「見慣れぬ遊戯」亭

ゲームが趣味のテキトー人間が綴る備忘録+駄文。
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紹介/ボードゲーム/「アイム・ザ・ボス!」

2017年12月01日 02時01分16秒 | アナログゲーム紹介
 交渉系ゲームはあまり得意ではないのですが、これの場合交渉というよりカードを使っての奪い合いの方が激しいので感覚的には好きです(笑)
 「アイム・ザ・ボス!」のご紹介です。


 原題: I'm the Boss !
 日本語タイトル: アイム・ザ・ボス(日本語版:ニューゲームズオーダー)
 デザイナー: Sid Sackson
 発売: 1994(独)/2013(日)
 可能人数: 3~6人
 プレイ時間: 60分程度
 ボックスサイズ: 255×255×57(mm)
 カードサイズ: 44×68(mm)

 「交渉」「セットコレクション」「すごろく」


 

 確か、昔にすごろくやさんに行った時カードゲーム版売ってたなぁ…とか思ったりもしたわけですがその時は購入してなかったんですよね…どういうゲームかあまり解ってなくて。
 しばらくしてからネットでレビューを見て興味を持ち、こっちでも手に入らんかなぁ…ポチるかなぁ…とか思ってて…思い出さなくなって(笑)この間ヨドバシのサイト見てたら日本語版が入荷するって出てたんで「よし、買うか」と…よくあるパターンですよね。

 ゲームとしては金を稼いだ人が勝ちという解りやすいもの。金を稼ぐのはどうするかってーと

 

 このボードの外側を周回するマスの1つ1つが商談の内容なので、これらの商談を成立させる時に噛んでいれば分け前がもらえるということ。

 

 重要なのはマス右上の$マークの個数と下側の必要な投資家の内容ですね。
 このマスだと$マーク4個、必要な投資家は「D,E」が必須、あと「A,Bのどちらか」がひつようで合計3人いれば良いということ。
 ざっと見た感じ、「必要な人数+1」が$マークの個数っぽいです。

 

 で、商談に欠かせないのがこのタイル。「そのマスで商談が始まりましたよー」っていうお知らせ。#15まで順番にナンバリングが入ってましてホントに順番に使います。
 でっかく「$=」と巨額のドル表示がありますが、商談成立の暁に入手できる利益です。正確にはこれを$マークの数で倍額したものが利益。なのでさっきの写真のマスならば$8.000.000です。えーっと…大体9億円ってとこですかね(2017/10近辺での円相場、$1≒¥113)

 最後の方になると$マーク1個の単価がどんどん上がっていくのででかい取引を成立させれば巨万の富が…と言いつつ、まぁ協力が無いと難しそうですが。

 

 なお、コンポーネントとしてはこちらの投資家タイル(マニュアルではカードってなってるけどタイルです)と…

 

 こんな感じのカードが大量に。

  

 あとはダイスとコマ。

 

 セットアップ。(4人用)。コマは適当なマスに置きます。別に決まってませんのでスタートプレイヤーが決めても良いかと。どうせ移動はダイス次第。

 

 個人に配られるのは投資家タイル1つと手札が5枚。
 ゲームは終了のトリガーが引かれるまで手番を順に巡らせていく形式です。

 手番が来たら、まずはダイスを振ってその数だけコマを時計回りに移動させます。ダイスを振らずに商談を始めることも出来ますが、商談は後に回しますよ。

 

 着いたところがここ。
 で、次の行動が二者択一。

 

 ・カードを引く。
 3枚引くことが出来ます。手札上限数は12枚なので上限を超えた分は手番終了時に選んで捨て札にします。

 で、もう1つの行動が…

  → 

 ・商談を開始する。
 商談を開始する場合、$単価の書かれているあのタイルをマスに置きましょう。
 全員、商談の成立条件と得られる利益の総額を確認しましょう。CとFの投資家のみで商談は成立しますが、利益は計$6.000.000。

 

 もちろん自分だけで投資家を全て用意できればそれに越したことがないんですよね。
 あ、少し違いますが左側がセットアップで1枚取った投資家本人、右側が手札から出せる親戚カードになります。違いはと言うと本人タイルは何回でも使える(使用後は手元に残る)のに対し、親戚カードは1回使用したら捨て札になります。

 

 商談に必要な投資家が集まり成立したら利益をもらって、さっきの商談タイルを裏返しましょう。四角にチェックが入ってますね。この面のタイルが置かれているマスは商談が終わっているのでこれ以降に$コマが止まることがありません、なので再び商談が始まることもありません。

 

 じゃあこのマスで商談を始めようとする時はどうでしょう。
 #5の商談で利益は$12.000.000。必要な投資家はB,C,Fの3名…なんですが。

 

 BとFは用意できてもCがない。

 

 残った手札にもないわけです。こんな時はどうするかというと…

 

 他のプレイヤーがCを持っているんですから、貸してもらえばいいんです。
 もちろん無料で貸してくれるわけではないでしょうから、出張料というかレンタル料というか…ギャラ的な物を支払う事で出してもらいましょう。この時の金額はルリアル交渉で決定してください。
 ただし、1回同意して投資家を出すことになった場合、もうその投資家を引っ込めることは出来ないと覚えておきましょう。

 

 商談が成立したらその通りに払ってあげましょう。信頼関係メッチャ大事。
 ただし、他のプレイヤーは成立しつつある商談に対して、成立前に妨害をかけることが出来ます。
 
 

 例えばこれ。該当する投資家に対して「その人旅行に行ってて連絡つかないそうですよ」とか言えます。要はその投資家カードを無効化します。投資家タイルに使った場合は商談終了後に元のプレイヤーの手元に投資家タイルは戻って来てくれますが、親戚カードの場合はそのまま捨て札になります。

 

 あとは商談中に使うだけではないのがこのカード…3枚1組でしか使えないカードですが、使用した場合まずは中央に残っている投資家タイルを1枚選んで獲得できます。

 

 さっきの商談で紹介したように、投資家タイルは商談に使用しても捨て札にはならないのでとても有効です。
 …が、この「移籍」カードは33枚もあるわけですよ。
 中央に投資家タイルが無い場合、このカードは他のプレイヤーが所持している投資家タイルを1枚奪うという効果になります。えげつないです。
 
 
 
 あとはこのカード。
 元々は手番プレイヤーが投資話の統括役になって投資家を募ったり交渉したりしているわけですが、その役目を奪います。
 しかもこの場合には今までの交渉を受け継ぐ必要が無いという事が重要です…受け継いでも良いですけどね。
 あ、さっきも触れましたが1回出した投資家は出したプレイヤーの意思で取りやめることは出来ません。

 

 ゲーム終了は商談が成立した時にこんな風にダイスが描かれている時に手番者に実際にダイスを振ってもらい、その出目るが出たら終了です。
 また、15枚目の商談タイルの裏は問答無用にENDとなっていますのでここでも終了です。
 ボードの商談コマは16マスなので、どこか1つだけは絶対に商談が成立しません(笑)

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 投資家タイル集めておけばいろんなところで交渉に口出せるし、その分利益入ってくるし、でもって補充した手札の中に他のカードも入ってくるんですから良い事づくめですよ。分け前が不満なら統括役を奪えばいいんです。交渉す切るの低いウチには妨害カードでもなんとかなるってのは嬉しいコトなのですよ。

 …まぁ、そんなにうまくいかないのが常なんでしょうけど…1ゲーム中に2回くらい移籍させられればいいかなぁ…


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