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硫黄島からの手紙

2007-10-27 | 洋画(あ・か)
 硫黄島からの手紙


  あらすじ 
戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、アメリカ留学の経験を持ち
西洋の軍事力も知り尽くしている陸軍中将の栗林忠道(渡辺謙)が
本土防衛の最後の砦ともいうべき硫黄島へ。指揮官に着任した彼は
長年の場当たり的な作戦を変更し、西郷(二宮和也)ら部下に
対する理不尽な体罰も戒めるなど、作戦の近代化に着手する。

【出演】
渡辺謙 、二宮和也 、伊原剛志 、加瀬亮 、松崎悠希
中村獅童 、裕木奈江




  感想  ※ネタバレ注意

第2次世界大戦時の最も悲劇的な戦いと言われる“硫黄島の戦い”を
日本側の視点から描いた戦争映画。硫黄島でアメリカ軍を悩ませた
伝説の陸軍中将である栗林忠道と彼の部下たちによる死闘が描かれる。
監督は『ミリオンダラー・ベイビー』のクリント・イーストウッド。
『ラスト サムライ』の渡辺謙、嵐の二宮和也ら、日本人俳優が出演する。



この映画は、戦争の虚しさ、恐さ、描写がリアルに描いていて
本当に良かったと思います。
先の見えない日本、暗い硫黄島の洞窟の中で、狂ったような
上官に従い、集団自決を迫られる。
その自決シーンが‥本当に恐いし、悲しい‥
その心理状態も恐いくらい伝わってきて、戦争の悲しさ
虚しさがよくわかりました。
途中の捕虜の扱いも、現実の中にはきっとあったんだと思うと
戦争なんて2度とやってはいけないんだとわからせてくれます。

「青の炎」以来、嵐の二宮の演技がどうなのか注目してたん
ですが、この映画の二宮は悪くないというか、すごい良かった
と思います。
渡辺謙は言うまでもなく、こういう役をやらせたら
右に出るものはいないというか、ピッタリでした。さすが。

この作品以前にも、『ラストサムライ』等のように日本人が
日本語で演技をするアメリカ映画は存在するが、全編日本語
で、日本人が主人公のアメリカ映画はこの作品が初めてである。
それ以上にここまでのクオリティを、日本が舞台で日本人が
描かなければならないこの作品を、アメリカ人が制作したと
いうのだから、何とも言えない気持ちになります。

ただ、戦争が終わり時代は変わっているのだと実感させられ
ます。


【評価】
 (4点/5点満点中)

 硫黄島からの手紙 HP


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