ユミムミのスポーツ感想録

スポーツライトファンの、個人的視点ばかりの感想。

dreams on ice 新プロなど

2015年06月24日 | スポーツ感想
……す、凄いのぶっ込んできた……!!

陰陽師羽生とか、似合いすぎてかえって現実的に待望するのが憚られるような性質だったのを…!

似合うとか可とかでなくもはや一致。
一般的な例だと北村一輝とジョジョキャラくらいの異論無し具合。
だからこそかえって驚きだ…

奇しくも先日、羽生は光(聖)属性だなという事を書いていて、そういうの当て嵌めるのは若干行きすぎたかなーなどと思ってたら、まさかの「そういう」系きた。

まだ短縮版とはいえプログラムのほうは、思ったほどキャラっぽさは無く、凄く洗練されてる。いい!
清潔感というか清涼感というか、清さと華の融合は羽生ならではだなー。

こういう、味というよりは香みたいな、海外ではあまり知られていなそうなタイプの日本の美が、五輪チャンプの力量で演じられることは凄く楽しみだ。

スパニッシュや中東系、ロシア民謡などフィギュアにも馴染みのあるご当地色音楽は、わりと音が強めでメロディもエッジの効いたものばかりだから、比較してかなりのチャレンジだと思う。
というか和のリズムって難しくてプログレに近いものがあるな。羽生選手はわりとメジャーかつキャッチー系が趣味かと思っていたので、能動的選曲というのが意外だ。

衣装もいいね。緑は爽やかで凄い効果的。
羽生にしかできない陰陽師を作ることや西洋の目線も意識すると、単なる黒魔術師ではないと表せる点でも、白衣装は良い選択じゃないかなと思う。
裾で回転のキレが引き立つのもいい。

演技も、平安に合う上品さが全体を覆いつつもシャープな強さがガツンと出ていて、これ絶対評価高くなるな。
後半最初と思われる和笛のパートの斜め下への目線流しなどもいい。こういうの待ってた。和だからその辺も存分にやってほしいなー。

3分があっという間すぎて飢餓感がかえって煽られた感じもあるけど、とりあえず4×3を入れてみるという目的もあってこのパートのチョイスなんだろう。
未出の部分もこれからの肉付けも楽しみだ。
あとさりげに4Sの飛距離凄いことになってたような。3Aばりの突っ込み方に見えた。


他に印象に残ったのはもちろんトゥクタミシェワ最高と、あと山本草太。
トゥクタミシェワ最高はいつ見ても楽しい。
登場時のカメラワークGJでーす!でも深夜なんで件の部分は正面からでもいいんじゃないかな!
パッションがあれば本職のダンサーよりキレが鈍くても関係無く楽しいものだよなぁ。

山本はやっぱりただ者じゃないな…。
最初の手を叩く所、、なんすかあの大人のこなれた表情は。
15、6だともっと無駄に張り切った感じかいっぱいいっぱいな感じになるじゃん普通。
照れが無いとかそういうレベルを軽く越えてきてる。
ランビエールでさえ16の頃はそれなりにシャイな演技だった。
動きの安定感やジャンプ前後の滑らかさはまだもう少しかもしれないけど、曲の掴み方やスケール感はジュニアとは思えないな。

無良は先シーズンもだったけど定番曲でキャッチーに行く戦略なのかな。フリーは何なんだろう?
黒い瞳としてはまだアクが弱い感じがするけど、テンポの上がるステップ部分で数に不足が無いのが凄くいいな。あそこで足りないと見ててムズムズするし。肉付けはこれからで充分だよね。
村上のも良かった。ぐっと垢抜けた。こういうの相性いい。ミルズでなくローリーニコルか。訂正。

あと町田凄い良かった。
ぐぐっと引き込まれるというより、町田の舞いでピアノの音が全身に染み渡ってくる感じがした!
いい意味での埃っぽさというか、うーんそれだと言葉が悪い感じもするけど漠然としたノスタルジーよりは具体的に浮かぶ感じがあって、
「自分が生まれてない時代の読んだこともないけどそういうのがあるのは何となく知ってるすんごい欧風な世界観の少女漫画」の匂いがした。自分でもよくわからないけど。

佐藤洸彬選手のボレロは、これパロってことでいいのかな??
笑わせにきてるんだろうけど普通にライン綺麗と思ってしまった。完成度高い。レイバックスピンもいい!
競技でも一気に駆け上がれたらいいね。

宮原は顔と曲が合ってるな。小柄だけどいい感じに大人のイメージに持っていけそうな。
膝の使い方が上品で好きだ。

プルシェンコは、何かがやっぱり若返ってるよね?
19頃のプルシェンコがちらつく。
身体を絞ってるからか?チャレンジ精神からか?
復帰するのかはまだまだわからないけど伝説の続きが早く見たい。

そして真央選手の伝説の続きも確定したんだった!
見くびってた。もう疲れ果てたんじゃないかと。
でも彼女は生来のファイターだった。
技術の差は国内の若い選手とも縮まっているけれど、音楽への感性は依然強みだと思う。
試合が楽しいという感覚が甦ることを願って。

柔道まとめて少々

2015年06月22日 | スポーツ感想
こちらも今さらなんだけど、今年も代表が出揃い、紆余曲折あったけど強者は収まるところに収まった感。

指導の僅差が多くて今回はテンション上がらなかったけど、世界戦では指導の差で勝てる力こそ重要ともいえる?んだよなぁ。
でも結局選考結果を見ると、実績で劣る選手は僅差で勝っても代表には選ばれないから、意味無い事はないけどガチガチにメイクするより当たって砕けろ系のほうが良さそうなような。

注目の阿部がまさにそんな感じだったけど、むしろ先輩格の高市のほうが封じ込めに入って普通に上手だったので負けてしまった。
そしてその高市に勝った海老沼。やっぱ強いんだな。
若者の姿勢としては良かったけど阿部はリオには出遅れてしまったなー…。時間が無い。

天皇杯ではノープラン七戸が「ノープランというプランです」と半ば公式に明かされた件。
あ、やっぱそうだったんだ…?
たしかに野生的な感覚が凄いけど日本人のご多分に漏れず防御型完プラン選手とのカチンコチン試合は苦戦してないかな?
手足長くても関係無いのか。
リネールを圧してたのが記憶に新しいけど、あの時は繰り返し大内掛けたり信念貫いてたように見えた。
世界選手権ではどんな柔道で来るかな。

フィギュア国別(今さら)など 主に羽生

2015年06月10日 | スポーツ感想
やばい国別の感想も書けないままドリームオンアイスの新プロ発表が近付いてしまった。
国別何ヶ月前だよ。

というか既に宇野は新SPを披露済み。
曲はわりと好きかな。
まだ振付が少し平淡なのでよくわからないけど、彼の演技タイプからいってあまり起伏付けないほうがかえって粋に見えるのかもしれない。
良いときはスピンのスピードがあるのでそのへんが引き立ちそう。

あと徐々に本気出してきたプルシェンコ。
カルミナブラーナ背負ってるというより従えてるのが斬新です…。
ジャンプはまだオフだったけれど、身体能力がとかではなく何かが若返ってる感じがして(髪型説あるけど)、本当にカムバックするのかもという期待が膨らむ。

さて、国別に国別じゃない感じで乗り込んだ羽生SP。
…めっちゃ惜しい…。
世界選手権で調子の悪かった4Tが凄いクオリティになって戻ったものの、ルッツコンボ問題が復元。
難しいなぁ。
でもなんだろう、漠然と羽生がやるのは大舞台なような気がする。
このショパンは未完に終わってしまい残念だけれど、羽生が1試合1試合磨き上げて生まれた鋭利な輝きは、何年経っても観るたびに楔打たれるような衝撃を与えてくれるはずだと思う。

続くフリー。
4S、ッサーと軽いランディング。
が、4Tがあああ羽生としては珍しいパターンきちゃった。
というか、、羽生選手、先走り過ぎ…!
「くそっ」ってなってる…?
ステップのタイミングはシーズン中、時間を余した感じに段々早くなっていってたけれど、今回は全体的に先走りまくってる!
でもジャンプスピンはキレキレで二重の意味でキレてる…ように見える。
年齢的に筋力(体幹)が上がったのか、スピンがより強靭になった。
構成が彼比で下がったためジャンプに最後まで余裕があった反面、2、3ヵ所繋ぎを甘くしていた。今回の氷との相性を考慮してとか?
でもそれを差し引いても少しこのプログラムに対し余裕があったように見えた。
ボーンと改良する時間が取れなかった模様なのはつくづく惜しまれる。

ただ、なんと来季プロもボーンと判明!やったーもっかい見たかったんだよね。
曲何だろな、真面目に予想すると定番アディオスノニーノかな。やってないジャンルでかつイナバウアー入れやすそうだし。
オペラ座は公開練習~中国杯までは邪悪さや陰を感じる振り付けで新境地と思ったけど、その後細かいニュアンスが変わってしまった。
個人的にはちょっと残念だけど………あれだ、羽生は光属性だから!ご本人も「きれいな気持ちを表現」という感じではっきり言ってたし…。
今まで見ていた羽生の激しさ鋭利さは闇じゃなく炎と氷だったんだな。と考えると凄くしっくり来た!こういう表現躊躇したけど。

てかEXがパリの散歩道!チケット取ってた観客勝ち組すぎる。
メロディーライン流れ出しで沸くとかスターだな…
ソチから一年ちょっとで身体的にも技術的にも逞しくなってて安心して見ていられる。
旧ロミジュリの2014EXでも思ったけれど、やはりシーズン中ずっと練習していた当時のほうが全身を使ったしなやかさは上だけれど、根本的に合ったプログラムだったんだな。
続くアンコールでSPのステップというのが粋で、どんだけ上手くなったかが一目瞭然。EXで異様に熱い展開。
そういえば、
「エキシビションの顔ではありません!(比喩)」から「もうこれはエキシビションではありません!(断言)」に進化しちゃってる。
4Lo再び3A付き。3Aはもうどこにでも付けられるんだな…。
羽生のLoはエッジをシュバッッと捌いて跳ぶ感じがかっこいい。
筋力で垂直跳び度が高いタイプも独特のタフさがいいけどね。

そして新プログラム、今度こそサンバ来い。じゃなくてもダンス来い。
蒼い系のクラシックはもはや羽生の生来の嵌まりプロだと思うし、オペラ座も王者って感じで理想的なFPだった。
でもリズミカルに踊る力も優れてると思う。競技でも見せるべき!
EXも今季のショーコラボ流用のやつは手堅く美しくはあるけど、何度も同じような動きが入るやつじゃなくてもっといいものが見たいなー。

あ、でも新しいビリーブのほうは良かった。熱演。
久しぶりに現地で拝見出来たけれどスケートがよりシルキーかつ強さを見せるようになってた。
錚々たるメンバーの中にあってなお凄みを感じたよ!

なので、、今度はスケートでのバウンスの表現がガッツリ見たい!
そろそろ明るいやつ来そうだとは思うんだけど。

何はともあれ、羽生選手、今季フルで試合に出てくれてありがとう。

女子では、トゥクタミシェワFSでも3Aやらないかなーと期待していたら、SPで入らなかったことによりフリーでやった!!凄ぇ…生で見たかった…
彼女のカラーが強く出る妖艶プロで再躍進したわけだけど来期はどんなので来るのかな。

宮原はまたフリーで見事な演技をし、出世プロの評を確固たるものにしたと思う。
無良も世界選手権での悪い印象を塗り替えることが出来た。

ほとんど皆に国別が有益なものになったみたいでよかった。

あと、、完全に寝耳に水だったんだけど、キャシーさんお疲れ様でした。
日本を五輪団体に連れて行ってくれてありがとう。