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Symphonyeel!(シンフォニエール!)

ようこそ。閲覧者の皆さんとのメッセージが響き合う場となってほしいナ―という想いで綴ってます

10th Movement 「原因と行動」

2007-08-02 03:26:46 | SWEET SWEET SUITE
【原因を積み重ねたまえ、それがいざというときの結果を左右する。
その時、その場の状況だけを見れば全く無意味な行動でも確実に自分の心のベクトルを決定付ける原因となっているんだ。最も悪いのは無自覚に流れに乗ることだよ。これは原因を何も積んでいないのに等しい】
(ドリームキャスト専用ソフト『火焔聖母』より)


原因=物事のおこり、もと、を意味する。

上記の言葉は、「火焔聖母」の物語の序章において、主人公の高校生探偵見習いが、探偵のイロハを教わった探偵社所長から言われる言葉である。

「原因」といわれても実感がわかない主人公に対し、所長は、競馬を例に挙げて、「(競馬においては)儲かる『原因』をつんでいれば、勝つ馬をどんな風に予想したとしても儲かることになる」といい、そこから、探偵の仕事についてのあり方について説いていく。

「人が罪を犯す原因は何だろう?ある事件が解決を見たように見えても、当事者たちの心の問題は解決したのかね?―確かに、犯人が捕まれば事件は解決する。だが、その原因がなくならない限り、いずれ新たな別の犯人が現れる。事件が終わっても当事者の間に不安が残っているのは何故かね?それは、事件という結果を導く『原因』が取り払われてないからだよ」という。

「犯人を捜すのが探偵ではなくて、その原因を解体していくのが探偵の姿勢だよ」という考えなのである。

この所長のセリフや想いを私なりに解釈し、考えてみると「原因を積み重ねる」ということは、自分で考えたことを行動に移し、その「結果」なり「思い」なりを自分の心にフィードバック(=物事や作業の結果を分析して全体に反映させること)していくことだろう、と思う。
あえて、「『経験』を積み重ねたまえ」といわなかったのは、自分で考え、自分の足で行動し、事件解決の―そして自分の心のベクトルを決定付ける―原因を生み出すことが大事なのだということを伝えたかったのであろう。
「もっともよくないのは無自覚に流れに乗ること」という言葉からもわかるとおり、自分で考えて行動すること、その結果がよかろうと悪かろうと、それを心にとどめ、行動に生かす、そして、自分の心を強くしていくこと、が大切なのである。

実は、コレと同じようなことを、大学時代、将棋を指しながら教授と話をしたことがある。法律の学部に籍を置きながら、教育・福祉の世界にいざなってくれたアリガタイお方である。教授から言われた言葉が、前の職場を辞める時に心強い「原因」となったこともここで付け加えておく。

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