ゆったりーの日記

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ほっこりCafeから①:「ボンド形成」「ビタミンI(愛)」の大切さ

2016年04月15日 | 代表&スタッフの活動日記
「ほっこりカフェ」にてレクチャーしてくださる臨床心理士である近藤総子先生のお話より、
乳幼児期や学童期の保護者が聞いても参考になるお話を少しずつ紹介します。


◆「ボンド形成」「ビタミンI(愛)」の大切さ

人は誰でも、成長の過程で人生のどこか一時期に
「無気力」や、「やたら寝る」、「人と接したくない」など
「鬱(ウツ)」っぽくなる時期があるそうです。

そういう時期を、人は自我や自尊心を強く持つこと、そして、
伴走者がいることで、乗り越えられるのだそうです。

自我や自尊心を強くするためには、
幼少期から信頼できる誰か(一般的には親、とくに母親のことが多い)との「ボンド形成」が大切である
と近藤先生は話します。

「ボンド形成」の「ボンド」とは、
「心理的へその緒」のこと。

つまり、お腹の中で赤ちゃんが母親からへその緒を通じて血液と栄養をもらっていたように、
生まれ出た後も、ビタミンI(愛)という栄養を、貰い続ける必要があるということです。
これは、まず、誰か1人の人と「ボンド形成」をしっかり作ることが大事なのだそうです。

1人の人と「ボンド形成」がしっかりできて、初めて2人目3人目との関係も作っていくことが出来る
と考えるため、生後間もない赤ちゃんのお世話をする人(主に母親が多い)との愛着形成が大事だと言われるのは
この事なのだと思いました。

この「ボンド形成」により、しっかり栄養(愛情)が行き届き、余裕ができると、
耐性(がまんする力)ができ、様々な困難を乗り越える力もつくと考えられています。

そのため、対人不安などの理由で、学校や仕事に行けないというような困難を抱えるお子さんに対しても、
まず、伴走者である家族とこの「ボンド形成」の「へその緒」を繋ぎなおすことから始める、
いくつになっても、遅すぎるということはないのだと先生はお話されていました。

赤ちゃんや幼児期は、
いわゆる話しかけたり抱っこしたりと、一般的な赤ちゃんのお世話を通していけばよいのだ
とイメージしやすいですが、
では、大人に近くなった子どもに対しては、
具体的にはどのように「ボンド形成」により、栄養(愛情)を送るのでしょうか?

先生のお話では、
仮に返事が来なくても毎日電話をするとか、メールを送るとか、そんなことでもよいのだそうです。
常に、気にしているよ、というメッセージを送り続けることが大切なようです。

つづき

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