29日、気象庁の地震防災対策強化地域判定会(いわゆる判定会)から
今月の 『 東海地震に関連する調査情報(定例) 』 が発表されました。
これは、東海地域の地震活動や地殻変動等の状況について、主に前回の判定会(平成25年7月29日)以降の調査結果を取りまとめたものです。
それによると、先月に引き続き、「現在のところ、東海地震に直ちに結びつくとみられる変化は観測していません」
とのことです。
国や自治体等で特別な防災対応はとられず、私たちも普段通りの生活をしていればよいというカラーレベル青(定例 - 表の下段)の発表です。
具体的には、最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動について、次のように説明されています。(※抜粋)
「 1.地震の観測状況
静岡県中西部の地殻内では、全体的にみて、2005年中頃からやや活発な状態が続いていましたが、今年に入ってから平常レベルに向かいつつあります。浜名湖周辺のフィリピン海プレート内では、引き続き地震の発生頻度のやや低い状態が続いています。
8月3日から12日にかけて、愛知県西部のプレート境界付近を震源とする深部低周波地震(微動)を観測しました。
2.地殻変動の観測状況
GNSS観測及び水準測量の結果では、御前崎の長期的な沈降傾向は継続しています。
8月3日から12日にかけて、愛知県と静岡県西部の複数のひずみ観測点でわずかな地殻変動を観測しました。
3.地殻活動の評価
上記観測結果を総合的に判断すると、東海地震の想定震源域におけるプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは今ところ得られていません。
一方、愛知県西部で観測された深部低周波地震(微動)及び愛知県と静岡県西部のひずみ観測点で観測された地殻変動は、8月初めから半ばにかけて愛知県西部のプレート境界で発生した「短期的ゆっくりすべり」に起因すると推定しています。
以上のように、現在のところ、東海地震に直ちに結びつくとみられる変化は観測していません。
なお、GNSS観測の結果によると「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」による余効変動が、小さくなりつつありますが東海地方においてもみられています。」
この発表の内容について詳しくお知りになりたい方は、
気象庁HP 平成25年8月29日判定会(定例)「地震防災対策強化地域判定会会長会見」 のページ、
および同ページ掲載のPDF文書をご覧ください。