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ライフ・イズ・ビューティフル

2008-02-01 | 洋画(ら・わ)
 ライフ・イズ・ビューティフル


  あらすじ 
1939年、ユダヤ系イタリア人のグイドは、
小学校の教師ドーラに恋をする。
彼の純粋さに惹かれた彼女は結婚を承諾。
やがて可愛い息子も生まれ、3人は幸せな日々を
送っていた。そんなある時、彼らに突然
強制収容所への収監命令が下る。

【出演】
ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ
ジョルジオ・カンタリーニ、セルジオ・バストリク
マリサ・パレデス、ホルスト・ブッフホルツ
ピエトロ・デ・シルヴァ




  感想  ※ネタバレ注意

収容所に送られたユダヤ人の父親が幼い息子を
生きながらえさせるためにとった意外な作戦を
ぺーソスあふれるタッチで描いた感動作。

“イタリアのチャップリン”と称される、
ベニーニのユーモアと哀しみを交錯させた演出が秀逸。

ナチスのユダヤ人収容所の話を取り入れた映画なのに
その暗いテーマを感じさせない映画に出来ていて
前半と後半では、一気に展開が変わってしまう。

「ボンジョールノ!ビチベーサ!」
こんにちは!お姫さま!とドーラの前にベニーニ演じる
グイドは、婚約者のいたドーラと、恋に落ち2人は
結婚し、可愛らしい子供のジョズエが生まれる。

そして前半の幸せな話から、一転後半ではナチスの
魔の手が彼ら3人の家族に‥。

イタリア系ユダヤ人である彼らはイタリア語、ナチス側は
ドイツ語。この言葉の違いを利用して収容所でゲームという
言葉にグイドの一世一代の芝居が始まる。

グイドは息子のために嘘をつく。
怖がる息子を楽しませる為に、これはゲームなんだと嘘を
つき、そして最愛の妻を思った。
愛情から来ている嘘には、悪意はなく。
そこにライフ・イズ・ビューティフルという題名が
ついたんだと思います。
このツライ現実の中で、嘘でも良い子供の為に人生とは
素晴らしいものなんだという事を伝えたい‥
そこに愛情を感じずにはいられません。

コミカルな口調で、なぜか暗さを感じさせないベニーニの
演技には確かに“イタリアのチャップリン”と称される
だけの事はあると思いました。
ラストの銃声が、切なくて心にズシンときました。




【評価】
 (4点/5点満点中)


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