということにになります。ただし特殊な売り方が3種あり、その場合は「素材1種縛り」は適用されませんし、ちょっとだけ高値で売ることが出来ます。
 素材を買いたい場合は採掘を選択します。採掘といっても機材とかショバ代とかでお金がかかります(笑)

 

 遺物と売買価格の表はここにあります。

 4:技術開発フェイズ

 ラウンドの最後にセットアップ時にメインボード下に並べた技術書カードの能力を獲得することが出来ます。
 もちろん所持金を支払うことが必要です。

 

 技術書はこんな感じのレイアウトになってまして真ん中の効果が重要です。2つありそれぞれ左側に書かれている数字が獲得に必要な料金です。安い方(下の能力)が試作品、高い方(上の能力)が完成品です。完成品の方が能力は高いですね。
 最初は安い下の能力を獲得して、後になって上の能力との差額を支払いグレードアップさせることも出来ます。

 

 試作品と完成品のどちらを持っているのかを区別するのはキューブの置く位置です。
 資金が大量にあっても1ラウンドで獲得できる技術は1つだけです。あと、技術を売り払うことは出来ません(笑)

 以上4つのフェイズてだ1ラウンドとしてまとめ、誰かが100Gを貯めるまでゲームは続きます。持っている「遺物」の価値はG換算せず、ただただ個人ボード上のGのステータスを見ましょう。
 ただし、誰かが100Gを宣言したら即ゲーム終了というわけではなく、その後もう1ラウンドが行われてから終了となります。
 勝者は最も多くのGを持つプレイヤーです。最後の1ラウンドで逆転は十分にあります。
 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 なんつーか…「マリーのアトリエ」とか大好きなんですよね(笑)なんとなーくそんな感じがしたんで一目惚れだったんですよ。
 …この世界、魔法とか戦闘とか収集の要素とかはないっぽいんですが(笑)
 ほんわかした世界観を感じられているのでプレイするのが楽しみだったりします。

 いくつかのルールは端折ったり説明していなかったりしてますのでちゃんとしたルール紹介をされている所を見るとかマニュアルを熟読した方が良いかと(笑)

コメントを投稿