「見慣れぬ遊戯」亭

ゲームが趣味のテキトー人間が綴る備忘録+駄文。
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紹介/カードゲーム/「フォー・セール」

2016年10月14日 02時01分16秒 | アナログゲーム紹介
 どうやらアークライトから日本語版が出るという事らしいので今回はこちらを紹介しましょう。
 「フォー・セール」のご紹介です。


 原題: For Sale
 日本語タイトル: フォー・セール(日本語版:ニューゲームズオーダー アークライト)
 デザイナー: Stefan Dorra
 発売: 1997(独/米)
 可能人数: 3~6人
 プレイ時間: 30分程度
 ボックスサイズ: 66×90×35(mm)
 カードサイズ: 89×63(mm)

 「競り」「不動産バブル」「住めば都」


 

 アークライトから完全日本語版が出るってことでかなり前に入手していたこれを引っ張り出してみました。
 同じ装丁で「ハイソサエティ」というタイトルもあるのでいずれ紹介しようとは思ってます。予定は未定です。
 なお、アークライトから出るのは「完全日本語版」と銘打っておりますが…ウチが持っているのは数年前に入手したニューゲームズオーダー版で、こちらも日本語化されてます。ただニューゲームズオーダー版のは売ってるのを最近見てないのですが…絶版になってるんですかね?まぁ日本語版を販売するライセンス契約が切れたんでしょうけど。

 

 コンポーネントはカードとコインチップ…のはずですが。
 コインチップか行方不明です(汗)いやー、長い事放置してるとこういう事もありますなぁ…
 というわけで、普通に持っている汎用得点チップを使います。額面は×1000しておきましょう。金額を扱うのでホントはニューゲームズオーダーさんの汎用ゲーム紙幣を使いたいところですが、このゲームのルールに「コインは手に隠し持つ」となっている為紙幣じゃ無理がありますね。全員分の衝立でもあれば良いんですが、それだとこんな小さなサイズ(外箱はほぼカードサイズ)にはなりませんね。
 …カードをスリーブに入れたらコインが入らなくなったんですよ…(泣)
 こううところがアークライト版でどう変わっているかすは楽しみな所なんですが…多分同じバージョンを元にしているっぽいので改善はノゾミが薄いかと思われます。

 

 セットアップとしては規定のコイントークンを配るくらいですね。
 カードは2種類「不動産」「小切手」になりますのでそれぞれよーくシャッフルしましょう。
 …そういえば勝利条件言ってなかったですね。
 金を稼いだ人が勝ち。それだけです(笑)
 金を稼ぐには額面の高い「小切手」カードをゲットするのが一番の早道ですが、小切手を入手する為にまずは手持ちのお金(コイン)で不動産を購入しましょう。
 …はい、このゲームのテーマは「土地ころがし」のようです。

 ゲームは前半と後半に区切られて行われ、それぞれやり方の違う競りが行われます。
 まずは前半戦。使用するのは「不動産」カード(ゲームとしては「財産」カードと呼ばれてるけど不動産の方がしっくり来る)です。

 

 前半戦で行われるのはオーソドックスなビッド方式。
 プレイヤー人数分だけ不動産カードを公開し、スタートプレイヤーから金を積んでいきます。

 

 次からのプレイヤーが出来るのは前のプレイヤー以上に合計金額を積むか、パスをするかの2択になります。

  → 

 パスをした場合、今までピッドした額の半分(端数切り上げ)を支払い、残ったお金と公開されている中で一番数字(価値)の小さい不動産カードをゲットします。次の競りが始まるまでは手番が来ないので誰が何を競り落とすかは見ておいた方が良いでしょう。
 ビッドは競りに参加しているプレイヤーが最後の1人になるまで続きます。

 

 最後の1人は場に残っている公開した中で一番数字(価値)の高い不動産カードを手に入れます。今までのパスしたプレイヤーのようにビッドした半額が戻ってくることはありません。競りに買ったんだから当然ですね。
 これを全ての不動産カードが分配されるまで続けます。不動産カード、小切手カードともに30枚ありますが、セットアップ時に端数となる枚数はランダムに抜いてあるので端数が出ることはありません。
 そして後半戦へ入ります。

 

 後半戦は前半戦でゲットした不動産カードを使っての競りを行います。やり方はワンショットです。

 

 前半の不動産カードと同様にプレイヤー人数分だけ小切手カードを公開します。なお、額面は15.000から0まであります(笑)

 
  
 で、自分の手持ちの不動産の中から1枚を選択して伏せます。この伏せたカードだけで競りの勝敗を決めるので1発勝負となりますよ。

 

 全員が一斉にビッドしたカードを公開し、一番数字の高い不動産を提示したプレイヤーが最も額面の高い小切手カードを受取ります。

 

 以下、2番目、3番目…と提示した不動産の数字が高い順に額面の高い小切手を受け取っていきます。
 …さっきも言いましたが、小切手の最低額面は「0」なので気を付けてください。
 これも全ての小切手カードがなくなるまで続けられます。端数が出ることはないように調整されているのは不動産カードと同様です。

 

 全ての競りが終わったら、小切手カードの額面と前半戦で残っているコインの額面の総合計を比べ、一番合計金額の多いプレイヤーが勝者となります。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 …まさか、これがアークライトからでるとはねぇ…
 元々完全日本語版とか言っててもカードには英語とかは書いてないんで翻訳と言うとマニュアルと外箱だけですけど。
 種類の違う2種類の競りをこなし、手持ちのコインを小切手でどこまで額面を増やせるかというゲームですね。不動産カードの建物(!?)はただのフレーバーなんですが…ダンボールハウスから宇宙ステーションまで全30種…なかなかバラエティに富んだラインナップです。みんなで「これ、家か!?」と笑ってあげましょう。
 醍醐味になるのは後半戦。小切手の額面が上に跳ねてしまった時ですね…酷い話、ダンボールハウスが10000で売れたことがあります(笑)


 2016/10/16 追記:
 ヨドバシを散策中、アークライト版を見かけました。
 でけぇっ!(笑)

 66×90×35(mm) ←ウチのもってるヤツ
 160×215×50(mm)←アークライト版

 ……外箱の寸法が各辺とも約2倍強(笑)
 これはでかいですなぁ… ビックリしたよ…


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