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今月のまとめ - [定例] 判定会の発表など

2017年01月30日 | 今月のまとめ
             



30日、気象庁の地震防災対策強化地域判定会(いわゆる判定会)から
今月の 『 東海地震に関連する調査情報(定例) 』 が発表されました。

これは、東海地域の地震活動や地殻変動等の状況について、主に前回の判定会(平成28年12月26日)以降の調査結果を取りまとめたものです。

それによると、先月に引き続き、「現在のところ、東海地震に直ちに結びつくとみられる変化は観測していません。
とのことです。

国や自治体等で特別な防災対応はとられず、私たちも普段通りの生活をしていればよいというカラーレベル青定例 - 表の下段)の発表です。

具体的には、最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動について、次のように説明されています。(※抜粋)

『1.地震の観測状況
 全般的に顕著な地震活動はありません。

2.地殻変動の観測状況
 GNSS観測及び水準測量の結果では、御前崎の長期的な沈降傾向は継続しています。
 平成25年はじめ頃から静岡県西部から愛知県東部にかけてのGNSS観測及びひずみ観測にみられている通常とは異なる変化は、
小さくなっています。

3.地殻活動の評価
 平成25年はじめ頃から観測されている通常とは異なる地殻変動は、浜名湖付近のプレート境界において発生している
「長期的ゆっくりすべり」に起因すると推定しており、現在は、「長期的ゆっくりすべり」は緩やかになっていると考えられます。
 そのほかに東海地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは今のところ得られていません。
 以上のように、現在のところ、東海地震に直ちに結びつくとみられる変化は観測していません。
 なお、GNSS観測の結果によると「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」による余効変動が、
小さくなりつつありますが東海地方においてもみられています。』


この発表の内容について詳しくお知りになりたい方は、
気象庁HP 平成29年1月30日判定会(定例)「地震防災対策強化地域判定会会長会見」 のページ
および同ページ掲載のPDF文書をご覧ください。


【関連報道】
◯ NHK - 東海地震判定会「直ちに結びつく変化なし」(1/30)(※抜粋。下線・太字は管理人)
判定会会長 平田直・東大地震研教授の話
「長期的ゆっくりすべりは、止まったように見えても再び動き出すことがあり、終息するかどうかは、もう少し監視を続けたうえで判断する必要がある。
また、ゆっくりすべりが発生している場所が、今よりもプレート境界の浅い場所に移動するようだと、地震に結びつくおそれがあり、注意深く監視する必要がある」。




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