あらすじ
アイルランド、ダブリン。多くの人が行き交うグラフトン・
ストリートでオンボロのギターをかき鳴らし自作の歌を唄う
男がいる。そこに一人の女がやってきた。10セントのチップ
を出し、あれやこれやと男に質問する。挙句、掃除機の修理
の約束をさせられてしまう。翌日、壊れた掃除機を持って女
が現れた。途中、ピアノを弾かせてもらえるという楽器店に
立ち寄った。彼女の腕前に感心した彼は、一緒に演奏すること
を提案するのだった。
【出演】
グレン・ハンサード
マルケタ・イルグロヴァ
ヒュー・ウォルシュ
ゲリー・ヘンドリック
アラスター・フォーリー
感想 ※ネタバレ注意
主演の二人はプロのミュージシャン。さらに監督は、グレン・
ハンサードと同じバンド(アイルランドの人気バンド、The Flames)
でプレイしていたという生粋の“音楽映画”。
僕のギターと君のピアノ。生まれ変わる二人の人生。
アイルランドの首都、ダブリンを舞台にストリートミュージシャン
と移民の女性が出会い音楽創作を通してロマンスを見出すという
ラブ・ストーリー。
主演のグレン・ハンサードとマルケタ・イルグロヴァは現役の
ミュージシャンというから驚き、しかも映画に流れる曲も2人の書き
下ろしのもので、監督自身元ミュージシャンでグレンのバンド仲間。
これだけそろえば、映画もクオリティの高いPVを見せられている
そんな風にも見られます。
音楽好きの人おすすめです。
ボク自身、楽器屋に勤めていたこともあり、ギターを弾くのですが
グレンが使っている穴の空いたギターは、実は日本のメーカーで
「Takamine」のギターなんですよね。
しかもそのギターは彼、グレンがこの映画を撮るにあたっても、
18年間も使っている愛着のある自分のギターを使いたいと‥
すごい!自分のギターをそんなに使い続けるなんて、アーティストの
鏡ですね。。
う~む、ボクももぅすぐ7年付き合い続けている相棒(ギター)を
実は買い換えたいと考えていて‥汗。
「S.Yairi」というメーカーなんですが‥楽器屋時代に試し弾きを
していて、一目惚れしたんですが。
これは、今の相棒からのメッセージなのか。。
‥と、映画の話からズレてしまいましたね(苦笑)。
音楽を通して、奏でる二人のメロディーと想いが映像を通して
伝わってきて何とも言えないです。
それにダブリンの街並みや、海辺の景色等、曲と一緒に自分の
世界に浸れます。
彼女の掃除機を引っ張りながら街並みを歩く姿は可愛らしいし
レコーディングスタジオの資金を借りに銀行に行くシーンで
融資担当者が、突然ギターを弾きまくったり(笑)
そのレコーディングを担当してくれたエンジニアなんて、最初は
「変なやつらのレコーディングに付き合っている‥」とか言って
面倒くさがっていたのに、彼らの曲を聴いた途端に人が変わった
ようにやる気になって、朝まで付き合って、しまいには最後は
「カーテストだ」と自分の車にみんなを乗せて走り出すんだから
‥またそれが最高です!
そして特に印象の残ったシーンは、海辺でのシーンで彼女の
チェコに離れた夫のことを聞くシーンです。
「彼を愛してる?」ってチェコ語で何て言うの?と彼女に聞き
それに彼女が答える。
そして彼が彼女に‥
「彼を愛してる?」
と覚えたてのチェコ語で話すと、彼女はチェコ語で-
その彼女のチェコ語だけは、字幕が出ないのです。
やられた!って思いました。
すごい気になっていたので、後で調べたのですが答えが
わかって、またやられた!ってなりました。
それがまたラストの結末をより一層切なくさせてくれます。
後で調べるなんて、ちょっと無粋だったかも(苦笑)。
調べなくても答えはわかっていたのにね。。
答えが知りたい方は下に書いておきましたので、映画を
観た後にでも、ご覧になってください。
この映画のサントラは、全米でサントラチャート2位にも
なった程です。
ボクは下の動画の「Falling Slowly」とレコーディングでの
「When Your Mind's Made Up」がオススメ♪
ってか、サントラ買うことにしました☆
ボクもクーパーに乗って「カーテスト」しないと♪(笑)。
ONCE使用曲:「Falling Slowly」
- 「あなたを愛してる」。
【評価】
(5点/5点満点中)
ONCE ダブリンの街角で HP
この作品を先ほど観たばかりです。
ミニシアターって感じでいいですね。
もっと時間にゆとりのあるときにじっくり観たい作品でした。
海辺のシーンのセリフは私も気になっていました。
教えていただいてスッキリしました。
お互いの想いを遂げないのも1つの愛の形なのですね。
そうですね、確かに撮り方が
ミニシアターっぽくて
逆にそれが海辺のシーンなどは
良かったように思いました。
海辺のセリフは、本当に女性らしい
というか良いシーンでした。
彼が最後に彼女に送ったプレゼントは
弾くたびに、この先も2人だけの思い出や
想いを忘れないでほしいという思いから
なんだと思います。
男の人は、女々しいようですが
思い出と一緒生きていくんですよね‥。
でも音楽を2人が弾くたびに
2人が奏でる演奏が思い出を語ってくれる。
音楽ってやっぱり良いですね♪