「見慣れぬ遊戯」亭

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紹介/カードゲーム/「オニリム 最初の旅と七つの書」

2016年03月17日 02時01分16秒 | アナログゲーム紹介
 夢の世界からの脱出ゲーム。
 「オニリム 最初の旅と七つの書」のご紹介です。


 原題: Onirim
 日本語タイトル: オニリム 最初の旅と七つの書(日本語版:ホビージャパン)
 デザイナー:Shadi Torbey
 発売: 2014(加)
 可能人数: 1~2人
 プレイ時間: 15分程度
 ボックスサイズ: 160×160×54(mm)
 カードサイズ: 89×58(mm)

 「ソリテール」「セットコレクション」「ハンドマネジメント」
 「放課後さいころ倶楽部5巻掲載タイトル」


 

 元々は「ニムト」とか「ボーナンザ」とかと同じサイズの小箱ゲームだったんですが、2014年にこの新版が発売されまして、日本語版もめでたく発売されました。
 …これ、上にも書きましたけど「放課後さいころ倶楽部」で扱われたタイトルなんですが…あれが雑誌に掲載された直後に元々少なくなっていた旧版(当時は新版発売直前)がすーーっと市場が消えたという逸話があります。
 多分本当です、ソースはウチが実感したこと(笑)

 さて、このゲームですがウチが持っているものでは数少ないソリテール(1人用)です。持ってないわけじゃないですよ。以前紹介した「シェフィ」とかもあるし、他にもいくつか持ってます…そーいやその辺紹介してないなぁ…今度写真撮ろう。
 アナログゲームの世界でウチが好きなのは多人数対応でワイワイガヤガヤやるゲームなんですが…まぁ、時間持て余したりもするのでこういうのもいくつか持ってます。多分一番持っていない人数形式は2人専用ですね。一応このれも2人で出来る拡張ルールが入ってます。

 (ブログのテキスト書けって話ですけどね…)

 さて、外箱を開けてみると…

 <コーホー

 …いや、ウォーズマンじゃねーから(笑)
 これ、多分「悪夢」という…このゲームの敵キャラだと思います。おそらく、きっと、めいびー、ぱーはーぷす。
 今回は基本ゲームの紹介をと思うわけですが…勝利条件は簡単。「8枚の扉を潜り抜けて夢の世界から脱出しろ」というもの。
 
 

 コンポーネントはカード。あと「悪夢」のトークンがあるけど基本じゃ使わないんで除外(笑)
 …ちなみに右が基本ゲームで使うカード。左側は全て「拡張用」カード…拡張用の方が多いっての(笑)
 理由はあります。
 拡張ルール、7種類あります(笑)
 1つの箱で合計8つのゲームが楽しめる!お得ですよー…今も売ってるかどうかは知らないけど。

 

 カードはプレイカードになる「迷宮」が4色で、各色3種類のシンボルがあります。

 

 シンボルは《太陽》《月》《鍵》の3種類…なお、色だったりシンボルによって枚数が違いますので注意が必要です。

 

 あとはある意味主役(笑)の「悪夢」。夢から出られないようにいろいろと邪魔してきます。
 …そーいや【扉】を撮り忘れてる…まぁ良いか、すぐに出るし。

 

 セットアップは全てのカードをシャッフルして、5枚を手札にする程度です。
 やることも簡単です。
 手番になったら(1人ゲームだけど)
 ・手札から場に1枚出す。
 ・手札から1枚捨て札にする。
 ・《鍵》を使用する。
 等の行動を行い、その後山札から1枚を引くだけ。
 …まぁ、その間にいろいろとイベントがあるわけですが。
 勝利条件は「8枚の扉全てを場に出す」こと。4色に2枚ずつ山札の中に入ってます。
 で、敗北条件は「扉が8枚場に出る前に山札から尽きてカードが引けなくなる」ことですね。

 …ちょっとやってみましょう。

  1枚場に出して…

  山札から1枚引く。

 基本はこれだけ。

 

 これを「同じ色であり不連続シンボル」で3枚出せたら…

 

 その色の扉が出現し、勝利に近づくというシステムです。
 ただ、「場に出す」には上で言った「不連続シンボル」という条件がちょっと厄介。
 さっき白の扉を出した時の最後のシンボルが《太陽》でした。

 

 これが今の手札。
 …一番いいのは《緑/太陽》→《緑/月》→《緑/太陽》と繋げていって緑の扉に挑戦したいところですが…
 《白/太陽》→《緑/太陽》とは繋げることが出来ません。
 ここは場に出す代わりに《鍵》の力を使ってみましょう。「予言」と言います。

 

 手番の最初に《鍵》を捨て札にすることで
 ・山札を5枚公開する。
 ・公開した中から1枚を捨て札にする。
 ・残りを好きな順番に組み替えて山札に戻す。
 の3つの行動を順に行うことが出来ます。

 公開した中に「悪夢」が1枚入っていたので当然こいつを捨て札にします。とにかく邪魔なので予言で見えたら捨てましょう(笑)
 残り4枚の中に《緑/月》があったので
 《緑/月》→《緑/太陽》→《緑/月》
 という順でカードを出すことを狙うことにして、カードを並べ替えて山札へ。
 …言っときますが、カードを3枚並べて山札から扉を場に出したときに山札はシャッフルしなおしますよ。

 そして数手番後…

 

 あ、《白/扉》を引いた。
 ……手札に《白/鍵》がありますね。

 

 この場合、鍵を捨て札にすることで扉を即時公開とすることが出来ます。鍵が無い場合は扉を山札に戻してシャッフルします。
 これで4枚目の扉が出ました…順調すぎる(笑)
 まぁ、今まで順調ということは厄介なこともあるわけで…

 

 とうとう引いた「悪夢」。
 手札補充の際に「悪夢」を引いた場合、次の4つから1つを選択します。
 ・《鍵》を1枚捨て札にする(何色でも良い)
 ・場に出ている扉にを1枚「忘却カード置き場」に置く。
 ・手札を全て捨てる。
 ・山札から5枚を公開し、扉と悪夢のカードが出たら「忘却カード置き場」に置いて引きなおす。5枚が全て扉と悪夢以外のカードになったらその5枚を捨てる。

 …なんか最後のが解りにくいですね。
 このゲームでは「忘却カード置き場」というゾーンを使った山札引きが頻出します…こんな感じで処理していきますよ。

 

 先程の「悪夢」の効果を最後の項目を選択し、山札を5枚公開しました…「悪夢」が3枚も固まってやんの。とはいえこの時点では単なるお邪魔カードでありループはしません。

 

 この場合、扉と悪夢のカード…つまり3枚の「悪夢」を「忘却カード置き場」(まぁどこか隔離しといてください)に避けておきまして、5枚に足りなくなった分を引きなおします。これを扉や悪夢を引かないようになるまで繰り返すわけですね。
 で、条件を満たしたら…この5枚は捨て札へポイ(泣)。
 「忘却カード置き場」に避けておいたカード達は…

 --

 山札に戻してシャッフルします。

 …この処理がなにかってーと…迷宮カードだけが5枚捨て札にされて、悪夢とかが減ることはないってことです。
 この処理やるとただでさえ10%以上の確率で入ってる「悪夢」が濃縮されるんです…
 まぁ、続きをやっていきましょう。

 

 因みにこんな風に同じ色を続けていっても扉を出すために必要なカード枚数は3枚ごとにリセットされるので、これだと2枚目が出ている状態になります。

 

 …で、この時の手札の状態がこれ…真っ赤(笑)

 

 ここで場に出して2枚繋がってるのをダメにしてももったいないので、手番の行動で「捨て札にする」を選択して余ってる赤のカードを処分して青のカードを待ちます…

 

 そして白の2つ目も完成!
 ……あれ?

 

 もう白の扉の2つ目…出てる…そーいや鍵で出したんだっけか…
 …《鍵》を使ってまで揃えたのに…このミスは痛いかも。

 

 「悪夢」の処理中に山札が尽きた!
 …はい、山札が引けなくなったら敗北になります…カテナカッタヨ…

 

 扉は7枚まで出すことが出来ました。とゆーか…
 この手札の「悪夢」の処理が成功していたら最後の赤カードを出して勝てたんですよ…
 というわけで今回はウチの負けでした…チクショウ。
 なお、ウチの勝率は4割切る程度です(笑)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 暇潰しには良いです。難易度もちょっと高めなのでむかつきますし(笑)
 重要なカードは「悪夢」はまぁもちろんですが…とにかく《鍵》。
 「普通にシンボルとして出す」「予言する」「扉が出たら速攻で場に出す」「悪夢の攻撃を最低限の消費で済ませる」の4つで使います…大活躍ですね。
 …各色3枚しかないのでぽんぽん使ってると足りなくなります。
 でも「予言」は邪魔な「悪夢」を事前に排除できる重要な行為なので利用していきたいところですねぇ…そのバランスが地味に効いてるわけですが。


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