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『真田丸』45回「完封」 今だって愛と勇気の旗をかかげていいんだ

2016-11-14 19:46:17 | 大河
2016年大河『真田丸』45話「完封」のざっくりあらすじ&ネタバレ感想のようなものまとめ。


燠火が燃え上がる瞬間。

これ最終回であとはスピンオフでも……。
(いや、それはそれで淋しいか)



関連リンク

1話「船出」~44話「完封」はこちら。
【NHK大河ドラマ】 『真田丸』まとめのまとめ 【堺雅人&草刈正雄】

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■前哨戦


慶長19年11月19日、冬の陣の前哨戦となる事件が起こります。
徳川勢の蜂須賀勢が明石の守る木津川口砦を急襲。
11月26日、今福砦を佐竹義宣の兵が急襲。
木村重成と後藤又兵衛が向かうも、響く銃声には敵わず、成すすべもなく退却。

これにビビったのがこの2人。


「すでに城の北と東は裸も同然。いつ攻め込まれてもおかしくない」
「ご安心召されよ」
「どうして安心できようか!」


も"う"お"ま"え"ら"黙"っ"て"ろ"よ"!"!"!"!"




■内通者


幸村は、あくまでも南側が重要であり、敵が攻め込むであろう南側を真田丸で迎え撃つと説きます。

軍議が終わった後、幸村を呼び止めた毛利勝永。

明石がいない夜に襲われた木津川口砦。
守りの兵を増やそうとした矢先に襲われた今福砦。
これはもしかして…と

 
「おかしいと思わぬか」
「城内の様子が漏れていると」


(何だこの計算しつくされた光の当て方)


内通者はすぐに判明しました。
この男でした。


「心配はご無用」

うさんくせえええええ。




■お久しぶりです


江戸の信之のところに、福島正則がやってきました。


おひさしぶり!!
落ち着いた感じになったね!!!


平野のおっちゃんもやってきた!!!


「しかしあの元気を絵にかいたような虎之助が真っ先に死ぬとはな」
「分からんもんだ」
「お互い……長生きしような」

「あのぉ」


作中屈指の長生きさん、信幸兄ちゃんの前で「長生きしたいね」って言っちゃう七本槍

福島と平野の用件、兵糧を調達して大坂城に届けるというものでした。
それが亡き太閤殿下への恩返し、と信幸に一枚かんでもらおうと頼むも信之はもちろん拒否。


「お前しかおらんのじゃ!」
「なにゆえ!」
「源次郎じゃ!向こうには源次郎がおる。源次郎のためにも」


ううう、平野のおっちゃんの『源次郎』呼び、胸が熱くなる。





■そばづくし


お兄ちゃん、源次郎のためにもどうにかして大坂城に兵糧を送りたいのだけれど。

嫁さん稲さんに相談してみたら、当然のことながら却下。
「ダメに決まってんでしょうが!!」とおこ。
「そもそもなんでんなこと相談したんだ」とさらに激おこ。

 
「こればかりは真田家の行く末に関わる事ゆえ、そちの耳にも入れておこうと思って」
「こればかりとは他に隠し事があるのですか」

「ないぃ!」


うそつけえええ!!!!


信吉と信政が戦場にいる。
子どもたちの立場を考えたら、豊臣方に兵糧をおくるなど出来ないはずだ。
「稲は決して許しませぬ!」と本格的におこ。

これはもうあかん、とうなだれる信之でしたが。
すれ違いざまにおこうさんが声をかけました。


「すぐに運び出せるのはそば粉1700貫、そばがきにすればおよそ10万個。1000人で食べてもひと月は持つ勘定でございます」

おおお、おこうちゃんすごい。
多分豊臣の大坂城の中の人より計算早い!!

……うん?

一ヶ月そばがき!!
ずっとそばがき!
そばがき10万個!




■女たちの戦い


幸村と春ちゃん。


「戦が始まったら決して外に出てはいけない」
「私もお力になりとうございます。飲み水や握り飯を配って歩くくらいなら」
「断じてならぬ」


(握り飯はあかん、握り飯は)

このやり取りを覗き見していたきりちゃん……


あわわわわわ、うしろうしろ!!!!

淀殿に見つかって、「おめえどうせ暇なんだから明日から私のところで働けや」と言われてしまい。

きりちゃん、北政所様にお仕えしていたベテラン侍女なのですが。
この顔である。


「(うっそマジかよ、勘弁してくれよ)」



■対真田丸


そのころ家康の陣では、真田丸対策のミーティング。

ただの出城ではない。
鉄砲衆だけでも1000人以上が入れる大きさ、南側の寄せ手がすべて見渡せる立地。
攻めにくいうえに、上から一斉に撃ちかけられる高さ


順調に戦下手に育っている秀忠に軽ーい舌打ちしてる大御所様。


「えらいものを作ってくれましたな。真田左衛門佐」

徳川軍のブレーン、本多正信の言葉に重みを感じます。
思えば10回『妙手』では、真田昌幸の暗殺のために室賀殿を利用することを言っていたのもこの人でした。




■ここに至るまでの物語


家康に「肝が冷える」と言わせ、正信に「えらいもの」と言わせた真田丸。
そこから見える景色は壮観そのもの。



さすが高台にあるだけあって眺めは最高。
(詳しくはブラタモリ真田丸SPをご参照)

ふと幸村と内記の目に、赤備えの軍が泊まりました。


「あちらにも赤備えが見えますな」
「あれは井伊直孝の陣。かの井伊直正の次男坊じゃ」
「井伊でございますか」


 
「向こうにもここに至るまで物語があるのだろうな」
「一度聞いてみたいものですな」


なんかすっごく粋な宣伝だな!!

徳川四天王のひとり、井伊の赤鬼こと井伊直政は、来年の大河ドラマの主人公・井伊直虎(柴咲コウ)の養子。
『ここに至るまでの物語』は来年1年間かけてじっくりと。

個人的には結構楽しみにしてます。
だってあのビハインドに定評のある森下さんの脚本だもの。
『あまちゃん』のあとの『ごちそうさん』を名作に仕上げた森下脚本。
『仁―Jin―』や『天皇の料理番』みたいな文化史テイストの大河ドラマを見てみたい気もするけど、戦国モノで新境地を開いてくれるのもまた楽しみです。

関連リンク
『ごちそうさん』まとめ
『天皇の料理番』まとめ




■ああ上杉や上杉や




上杉を陣に呼んでみた大御所様。
「出城を築いたのは誰だと思う?」
「真田だよ、あの真田。本当に忌々しい」

と煽るったらもう。


「して、上杉に何をしろと」
「真田丸を落とせ」


遠回しに言うから、直江がふんぞり返っちゃった。


「先の戦ではわしに盾突いてくれたのう」
「まだその話を蒸し返されますか」
「たいそうな文を送り付けおって。」


いつまでも関ヶ原を根に持ってんじゃないよ!

直江さんのお手紙回は34回「挙兵」なんだけれど、つい最近動画が公開されたばかり。
反省してんのかしてないのかふんぞり返っているセコムよ。

とはいえ。

もうあのときの上杉じゃない。
あの頃には戻れない
(切ない)



「ここは真田と戦うことで徳川への忠義を示されよ」
「よろしいな」
「かしこまりました」



心の中では全然よろしくないし、全然かしこまってない。(特にお屋形様)

ああ慕わしき上杉主従。



■サンバの方


総大将として先陣に立ちたい秀頼公。
でも総大将はむやみに兵の前には出ないもの。
じゃあ、淀の方様が陣中見舞いに出てみては?ということに。


「皆々ご苦労。大坂城は太閤殿下がお造りになられた日の本一の名城。この戦負けることは決してありませぬ。徳川に思い知らせてやりなさい」

楽しそうだな。
戦闘民族かな。



「はしゃいでおられるのはお上様だけ」
「どうも好きになれない」


安定のきりちゃん。




■今だって愛と勇気の旗をかかげていいんだ


そのころ。
信吉と信政の真田の陣。


上杉の下につき、真田丸を攻めろというお達しが来てしまいました。


「叔父上とは戦いとうないのじゃ」

叔父か…
叔父を斬るなんてな……
そうだよな……
平清盛の話です。


佐助の衣装も赤備え



■おのおの、抜かりなく


信政・信吉と上杉が真田丸に攻め込んでくる。
その報はすぐに幸村に届けられました。

時間がない。
こちらから仕掛けよう。


「後藤殿、木村殿、長曾我部殿は私と共に真田丸に籠られたい。毛利殿は北の守り、明石殿は東の守り」


「おのおの、抜かりなく」


……。


37回『信之』

ものすごく親子だ。



■高砂


夜明け前、各々が戦の準備を進めています。


(イケメンと目が合った!!)


(お祈り中)


大助は幸村からある重要な役目を託されました。

「大助、初陣じゃ。この戦、おぬしの肩にかかっていると心得よ」

大助に託されたのは挑発役。
第1次上田合戦の時の「信繁」と同じ。

 

上田では信繁が、大坂では大助が。
それぞれ六文銭の旗を振り高砂を声高らかに歌う。


 
13回「決戦」

ああ、ものすごく親子だ。





■しょせんは人の集まり


前田勢が策の前まで迫ります。
幸村、内記、佐助と伝令が伝わり、真田丸の中で爆発音。
この音に上杉も異変に気付きます。



爆発音は前田勢を勢いづかせて、空堀の前まで進行。
後ろには井伊直孝の軍勢も控えており、空堀の中に進むしかない。
それを待っていました。

 
上田、大多喜、東吾妻それぞれのエキストラさんたちがもう皆さん役者ったらもう。


「手柄を立てようと必死なのじゃ」
「忘れるな。敵を1つの塊と思ってはならぬ。しょせん、人の集まりじゃ」


……。


36回「勝負」

うん、やっぱり親子だ。

「敵を1つの塊と思うな」は38回「昌幸」で、昌幸が信繁に託した言葉。
これ、てっきり「みんなが一生懸命生きてそれぞれに物語があって」っていういい話で使われるのかなと思っていたのですが。
「鉄砲打ち込まれたら、石降ってきたら、穴に埋められたら、みんな死ぬよね。だって人間だものね」という別方向の話だったという怖さ。




■最強パーティー


空堀を上がってきた徳川勢を鉄砲筒から銃声が襲い─

 

このまま有利に進むように見えたのですが……。
長曾我部殿の持ち場でトラブル発生、敵の侵入がありました。


内記が弓を構え。


幸村が刀を抜き。


又兵衛が槍を振るい。


勝永が銃を放ち。



なんだこの課金しなきゃ絶対揃えられないような最強パーティー。


えげつねえ、スーパー真田丸ゴッドえげつねえ。




■燠火が燃え上がる瞬間




退却する徳川兵。
「仕上げじゃ!」と幸村は十字槍を持って馬にまたがり、徳川兵の前に出ます。


「我こそは、真田左衛門佐幸村!」

それはかつての昌幸のいた場所でした。


13回「決戦」


いななく馬。

もう、容赦はしない。
もう、ためらっていた優しい男じゃない。


38回「昌幸」で、九度山村に暮らす信繁たちを江雪斎が訪ねてきたとき。
「おぬしのまなざしの奥にくすぶっている燠火が見える」
と言っていました。

信繁が幸村となり、その目の奥の燠火が燃え上がる瞬間。


そのときが来た。




■日の本一の兵


真田幸村の活躍を自陣から見ていた上杉景勝と直江。
御屋形様は驚き、声を詰まらせながらも……


「源次郎め…あっぱれな戦いぶりよ!」


「日の本一の兵!」



「真田左衛門左!」


 

真田幸村の物語に込められた、上杉主従の物語。

上杉主従だけじゃない。
豊臣も北条も登場人物がみんな生きている物語。

御屋形様、よかったね。




■ここまで来た



ここまで来た。

1回「船出」冒頭の、あの場面。
去年の冬、予告でみたあの場面。

ああ、改めて真田丸がはじまったんだ。


 
今、幸村は何を見てるんだろう。
目線の先には何があるんだろう。




■ここで最終回でいいよ!!!



「まずは大勝利おめでとうございます!」

 
完成の中陣に帰ってきた幸村を迎えたのは五牢人。
長曾我部殿の掛け声で武田流の勝ちどきをあげます。


も"う"こ"こ"で"最"終"回"で"!"!"あ"と"は"ス"ピ"ン"オ"フ"で"も"い"い"よ"!"!"



大助もよく頑張った。
ほっぺペチペチに在りし日の真田を思い出して目頭熱い。

幸村は『本当のこと』を木村重成に伝えます。


「実はかような大戦私も初めてなのだ」
「心の臓が口から飛び出そうであった」


クスッと笑い、一息つく幸村。

幸村が信繁に、源次郎に戻る瞬間。
こういう人間らしさがとても好き。




■次週『砲弾』


 
次週、出浦様と叔父上復活。

TLに死人が出るぞ、死人が……


ゲッスいなー。

って、えええええ!!!
もう砲弾なの?!




■六文銭ボーイ





■グーグル先生にきいてみた。





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