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飲食店・ホテル・商業施設の総合プロデュース&コンサルティング会社イデアレストのブログ

【開店編】?出店に必要な費用を試算する《内外装工事費》①

2010-02-24 17:16:20 | IDEA道場講座【開店編】
さて、Idea道場。
今日からは、

【開店編】? 出店に必要な費用を試算する
          ~知っておきたい、それぞれの費用と選び方  です。

まず、出店に必要な費用項目は、おおまかに下記の通り。

 《内外装工事費》
 《設備工事費》
 《厨房設備工事費》
 《看板工事費とその他工事費》
 《物件取得費》


最初は、《内外装工事費》について説明しましょう。

■ 内外装工事費・・・店舗の内装と外装にかかる工事費用で、
          <スケルトン物件>と<居抜き物件>によって費用が異なります。

〈スケルトン物件〉
 不動産物件情報を見ていると「スケルトン」書かれている物件を見かけると思います。
 これは、物件の内部や外部に意匠がない、コンクリート打ちっぱなしの状態のモノを言います。

 スケルトンのメリットは、
 何と言っても自分が思っているお店作りを一からできること。
 店舗レイアウトを効率よく配置したり、最新の機器を導入することでランニングコストを抑え、
 人件費や水道光熱費等の経費を削減するなど、工夫次第で開店後の利益に繫げる事も可能です。

 デメリットは、
 給排水工事や防水工事、空調設備工事、ガス工事、電気工事など、基礎的な工事も
 一から行わなければならない場合が多く、
 費用が設備が揃っている居抜き物件と比較すると大変高額なものとなるため、
 利益率も、場合によっては居抜き物件より低くなることがあります。

 工事費用は業種業態や立地によって異なりますが、概算で45万円/坪以上と考えます。
 例えば、30坪のお店であれば、1,350万円程になります。


次回につづきます。

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【開店編】? 将来の目標を考える ②

2010-02-22 15:03:03 | IDEA道場講座【開店編】
前回のつづきです。


私の顧問先であるN氏が、お店を開店したいと相談に来られた時のことです。

 N氏「飲食店で働いた経験を活かして、ひとりで出来る小さな焼き鳥屋を開店したいのですが・・」

 門 「そうですか、Nさんの料理の腕があればきっといい店ができますね。
    それで、お店を開店してNさんは将来的にどうしたいと考えていますか?
    あるいは、自分はどうなりたいですか?」    

 N氏 「えっと・・、昔から、いずれは“自分の店”を持ちたいと思っていたので、
     とりあえず店を始めてから、将来のことはやりながら考えようかと・・・」

 門 「なるほど。では、一般的な例を挙げてちょっと試算してみましょうか。
      
     仕入れ、料理、接客、会計、清掃・・・を全て一人で行うとして、
     10坪程度のお店で現実的な数字を当てはめ想定してみると・・
     
     客席:カウンター10席
     来客数:一日平均15人
     客単価:2,000円
     営業日数:25日/月とすると、
     月間売上は、約750,000円、
     
     そのうち使える人件費を売上の30%とした場合、
     Nさんの給料は、約225,000円程となります。
     
     この給料でずっとお店をやめるまで続けていけますか?」

 N氏 「ずっと・・・ですか、ちょっとムリかな。」


一人でお店を切り盛りするのは、気軽にはじめられる印象があり、全て自分の自由にできる等の魅力も大きく、希望される方も多いのですが、
しかし、「自分が怪我や病気でお店を休まざるを得ない状態になれば経営が不安定になる」
「新たな展開をしたくても、日々の営業に追われ時間的・体力的・資金的余裕が作れない」等、
リスクや負担も大きいのです。

そこで、将来的な展開を視野に入れ、
スタッフを雇う事にして、業態を、例えば「“立ち飲み”焼き鳥屋」にしたらどうだろう。

客単価はほぼ変わらず、席数に縛られず回転率もアップすることで客数が増え、
仮に売上が倍になれば(立ち飲みは着座の平均的滞留時間の約半分程)、
使える人件費は450,000円となり、スタッフを雇用することも可能です。

スタッフがいることでリスクが軽減され経営が安定し繁盛すれば、
いずれ、将来的に多店舗化も可能になるかもしれません。

このように、あらゆる想定をし、具体的な数字をあげて試算・検証することで、
限界値やリスクを発見し、自分が最も希望する将来像(ビジョン)を具体的に描いてみる事が重要です。

そう、ゴールは“自分の店を持つ”ことの先にあるのです。

はじめにビジョンをしっかりと描く事で、このあとの、
業種業態や立地の選定、内外装や厨房機器の選び方まで大きく変わってきます。
また、このビジョンが、この先のあなたのモチベーションを支える指針となるでしょう。

“お店を持つ”=「経営者になる」として将来性を考えるのならば、

明確なビジョン=『スタッフが雇用でき、将来、多店舗化ができるお店(=会社)であり、それを可能とする業種業態の設定を行うこと』

を、意識しましょう。


次回は、「【開店編】? 出店に必要な費用を試算する」です


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【開店編】? 将来の目標を考える ①

2010-02-20 15:36:01 | IDEA道場講座【開店編】
では『Idea道場』

これから飲食店を始めたい方へ
お店【開店編】スタートです!

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【開店編】(1)将来の目標を考える
        ~お店を始める前にビジョン(=将来の目標)が肝心。


「飲食店を始めたい!」・・・では、現実的に何から始めればよいか?

飲食店出店に向けた準備として、必要な事項を大きく4つ挙げました。

 ? 将来の目標を考える
 ? 出店に必要な費用を試算する
 ? 資金調達方法を検討する
 ? 業種業態の決定と物件探し

これから、順番にそれぞれの項目について解説していきます。
まず、最初は・・・

? 将来の目標を考える 

飲食店を始めたい方の中には、「料理が得意だから」「お酒が好きだから」、
「飲食店はおもしろそうだから」「カンタンそうだから」
やってみたいという人がいます。

もちろん動機としては良いのですが、お店の経営をビジネスとして捉え、
しっかりとしたビジョン(=将来の目標)を設定して開店しないと
大失敗をしてしまうケースが大半であることを知っておいて欲しい。

飲食店を始めたい方々のご相談の多くは、大別すると2つに分かれます。

一つは、“お店をやりたい”というご相談、
もう一つは、“飲食店を経営したい”というご相談。

どちらも「飲食店を始めたい」という気持は共通しているものの、
ビジョン(将来の目標)が大きく違います。


次回につづきます

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門浩司が思う「コンサルタント」

2010-02-17 13:36:35 | 自己紹介
顧問先であるお客様に
「それだけ成功するノウハウをもっているのだから、なぜ自分でお店をやらないの?」
と、聞かれることがよくあります。

私が飲食店で店長として働いていた若かりし頃、
今、その場で起きていることに対処するのが精一杯で、一日懸命に働いたあとは、カラダはクタクタ。
仕事の中で疑問がわいても、もっと良い方法があるのでは?と漠然と感じていても、
勉強をする時間など無く、お店や自分自身の将来的なビジョンなども、描く余裕がぜんぜん無かった。
 
そんなある日、会社で経営コンサルタントによる研修を受け、
初めて「人時売上」「接客指数」などの数値分析によって人件費をコントロールできることや、
商品分析による商品販売戦略の立て方、月間棚卸しと標準原価による原価管理などの
数値・分析・管理・戦略・戦術などを学び、飲食店経営の奥深さを実感して目からウロコが落ちた。

「現場に追われていては気づけないことがたくさんある。
 客観的に自分の店を分析してくれる経営のプロが、飲食店には必要だ。」

そして、『自分も飲食店をサポートして成功させる人になりたい!』

と、強く感じ、
そのコンサルタントがお店を導く姿と、自分の将来のビジョンが重なったのです。


自分は、コンサルタントの仕事とは

「多くの経験・体験から得たノウハウ・知識・情報・ネットワークを駆使して、
 お店を成功へ導き、お店で働く人達と一緒に夢を実現すること。」

だと思っています。

成功への扉は、夢を抱くヒトの心の奥に必ずある。

でも、日々の忙しさや不安・迷いの中で、そこまでの道が見えなくなってしまう。
コンサルタントは、様々な角度からその道を見つけ出し、扉のある場所まで一緒に歩いて
その人が、夢のへの扉を開けるのを見守るのが仕事。

扉を開けたクライアントと伴に味わう大きな達成感は、必ず自分を成長させてくれます。


お店とともに歩み、成長し、一緒に幸せになる。
それが、私の思う「コンサルタント」です。


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はじめまして。

2010-02-15 20:14:23 | 自己紹介
はじめまして。IdeaREST<イデアレスト>代表 門浩司(もんひろし)です。

飲食店のプロデュースやコンサルティングが仕事です。

飲食店に携わる皆様に「お店を元気にする実践ノウハウ」を伝えたいという思いから、
この『Idea道場』を始めました。

どうぞごひいきに。よろしくお願いします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【はじめに】自分の仕事への思い=お客様の満足。これが一番。


幼い頃、親が飲食店を経営している姿を見て、
飲食店は大変で仕事もキツく、楽しくないから(遊びたいのにいろいろ手伝わされたし。。)
絶対に仕事にしたくないと考えていました。

なのに、仕事にしてしまった・・・
なぜ飲食店が好きになったのか?

それは、ヒト(お客様)から感謝される仕事であることを実感したから。

レストランでアルバイトをしていた頃、
自分がおすすめした料理をお客様が笑顔で食べている姿を見た時や、
帰り際に「ありがとう。おいしかった、また来るよ!」と言われたひと言は、
ほんとうに嬉しくて、ありがたくて、自分をものすごく元気にしてくれた。

すごくベタだけど、
それが、飲食店で働く事が大好きになった理由です。

やがて社員になり、居酒屋や高級和食店店長を任されてからも、
この、“笑顔”や“感謝の言葉”をもっともらうために、
何が出来るのか?何をすればいいのか? を、常に考えていました。

それが『お客様の気持に立ってモノゴトを考える』ということでした。

ホールでも、キッチンに立っても、アルバイトのみんなを教育している時も、
ヘトヘトな時も、ハプニングや難題が立ちはだかっても、
『自分がお客だったら、何をして欲しいか?』を常に自問し、考え、行動する事で
お客様の笑顔や感謝の言葉が生まれると、カラダで覚えていったのです。

「会社(お店)のため・・・」という発想からではなく、
“お客様のために”という信念で行動することで、お客様が喜び、お客様の満足(CS)となって、
ひいてはそれが、最も会社に貢献することなのだということもわかってきました。
(そして、その“貢献”は大きかった。)

飲食店の現場を離れ、ブロデューサーやコンサルタントとして働く今も、
この『お客様の気持に立ってモノゴトを考える』ということが、常に私の根っこにあります。

その信念は、ずっと変わりません。

不況と言われる今、飲食店の現場で働く人々がお店を元気にするために、
何にフォーカスすればよいか? 何を行動する時か?

自分はこのブログを通じ、
少しでも読者の方々に役立つノウハウを伝えることで、

「お客様」を元気に!
→お客様の笑顔で「働くヒト」を元気に!!
→働くヒトみんなの笑顔で「お店」を元気に!!!


するお手伝いができればと思っています。

あらためて。「どうぞごひいきに!」



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