斬剣次郎の鉄道・バス斬り2

管理人が撮影した鉄道・バスの写真をUPします。

松山~落出~佐川間をバスで行く

2017-04-01 21:06:25 | バス
 JR四国バスの久万高原線の久万高原~落出関と黒岩観光バスの上仁淀~落出間が3月末で廃止・休止されることになり、予讃線松山から土讃線佐川間をバスで乗り継いでいくことが難しくなってしまいます。というわけで、松山~落出~佐川間のバス乗り継ぎをやってみましたので、レポートします。


 まずは松山からJR四国バスの
 久万高原線
 に乗車します。久万高原線はJR松山駅~落出間を結ぶ路線ですが、かっては松山高知急行線で、松山から落出、佐川などを経由し、高知を結んでいました。高速道路の開通に伴って高速バスへの転換が進み、路線自体は一部区間の廃止が進められ、松山駅~落出間のみ残っていました。
 車両はレインボーⅡの337-3911でした。元大栃線用の車両ですね・・・。


 9時55分の出発から数分前にレインボーⅡがバス乗り場に横付けされました。バス乗り場は高速バスと共用されています。久万高原線はかって大型車も入っていましたが、レインボーⅡ新車などの投入によって中型車メインとなってしまいました。


 JR松山駅を出ると、繁華街の大街道を経て南下し、森松や砥部などを通ります。この辺りは伊予鉄バスと並行していますが、砥部を過ぎると、JRバスの単独区間に入ります。そして、三坂峠を越えると、写真のような光景が・・・。つまり、雪が積もっていました。四国といえば雪が少ないというイメージでしたが、こんなに積もっているとは驚きです・・・。


 久万中学校前で伊予鉄南予バスと接続します。ここで数名が下車。伊予鉄南予バスの久万管内は他の伊予鉄と接続しない孤立したエリアとなっています。



 久万中学校前を出てすぐに
 久万高原
 に到着しました。ここで休憩のため数分間停車します。このバス停は道の駅に併設されています。4月からはここが終点となり、JR四国バスが落出へ行くことはありません。バスの時刻表は道の駅の中に掲示されていました。


 久万高原を過ぎると、山間の国道33号線そひたすら南下していきますが、一部区間は伊予鉄南予バスの面河方面と並行します。なので、各停留所でJRバスと伊予鉄南予バスのバス停ポールが並んでいました。JRバスが無くなっても伊予鉄南予バスが代替えしてくれるということになりますよね・・・。一部とはいえ。
 御三戸バス停で伊予鉄南予バスの路線と別れると、再び単独区間となり、ひたすら南下していきます。各停留所で少しずつ下車していき、最終的に貸切に・・・。


 運賃表示です。松山駅~落出間の運賃は1870円でした。番号も38までに・・・。



 松山駅から1時間40分ほどで終点の
 落出
 に到着しました。落出は愛媛県上浮穴郡久万高原町の集落の一つですが、バスでは1つの拠点として機能しており、駅舎が置かれています。駅舎は2階建てで、1階は待合室で、2階が乗務員休憩室として使われています。もちろん、建物にはバス停名が大きく掲げられていました。前の道路が坂になっていて、道路と駅舎の位置関係で独特の雰囲気が感じられました。



 駅舎内にはバスの時刻表が掲げられています。松山駅行きは1日8本(土休日は7本)、佐川駅は1日2本運行されていることがわかります。ほかに柳谷村営バスの時刻表や運賃表も掲げられていました。つまり、落出バス停はJR四国バス、黒岩観光、村営バスが集まる一つの拠点であったことがわかります。


 そして、駅舎の入り口には”ごうかくきっぷ”の発売の案内が出ていました。村営バスのバス停にごうかく(郷角)というバス停があり、落出と合わせて縁起のいいものとして切符が発売されているようです。その村営バスは元々松山高地急行線の支線だったものが路線廃止で村営バスへ移管されています。


 JR四国バスは折り返しまでしばし待機することになりますが、落出バス停は道路上にあり、バスが止められるスペースはそんなに多くありません。なので、川を挟んで向かい側で待機しているようです。ただ、黒岩観光は短い時間で折り返すため、待機はバス停上で行うようです。ちなみに黒岩観光の回転は落出バス停一つ手前の落出車庫前バス停付近の道路上で行うようです。


 落出の一つ手前の落出車庫前バス停です。車庫前と聞いて何かの車庫があるかなと思ったら、村営バスの車庫でした・・・。バス停の隣に車庫があり、村営バスに使用される車両が留めてありました。


 ここからは12時10分発の佐川駅行きに乗ります。これは黒岩観光の高吾北落出線ですが、もともとJRバスの路線で、JRバスの廃止後に代替路線として運行されているものです。本数はかなり少ないため、落出で乗り継ぎを行おうとしても時間はかなり限られてしまいます。



 黒岩観光の
 高吾北落出線
 はJRバスの廃止を受けて代替バスとして運行しているもので、佐川駅から越知と土佐大崎を経て落出を結ぶ路線です。黒岩観光は基本的に高知県内で路線バスを運行しており、高吾北落出線は黒岩観光にとって唯一の愛媛県への乗り入れ路線となっています。本数は落出行きが1日2往復とすくなく、しかも休日運休となっています。
 4月1日より上仁淀~落出間が休止となってしまいます。


 落出を出ると、ひたすら山間の中を走っていきますが、岩川を過ぎるとはやくも高知県に入りました。つまり、愛媛県区間はかなり短かったことになります・・・。そして、大崎、越知と比較的大きな集落を通りながら南下していきます。


 落出から佐川までの運賃は1280円、番号も24まで行きました。それなりかかるんですね・・・。


 落出から1時間で
 佐川駅
 に到着しました。これで乗り継ぎは終了です。松山から4時間ほどかかりましたが、予讃線の駅から土讃線の駅まで路線バスのみで行くことが出来ました。

 しかし、JR四国バスと黒岩観光の両方とも落出周辺で廃止及び休止され、愛媛側は久万高原町営バスに代替、高知川は仁淀川町民バスの別路線が延長という形で多雨皇するのことで、松山~落出~佐川でのバス乗り継ぎも実質難しくなってしまうんですね・・・。
 以上です。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 常磐線原ノ町~小高間 | トップ | 9360RGでいくっぺ »
最新の画像もっと見る

バス」カテゴリの最新記事