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南国の遊び部屋

鹿児島の祭りや観光地についてゆるーく報告してますが、最近オタッキーな記事が大半だったりします。
遊び部屋ですから(笑)

鬼追い(熊野神社)で、びんたを叩かれた!!

2010-01-08 | 鹿児島の祭り・観光地
都城市に近い、曽於市役所のある末吉町には熊野神社があり、毎年1月7日夜に、「鬼追い」が行われます。
鬼が身にまとった縁起物の御幣を、福を求める見物客がもぎ取ろうとするのに対し、鬼が棒を振り回しながら阻もうとします。
鬼棒で叩かれると1年健康であると言い伝えられている伝統行事です。

2010年1月7日、加治木町から高速東九州道に乗り、末吉ICで下り、現地に向かいました。
子供達は翌日始業式なので、父一人で・・・

19時過ぎに末吉町深川の熊野神社近くと思われる場所で500号線沿いに路駐し、街灯が全く無く、太鼓の音を頼りに、暗い小道に入っていくと、熊野神社に到着できました。


鹿児島県曽於市末吉町深川5892 熊野神社
(福岡県筑後市の熊野神社では1月5日に「鬼の修正会」(別名ついな祭)という病息災を祈願する火祭りとして始められた鬼追いの儀式があるようです)


「鬼の福豆・1袋100円」「鬼の手・1本1000円」「鬼福ゲーム1枚100円」(ふくわらい?)
「鬼の手」・・・・『地獄先生ぬ〜べ〜』?(・・・また漫画ネタ・・・)
「鬼追い祭」の鬼が御幣を取らせまいと振り回す「鬼の手」のことで、縁起もの(無病息災のお守りになる)なのでしょう。
これで鬼を叩きなさいってこと?

神社ですから、お参りをしている人もたくさんいました。
我が家もそろそろ、行かねば・・・

19時から末吉鬼神太鼓の皆さんが太鼓演奏を披露しており、私が到着した19時半頃より、「四鬼神之舞」が始まろうとしていました。
竹林にいい感じにスポットライトがあたり、雰囲気がでています

太鼓の移動・セッティング中に竹笛の独演。
きれいな笛の音が響き渡ります。

「タカタカタカタカタカ・・・・・」生い茂る竹を太鼓のように叩くだけで、趣のある音が鳴り響きました。

御幣をまとい、鬼の面をつけた4人が舞も加えながら、太鼓を叩き始めました。

「四鬼神之舞」です。

途中で、さらに鬼達が加わり、迫力のある太鼓演舞を披露してくれました。


鬼神太鼓動画

(拡張子「.3gp」ファイル)
パソコンでブログ上の動画を再生する際、Adobe Flash Playerが必要です.



末吉鬼神太鼓の皆さんでした。

MBCテレビタレントのよし俣さん?が取材に来ていました
「御幣を取れるよう頑張ります

20時から3匹の鬼が現れ、境内から参道を降りてくるとのこと。

20時になり1匹目の鬼が下りてきました
鬼は霧島の山からやってくるそうで、男鬼・女鬼・子鬼の3匹が登場します。

無数の御幣に身をまとった鬼は、樫棒を持った二人の付け(付添役)と組になって荒々しく鬼堂を飛び出し、石段を駆け下って闇の中、御神酒をいただくため、一目散に光明寺仁王像の所に走っていきます。

2匹目が下ってきました。
「女の子達!油断してると叩かれますよ(笑)」


鬼追い動画




鬼達が観衆の中を走り抜けては、闇に潜むことを繰り返します。
祭りの進行役のおじさんが「最後まで鬼に御幣が残りますよう、取らないでください」とか、「鬼に近づかないでください」とか言うのですが、鬼が現れると、「ほら、暴れんか!!、打ったくれぃ!!、たたったくれぃ!!」と鹿児島弁丸出しで叫び、鬼を鼓舞します。
御幣を取るなとか、鬼に近づくなとかは、冗談のようです(笑)

御幣を取って帰ると一年間健康でいられると云われ、観衆は鬼のなびかせる御幣をちぎろうと、隙を見て鬼に近づきます。

鬼は御幣を取らせまいと「鬼の手」や「付けの棒」で容赦なく打ち暴れます!!
私も目の前で鬼が転んだので「チャンス!!」と御幣を取ろうと近づいたのですが、数人でもみ合いになっているうち、突然後頭部に「ガツン!!」と衝撃が走りました。
たぶん、鬼のつけ(付添い役)に叩かれたのでしょう。
びんた(鹿児島弁で頭)を叩かれ、わっぜ(すごく)痛かったです
たけんぼっちょ(竹の棒)やったろかい(だったのか)?


この忍者風の黒子のようなのが、鬼のつけ(付添い役)で闇にまぎれやすいので、鬼の白い御幣にだけ、気を取られていると、ガツンッといかれます。(体験者語る・・・)


祭りの警備の方々は当然のようにヘルメット着用(笑)
冗談抜きで今度この祭りに来るときは、完全防備で来ないと!!


この鬼は、招福除災の善鬼とされ、25歳の厄男が鬼役になるそうです。
鬼が暴れれば暴れるほどその年は五穀豊穣、無病息災になると言い伝えられています。
進行役は鬼がいない時は、「「鬼追い」は平成6年に鹿児島県無形民俗文化財に指定されました」とか、「平成5年に全国鬼サミット(京都府加佐郡大江町)に末吉の鬼が参加しました」とか坦々と解説していますが、鬼が姿を見せると、とたんに鬼に向かって「暴れんか、暴れんかぁ!!明日は休んで良かたっがぁ!!(笑)」「打ったくれぇ!!たたっちらけぇ(叩きちらせ)!!」と、おらんで(叫んで)激を飛ばします(笑)。


ゴッソリ、御幣を奪取したツワモノも!!
戦意喪失した私は落ちている御幣を少し拾って帰りました


40分ほど、駆け回った3匹の鬼は1匹ずつ境内の方へ戻っていきました。
付き人は、参道脇の観衆にまだオラオラしてました(笑)

最後の3匹目の鬼が帰ってくるのを、境内側から待ち伏せしました。
今、鳥居をくぐって来ました!

最後のチャンスと、周囲から手が伸びます。

あんな子供まで!! えらい!!

熊野神社案内板による奇祭・奇習「鬼追い」の説明。

最後に境内で豆まきがありますが、今年は?豆はまかずに、手渡しで観衆に配られました

節分より、一足早く、豆をいただきました



「鬼の手で叩かれると厄払いになり、その年を無病息災で過ごせるという」・・・
ホントですよね!?
じゃないと、叩かれに行っただけになってしまいますがな・・・

皆さんもどうですか?
ヘルメットなり、せめて帽子被るなり、防御力を上げてから挑戦してみて下さい(笑)


2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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面白い実況中継でした。 (まぐ)
2012-08-07 19:17:00
鬼追いのことを調べていて、このブログにたどり着きました。
わたしも、かごしま人なので、この進行役の人のオランでる様子が目に見えるようで、くすくす笑ってしまいました。
今ごろですが、ども。
返信する
コメントありがとうございます! (南国より まぐさんへ)
2012-08-08 07:48:40
凄くエキサイティングな行事でした!
進行役の方の解説も最高です。
もし見学に行かれる時は、帽子やヘルメットなど頭を防御するものを持参されてください!(笑)
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